夢と現実いったりきたり

薄ミュをみたら楽しかった話(2015/1/13)

2015年1月12日の昼、京都劇場、友人のロッティと薄ミュをみた。

実は観劇前わりかし多忙で、すっかり薄ミュの存在を忘れていたわたし(とロッティ)だったので、正直ペダステのときのように、始まる前にスーパードキドキ!みたいな感覚は薄かった。

席は1階C列というかなり前の席だった(ろっちゃんマジ感謝でござる、神) 。

そして始まる薄ミュ。先述の通り、舞台のことを失念していたわたしは勉強不足で、①数名除くキャストの名前と顔がいまいち一致していなかった②薄桜鬼のことを6mmくらいしか知らなかった。ゆえに、本当にこの舞台を楽しめるのか気がかりであった。だがこれは杞憂に終わる。結果、メチャクチャハイパー楽しかった。

なぜこんなに薄ミュが楽しかったのか?理由を考察してみようと思う。

大きな理由は下の4つであると思われる。

①キャストが美しかった
②話がおもしろかった
③音楽がよかった
④アクションがよかった

 

見ればわかるが、つまりは全部である。薄ミュは全てが素晴らしかったのである。

以下では各項について詳しく言及してゆく。

 

①キャストの美しさ

薄ミュのキャストは皆美しい。そんなこと改めて言われなくてわかっとるわ!と怒られそうだが、私も知ってました。しかし観劇していて、「うわ…この人たち…まじで顔整ってんねんな……」と改めて感動を覚えたのである。特にそれを強く感じたのは山南敬助役・味方良介さんだ。

味方さんのことはテニミュに出てた人という認識でしかなかった(しかもテニミュ未鑑賞)のだが、間違いなくあの空間で最も"美"という言葉が似合っていた(と思う)。照明の加減で顔に落ちる影と肌の白さのコントラストが私にそう思わせたのかもしれない。「眼鏡がキラーンて(by藤堂)」してたからかもしれない。理由は不明だが、なんだかミロのヴィーナスを見ている時と同じ気持ちになったのだ。あと岡田将生とか。

 

②話のおもしろさ

わたしは乙女ゲームという存在を軽んじていた部分がある(ごめんなさい)。自分にはプレイすることができないし、することもないだろう魔のゲーム。二次元キャラクターにガチ恋とか、傾倒とか、ほとんどできないタイプだからかもしれない。だから、乙ゲーが元の薄ミュに関しても、きっと薄っぺらい感じのストーリーなのだろうとたかを括っていた。

しかし蓋をあけてみると、なんだこれは。純愛・男同士の熱い友情(重要)(変な意味じゃなく)・悲劇…様々な要素が組み合わさり、入り混じり、とにかくサイコーだった。サイコー。正直最近涙腺ゆるゆるだから、ちょっとうるうるした。そして、吸血ってめっちゃ耽美だと思います…。自ら血を飲ませるシーンが2度3度ありましたがどっちもサイコーだったな……。

 

③音楽のよさ

これは、ミュージカルである以上めちゃくちゃ重要な要素なのではないかと思う。薄ミュの音楽はどれもいい。気になって作曲者をwikiったらやばいこの人めっちゃ有名な人やん………。

それと、風間千景役・鈴木勝吾さんの歌が上手すぎてマジでビビってました……。すげー。あと今wikiで気付いたけど彼、ココア男。のメンバーだったんですね。イケメンデルの法則めちゃくちゃ面白くて好きでした(特に鎌苅健太が)。

 

④アクションのよさ

薄ミュを観ていて驚いたのはアクションのよさである。キャストが皆飛んだり跳ねたり、非常に見応えがあった。特に不知火匡役・柏木佑介さんがすごかった(気がする)。いや、アンサンブル含め皆すごかったのだが、特にすごかったように記憶している(見た目からしてアクションめちゃくちゃしそうだし……)。

これは余談だが、沖田総司役・廣瀬大介さんのアクションシーンがめちゃくちゃ好きである。沖田ってこう…割と「柔」イメージを持ってるんですけど、敵を足蹴にしているシーンを度々見かけて、グッときました。サイコーだった。それにしても廣瀬さんは細すぎて心配になる。私の脂肪ならいくら使ってもいいよ………。

