夢と現実いったりきたり

Dステ17th『夕陽伝』をみた

 

大阪公演11/21ソワレをみてきました。

森ノ宮ピロティホール、ライトアップされてた。
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わたしにとっての初のDステ、D-BOYS未知との遭遇。本当にD-BOYSのことを全然知らなくて、俳優がいっぱいいて、瀬戸康史とか遠藤雄弥とか、あとちょっと前には城田優がいたよね?くらいの認識であり。ただ、お話のベースが日本神話で気になったのと、友人に誘われたので観てきました。
 
 
結論から言うと、面白かったです。舞台自体もそうですが、D-BOYSが。幕が下りたと思ったら色とりどりのスポットライトが点いて、大阪初日公演スペシャルカーテンコール*1が始まったり。ただ、これはD-BOYSが好きでちゃんと知っていた方が面白かったろうなと思いました。舞台中の日替わりネタも然り。思いついたまま感想を書きます。
 
 
舞台全体の感想は、正直ちょっとわからないところもあったりしたのですが(2度目の死を迎えたら魂が死ぬのはわかったけれど体はどうなるの?とか)、概ね良かったです。シリアスなシーンに唐突に挟みこまれる笑い要素とか、BGMがぷつっと途切れるのとか、はわたしにはいまいち合わなかったですが・・・。どうしても現実に引き戻されてしまって。世界に入り込んで観たいタイプです。しかし、そういう微妙なもやっと感を払拭するくらい熊曾側の演技が良かった!特に毘流古はもう主役でいいのでは級に良かったです。最期に凪大王がようやく毘流古を抱きしめることができたシーンはとても切なかった。毘流古が産まれた時、宮中で再開した時、大王は彼を抱きしめようとしながらもいつも叶わなかったので。毘流古が真多羅を傀儡のように操りながら話すところは腰の動きが最高に気持ち悪くて良かったです。
 
 
朝廷側に関しては、都月がめちゃくちゃ怖かったです。陽向が「お前じゃない」とばっさり切り捨てた時はひやひやしました。登場人物の中で一番怖かった。「海里がいなければ自分が選ばれていた」と無条件に信じていそうなところが怖いですね。月は夕陽を常に追いかけるけれど決して追いつかない。海里は、個人的に彼の気持ちがすごくよくわかるのですが、それ故か彼に格好良さをあまり感じず。彼が主役である以上、夕陽伝は「自分の運命から逃げていた海里がそれと向き合う」という成長譚の面があるはずなのですが、そこにあまり感動できなかったのが惜しいかなあと・・・。海里に格好良さを感じられていれば、海里が覚悟を決めて舞台が青い光*2に包まれた時(どの場面か失念しました)に興奮出来たはずなのに・・・。それも海里らしいといえば海里らしいのですが。
 
 
登場人物がみんなコンプレックスやら劣等感やら、何かしらの闇を抱えている舞台でした(農民兄弟と出雲は除く)。出雲が単純に格好良かったです。
 
 
 
 
しかし、幕が上がって下りる舞台はいいですね。あの瞬間はなんとも言えない興奮があります。大好き。
 
 
 
 
 

*1:本当に初日だけだったんでしょうか?

*2:序盤で海里=青、都月=黄、陽向=赤のスポットライトが当たっていたのでイメージカラーかと思います