夢と現実いったりきたり

phenomenon

見たものの感想 思ったことなど

劇団4ドル50セント×柿喰う客『学芸会レーベル』/『アセリ教育』

2/7(金)19:00、2/9(日)17:00@DDD青山クロスシアター

2/7アフタートーク:小松、加藤、仲、田代、多和田任益

 

STORY

『学芸会レーベル』

西暦20XX年─

完璧すぎる育児環境が整う最果ての幼稚園、

イタズラ三昧の日々を過ごす幼稚園児たち!

保育士たちは特殊能力で秩序と規律を守っていた!

そんな中、伝説の女が「学芸会」を求め帰ってくる…!?

 

『アセリ教育』

西暦20XX年─

個人主義の暴走は教育機関を完全にマヒさせた!

政府は新学習指導要領「アセリ教育」を断行!

人権無視のスパルタ教育を子どもたちに施していた!

そんな中、最強の落ちこぼれが、政府に反旗を翻す…!?

 

CAST

学芸会レーベル

客演

まことちゃん:小松準弥

かんざきせんせい:広川碧

おさむせんせい:平田裕一郎

柿喰う客

りゅうのすけくん:加藤ひろた

おみそ:永田紗茅

えんちょうせんせい:淺場万矢

まことちゃんのパパ:牧田哲也

けんたろう:村松洸希

だにえるくん:とよだ恭兵

劇団4ドル50セント

えまちゃん:岡田帆乃佳

みゆきせんせい:福島雪菜

しょうこせんせい:前田悠雅

あゆみせんせい:仲美海

ふくえんちょうせんせい:田代明

 

アセリ教育

客演

神童甲之介:小松準也

平目キヨシ:平田裕一郎

生徒ほか:広川碧

柿喰う客

反面狂四郎:加藤ひろた

神童丙左衛門:牧田哲也

知恵野イズミ:永田紗茅

生徒ほか:齋藤明里

劇団4ドル50セント

神童ウメ:立野沙紀

白眉毛ヨシコ:福島雪菜

零:前田悠雅

生徒ほか:湯川玲菜

生徒ほか:岡田帆乃佳

生徒ほか:隅田杏花

 

感想

 違う話なのにまとめるのはどうなんだと思いつつ……柿喰う客と劇団4ドル50セント(ドルセンと略すらしい)のコラボ公演、2公演を観ました。正直「コラボとは???」という気持ちで観に行ったけれど、しっかり柿でありつつも新鮮な芝居になっていたと思います。

 

 『学芸会レーベル』と『アセリ教育』、あらすじや評判を見ている段階では『アセリ教育』の方が好みなんだろうなと予想していたものの、蓋を開けてみると、意外にも『学芸会レーベル』の方が好きでした。いや、全体の雰囲気としては『アセリ教育』の方が好きなんだけど、なんというか、『学芸会レーベル』を観ていて「中屋敷さんって本当に演劇の力を信じてるんだな」というのを強く感じたのが大きいです。現実に存在する単語や概念に別の意味合いを持たせることでおかしみを出しているから笑えるのは笑えるんだけど、その中で〈学芸会〉っていう、大きい括りでいえば演劇に当てはまるものを誰かの人生に大きく作用する魔法として描いていたのが中屋敷さんひいては柿喰う客の芝居だなあ、と思いました。このごろ色々な役者のインタビューを見聞きする中で気づいたのだけれど、わたしは、演劇に携わるひとたちには演劇の力を信じていてほしいようです。

 

 こういうテーマ面に加えて、みゆきせんせいこと福島雪菜さんが、単純に、すごく、好きでした。福島雪菜さんを知れただけでもコラボ公演やってくれてよかった。柿喰う客って、柿喰う客を観たことがあるひとならわかってくれるであろう"柿っぽさ"というのがあって、結構アクが強い劇団だと思うんですけれど……牡蠣のえぐみみたいな*1……その"柿っぽさ"にドルセンや客演の役者の要素が入ってきてごたまぜになりそうなところに、福島雪菜ですよ!!! 柿の女優って言われても納得する"柿っぽい"芝居をしているのに、柿じゃないというか。柿×ドルセン(+客演)の中和点というかつなぎになってるというか、芝居のすごく綺麗なピースになっているのに福島さん個人が鮮烈に輝いてもいて、みゆきせんせいがサイキョー保育士さんなのも納得。みゆきせんせい大好き。そして立ち姿含めてめっちゃ美人。『アセリ教育』の福島さんもよかったけど、あれは平田くんが優勝なので……。ドルセンはアフトーの司会をつとめていた田代さんも好印象だったし、えまちゃん役の岡田さんもキュートでよかったのだけれど、個人的に秋元康を素直に受け入れることができないがゆえに、今後なかなかお目にかかる機会がないかもしれないのがめちゃくちゃ惜しい。今回のコラボのトータルプロデューサーが秋元康らしいけどなにをどうトータルプロデュースしたんだろう?

 

 あとはもうりゅうのすけくんがかわいすぎるのとまことちゃんのパパが気持ち悪すぎるんですよ。マッキーさんって顔がかっこいいのにあんな気持ち悪い役がガッチリはまるのはなぜ……。逆に顔がかっこいいからかな。

 

 『アセリ教育』については、台詞回しがより"柿っぽい"がゆえに惜しさを感じてしまったかなっていう印象。面白いんですよ! 面白いからこそ、か、柿で観たいよ〜……という気持ちがどうしても残ってしまいました。両作品観劇した多和田くんが「役者としては『アセリ』の方に出てみたい、端役でもいい」って言ってたのもわかる。わたしも役者だったらそっちに出たい。ちなみに多和田くんは中屋敷さんの分身(中屋敷さんがアフトーで持ってるカービィ)を持って登場していました。多和田くんは(今度の熱海で中屋敷さんと一緒にやるけど)柿の公演に出たそうにしてたから使ってあげてください、多和田くんのファンでもなんでもないわたしが言うのもなんなんだって話だけど。

 

 

 

*1:駄洒落じゃないよ