 

考察とか、偉そうに前置きしておきながら結局はただの感想ぶちまけただけじゃねーかというのはご愛嬌である(文章の8割は観劇した日の午前3時頃に打っている)。

いやもう薄ミュ、ストーリーもキャラもキャストもめっちゃよかったし観てください…………。「あんまキャスト知らないしなあ…」「薄桜鬼知らないし…」と渋っている方もほんと全然大丈夫です…………(散々言ってますがわたしもそうだったので)。絶対推しが見つかるはず。

 

ちなみにわたしがオチたのは斎藤一役・橋本祥平くんです。筋肉祭り(とわたしは呼ぶ)のときに無表情でムキムキポーズ決めてるとこで本格的にオチた……。杯をアンサンブルの方に「呑む?」みたいな感じで差し出す→やっぱり自分で呑む の流れもかわいかった……。もちろんシリアスシーンもサイコーに好きです。応援していくことを決めました。

DREAM LIVE2017


ドリライが終わりました。私は27日の昼(氷帝100回記念公演)に入りました。とーーっても楽しみで仕方なかったけれど、同時に切なくもありました。


ドリライが終わる、というとは、大好きな3rd氷帝とのお別れでもある、と思ったからです。


恐らく来年には全国氷帝が控えていて、氷帝学園とはまた出会えるんだけれど、いまの氷帝フルメンバーが戻ってくるという確約はない。「ドリライ終わってほしくないな」とすら思いました。もしもキャストが交代することになったら、私は愛せるだろうか? と真剣に悩んだりしました(まさに杞憂なんですけど)。


でも、ドリライを観て、そしてドリライを終えた3rd氷帝キャストの言葉を目にして、「彼らはきっと戻ってきてくれる」と信じたいな、と素直に思いました。

 

Instagram

氷帝!千秋楽!|山﨑晶吾オフィシャルブログ Powered by Ameba
夢の時間|田村升吾オフィシャルブログ Powered by Ameba

 


ファンもキャストもみんなこんなに3rd氷帝のことを愛している。それを改めて確認できたような気がします。


正直、私はseasonで泣くんだろうな……と身構えていたんですけど、泣きませんでした(どちらかというと青9のオルフォからの流れにグッときた)。

その代わり、パンフを読んで泣きました。「自分の演じるキャラクターに一言」の欄で、ほぼほぼみんな「これからもよろしく」、と声をかけているんです。「君がいたから今の自分がある」「今後の人生にもずっと君の存在があるだろう」という彼らの気持ちに触れて、愛しくて愛しくて仕方なかったです。それはもしかしたらどこかで呪いになるのかもしれないけれど、とにかく今は彼らも愛しく思ってくれてるんだなあ、と。

その中でも一番胸に響いたのが、滝役のしょうごさんの言葉です。

 

「滝は俺と出会えて幸せ?」

 

正直しょうごさんって割とふわふわしてるというか、(3rd氷帝の中で大人組ということもあるのか)掴めないなあと思うことが多くて。でもブログやインスタなんかで、要所要所めちゃくちゃグッとくる言葉をくれるんですよね。上記の言葉にもすごくグッときました。キャラクターに対して「出会えてよかった」という言葉は皆口にしてくれるけれど、しょうごさんのように「自分に出会えてよかった?」という問いかけはあまり見かけなくて、しょうごさんってめちゃくちゃ色んなこと考えてる人なんじゃないかなあと思いました(思えばキャラクター同士の関係性をもっとつくりたい、と進言したのも彼だった)。

 

ていうか氷帝の謎VTRでも榊太郎が「絶対戻ってこいよ」って言ってたしな!!! 六角大楽幕間でキャストたちからも「俺たち全員で氷帝だから」って言質とってるからな!!! これで戻ってこなかったら化けて出てやるからな!!!


以上、私の3rd氷帝へのお気持ちドリライによせて〜でした。


以下、ドリライの感想です。

 

三浦くんはどこまで成長するつもりなんだ問題

氷帝の大阪公演→大楽→六角大阪公演→大楽→チムライと、毎度その成長っぷりに目を剥いていたんですけど、ドリライに来てまた成長していました。う、うたがうま〜〜い!!! 演技面もきちんと「三浦くんの跡部景吾」が確立されていて素敵でした。

 

シャワーシーン(規制済)

三浦くんは未成年なので、シャワーシーンは規制対象(すりガラス)。すりガラス越しのほうが逆に見てはいけないものを見てる感じを受けました。その後のクレーンはしゃぼん玉が多すぎて、三浦くんは普通にちゃんとやってるし歌も素敵なのに客席みんな「えっ(笑)」「いやしゃぼん玉(笑)」ってザワザワしてたよ。

 

跡部様、客を殺す

シャカブンでアリーナに降臨した跡部様が触れたお客さんがその後崩れ落ちたのを私は見た(他の日にも同じように崩れ落ちた人のツイートを見た)。

 

こっそりインサイトする跡部様 

本公演では他校インマイハートをあんまりやらない跡部様でしたが、ドリライでは結構やってる……!と見せかけてインサイトをしていた。海堂のポーズと見せかけてインサイトダビデのポーズと見せかけてインサイト、室町くんのポーズはさすがに誤魔化せなかったのかちゃんとやってました。そのかわり日吉のポーズはやってなかった(日吉が跡部様に向けて下剋上ポーズしたときはニヤっとしてた気がする)。おちゃめな跡部様。

 

跡部様が大写しになったときの客席「かわいい〜〜♡」跡部様の雌猫へのお言葉を受けた客席「キャーーー!!!」

宍戸さんの帽子

俺をレギュラーにでどうやら帽子を落とした宍戸さん(私の席からはあんま見えなかったので後から知った)、カメラに抜かれたときに自ら被り直して客席が死ぬ。やかわ先輩のポテンシャルがすごい2017


滝さんのアコーディオン

ギャグなのかガチなのか判断に迷ったけど、なんにせよめちゃくちゃ似合ってるのがまた面白かった。

 

オルフォからの氷帝公演の楽曲群

ここでめちゃくちゃグッときた。私は初めてちゃんと見たのが青8ということもあって、オルフォとベストテンション2016がすご〜〜く大好きで。代替わりして青9を愛しく思い始めてる中にも多分どこかに青8卒業を受け入れられてない節があったんだなあとここで気がつきました。あの楽曲群が青9に似合うか? サマになっているか? というとそうでもない(おい)と思うんですけど、あれらをパフォーマンスしてくれたことで、私は青8の卒業をようやく受け入れられたのかもしれないな……と思いました。まだあんまり考えたくないんですけど、青9の卒業時にはどんな曲がうまれるんだろうな〜〜。

 

六角大勝利

チームとして六角が大勝利をおさめていたな〜〜と個人的には思いました。個々のスキルが高めかつパフォーマンスがひたすら楽しい! あとサエさんがまじでヤバイ(語彙力)

 

雅美…………!

なぜかムキムキになる雅美は、ステージに戻るとき、めちゃめちゃ地味〜〜に通路を歩いていきました。それだとみんな気づかないよ!そこまで地味を徹底しなくていいんだよ……アピールしてくれ〜〜!!!


ちょっと不思議な長太郎

あおとの長太郎はどっかズレてる(けど本人は気づいてない)感じがめちゃめちゃカワイイ


記念撮影で出てきた定本不二

氷帝「かわいい〜〜♡」
歴代氷帝キャストも出てきてわちゃわちゃしてる間表情が無のふ〜まくん、ぬるっと帰ろうとする(ふしぎ)


以上です。テニミュは最高。

 

 

いつかは旅立っていく それぞれの場所へ

今週のお題「卒業」

 

 明けない夜はないし、終わりは始まりである。しかし、昇った日は沈むし、始まりは終わりへのカウントダウンであることも、事実だ。

 

 メサイア新シリーズ、『暁乃刻』が千秋楽を迎えた。また二人、サクラがチャーチから旅立った。舞台から走り去る白崎護と悠里淮斗(姿形こそ変わってしまったけれど)の姿は、とても強くて美しかった。

 

 チャーチから立ち去る白崎を見送ったのは、同期である有賀だった。これで、彼はサクラ候補生の中で一番の古株になった。つまり、次は彼の番だ。有賀と、彼のメサイア・加々美に与えられたのは「悠久」。悠久なんてあるのだろうか。開いた舞台の幕はいずれ閉じる。サクラ候補生たちはいずれチャーチを卒業する。サクラはサクラで、いずれ散る運命にある。儚いものだ。その儚さこそ美しい、なんて見方もあるけれど、私は有賀に儚く散ってほしくなんてない。間宮を喪って、加々美と出会って、どんどん人間らしくなった有賀がどんな風に生きていくのかが見たい。有賀と加々美のメサイアは、どんな「悠久乃刻」を見せてくれるんだろう。私たちは暁を知り、悠久へ歩みだす。たくさんの期待と、少しの不安を胸に持ちながら。

 

 

 

 

 

 

信頼してるよ。任せたよ。卒業なんて寂しいけれど、あなたたちの卒業をいっぱいの拍手で見送りたいから。

 

 

舞台「メサイア-暁乃刻-」感想

messiah-project.com

2/26(日)ソワレ@森ノ宮ピロティホール

 

 

まずは

 大千秋楽、本当に本当にお疲れさまでした。カーテンコールのキャストのみなさんや西森さんのお話を聞いていて、そしてそれを見守る客席の様子を見ていて、関わる全ての人に大切に思われている作品なんだな、と改めて感じました。あとお花! 普段お花ってあんまり気にしてないんですけど、公演後、余韻に浸りたくて会場外のお花を見ていたら、どのお花も意匠が凝らされていて、愛を感じました。キャラクターのモチーフを取り入れたお花だったり、メンズノンノが添えられたお花だったり、インスタグラムのお花だったり。

 

 

 キャスト挨拶が終わり、西森さんが出てきて、廣瀬くんも出てきまして。そこでのお話を聞いていて、廣瀬くんってすごく素敵な人だなあ……と思いました。元々、出演オファーは(声の出演だけでも! と言われたけど、それすら)断ってたこと。別現場で一緒だった安里くんから「燈くんがヤバい*1」って聞いて、久々に連絡して、「少しでも燈くんを元気づけられれば」と稽古場に顔を出して、そこでキャストの熱量に驚いたこと。「この作品に携わらないで、自分は本当に後悔しないのか?」って考えて、今回の声の出演に至ったということ。最後の挨拶の時、「ぽっと出の自分が真ん中にいるのは失礼だ」と言って脇に避けようとしていたこと。言動の全てが作品やキャストへのリスペクトに満ちていて、メサイアという作品を大事にしてくれているんだろうなあ、と……(私の想像ですが)。

 

 さて、今回から制作会社も変わり、新キャラクターも増えました。新章が始まったわけですが、これ、今回が初見という人はどういう感想を抱いたんでしょう。随所で「誰の話?」「何の話?」ってなっちゃうのでは? と知らない誰かのことを心配してしまいました。護の初登場からは6作目、その間に積み重ねてきたものが多すぎるので仕方ないんですけどね。ちなみに私は影青から入って、紫微を未鑑賞のまま観に行きました。感想ですか? 自分の頭を銃で撃ち抜いた上で海に沈めたいですね。

 

 

本編

 ところですごくどうでもいいんですが、今は唯一持っている翡翠ノ章のDVDを流しながらこのエントリを書いています。なんで翡翠だけ持ってるんだろう……多分会場でテンション上がってDVD予約したんだろうな(逆に、鋼は鬱になったから予約しなかったんだろうな)

 

 今回のお話は、『暁乃刻』というタイトルに全てが表れていたなあと思います。「昨日が死に、今日が生まれる」。『鋼ノ章』では、間宮の裏切りを通して「正義」を描き出している、と思ったんですが、今回は「死」に向き合った結果の「生」、を描いているのかな、という印象を受けました。最後は明るい方を向こうとするのがメサイアらしくて(というか、毛利さんらしさ、なのだろうか)好きです。「僕らは暁を知り、黄昏を越えていく」というサリュートの言葉。明けない夜はないと知ったサクラたちは、これからはどんな闇が迫ってきても、その先にある暁を信じて生きていくことができるんでしょう。

 

 ところでまだ謎だらけのサリュートですが、

 

サリュートロシア語: Салютとは、ソビエト連邦の開発した宇宙ステーションである。宇宙に長期滞在するために作られた施設としては世界初のものであった。サリュートとはロシア語で「礼砲」「花火」を意味する。

 

礼砲(れいほう)とは、国際儀礼上行われている、大砲を使用した、軍隊における礼式の一種である。空包を発射し、敬意を表明する。

 

なんか悪いやつではない気がしています。

 

 

それぞれの「死」を乗り越える

 メインは淮斗の死と向き合う護、なのですが、それ以外にも、間宮の死と有賀、新人サクラたちの蘇生、雲井蓮の死と加々美、黒子のかつてのメサイアの死・・・各人が様々なかたちで「死」と向き合って、悩んでいました。

 

 私はどうしても有賀と間宮のメサイアに思い入れがあって、有賀といつきのメサイアを複雑な気持ちで見てしまうんですけど、有賀は間宮を殺したことを乗り越えて、いつきとしっかりメサイアとしての関係を築いている、ということを実感しました。二言目には「間宮」って言ってしまってごめんね。「間宮レポート」って単語が私の心をかき乱すんだ……。

 有賀と間宮・いつきの関係だけじゃなくて、有賀と護の関係も描写されていたのがすごく好きでした。護がチャーチから離れるとき、言葉を交わさず銃を交換する有賀と護。彼らはそういえば仮メサイアだったし、二人とも自分のメサイアを亡くしているんだなあ。「銃を交換する」って、互いを信頼している証に他ならないと思います。

 「白」崎と「黒」子の対比、淮斗に生きていてほしい護とおじさんに死んでいてほしいいつきの対比も面白かった。暁を迎えられなかった黒子ちゃん。彼はまだ救われていないと思うので、今後どうなっていくのかが楽しみです。

 

 新人サクラ三人だとじゅんじゅん(小暮洵)が好きです。かわいい。何やら意味深に一嶋に話しかけていたのはどう展開するんでしょう。有賀くんになついててかわいい。髪型も有賀くんリスペクトなのかな??? というか新人が有賀くんになついててかわいい……。

 他の二人もそれぞれ気になるところがあります。万夜様はなんとなく薄幸の美少年ポジだと思ってたから、あんな生意気な感じのキャラでびっくりした。生前は死を望んでいたような発言が飛び出してきたので「心で泣いてるタイプだ、好き」って思いました。単純。御神体として扱われてきたけど中身はただの男の子だもんな死にたくなるよな。万夜様の戦闘スタイルはくるくる回るし蹴りが多くて好きです。

 小太郎*2は普通の感覚を持った子で、ネクロマンサーにも「きっと天国にいける」って声をかけちゃうような優しさがある。その優しさがいつか課題になりそうですが。万夜様とは(表面的な)相性がめちゃくちゃ悪そうですけど、ここをメサイアにするんでしょ一嶋は!わかってるんだからね!!! 万夜様は小太郎を知ってるけど小太郎は万夜様を知らないんだなー。万夜様は多分自分が原因で小太郎が殺されたと思ってそうだな……小太郎がこのことを知ったときに起こるひと悶着を想像すると俄然楽しみになってきました。

 

 

 今回、飛び込んでくる情報量が多く、鈍い脳を動かして頑張って処理しようとしていたせいで細かいことを記憶できていないのですが*3、やっぱメサイア最高、大好き。西森さんの挨拶で、メサイアが深紅で終わらなくて本当によかったな、と思いました。映画も次作舞台も楽しみです。

 

 最後に私の性癖の話をすると、一嶋係長と、有賀くんと、ハーフアップクズおじさんこと雲井蓮と、ドクタースリーが、めちゃくちゃ好きです。自分でもいい趣味してるなって思う並びですね。ハーフアップクズおじさん、死ぬには惜しい人材だった……(死ぬタイミングも最高でしたけど)。

 

 

 

*1:体力面でも精神面でも、かな

*2:メサくない名前だ

*3:すっごい頭使って観てたので、「観てると脳が開発されていく舞台だ」って思いました。西森さんによるメサイア講義を受けたい……ダメ元でアンケに書いた

ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』感想

romeo-juliette.com

2/23(木)マチネ@梅田芸術劇場メインホール

ロミオ:古川、ジュリエット:木下、ティボルト:渡辺、ベンヴォ―リオ:馬場、マーキューシオ:平間、死:大貫

 

個人的には

 初の東宝ミュージカルということでいいのかな? いまいち「東宝ミュージカル」の定義がわかっていません。「東宝制作のミュージカル」のこと? 2015年版のRENTは観たんですが、あれは東宝ミュージカルなんでしょうか。わかんないや……まあ大事なことではないし別になんでもいいか。とりあえずロミジュリ観てきました。

 

 私が触れたことのあるロミジュリは、ディカプリオの映画版(1996年)のみ。現代*1版として色々設定を変えているものです。キャラクターとお話の筋はそれで大体知っていました。「ディカプリオめっちゃかっこいいけどロミオって顔以外にいいところある!? すべてのタイミングが悪い!!!」くらいに思ってそれきりだったんですけどね……。なんでチケットを取ったかというと、毎日のようにロミジュリ(特にティボルト)の話をしている人がいたのと、個人的にミュージカルづいていたのと、生協割引でB席が3,500円だったからです。取ってよかった。

 

 ところで今回のロミジュリは「過去でも現代でも未来でもない、私たちの生きている時代をも超越した地球上に生きる人たちの『ロミオ&ジュリエット』」*2。携帯電話が出てきたり、衣装や演出がだいぶ現代的だな~、でも「現代版」と言うにはキャラクターの考え方や制度や両家の確執なんかが古めかしすぎるな……文明は発達したけど文化はそのままなパラレルワールドかな……と思ったのは大体正解だったっぽいです。あー、パンフ写真をレスリー・キーに撮ってもらえるのめっちゃ羨ましい。そう、完全版のパンフを買いました。あんまり買う気なかったのにめちゃくちゃ欲しくなって買ってしまいました。ビジュアルブック正味最高では? 古川くんと渡辺さんのページで失神しました(美しすぎて)。

 

 

感想(主にマキュ)

 もうすでにダダ漏れていると思いますが、ロミジュリに予想の100倍くらいはまってしまってます。ストーリーもキャラクターも知ってるのになんでそんなに心揺さぶられるの、と思いました? 大体マーキューシオのせいです。観終わってからずっとマキュちゃんのことを考えて泣いてます。以下、マキュについての感想です。

 

 マーキューシオはもう出てきた瞬間から好きだな~~と思って(ああいうキマってる役はやっぱり好きになってしまう)、「憎しみ」でベンヴォーリオにナイフを取り上げられてたり、キャピュレットの女ひっかけにいくべ!って言ってる時の動き(手で女体のカーブを描いて腰を振る)がめっちゃ下品で最低だったり、「マブの女王」の恋の火遊びを~♪のあたりで歌詞に合わせて手でハート作ってたり*3、一幕の時点でめっちゃかわいい!!!!

 

 そして二幕でティボルトへの執着が見えた瞬間からマキュへの感情が「かわいい」から「つらい」に変りました。決闘のシーンで、マキュはティボルトに「お前は昔からずっと俺を蔑み憎んでいた」と声を荒げて挑んでいくものの、ロミオが割って入ったことでティボルトに刺されて死ぬ。幼少期のマキュとティボの間に何があったの!?!?!?!? このシーンの何がつらいって、マキュは前述の通りティボルトに激しい執着があるけれど、ティボルトにはそれが見えないところです。ティボルトが執着しているのはジュリエットであり、この日モンタギューのところに赴いたのもジュリエットを奪ったロミオを殺すためなんですよ。マキュのことも普通に蔑んで憎んでたとは思うんですけど、それは「モンタギュー側の人間だから」という理由以外なかったんじゃないかな……。

 

 そう思って決闘の冒頭でティボを煽るマキュ*4を振り返ると、ティボにめっちゃ構ってもらいたがってるように見えてくる。本当に何があったの??? マーキューシオのことを考えていて、ロミジュリって結構余白が多いお話なんだなと気が付きました。両家の確執の原因もわからないし、マーキューシオが「モンタギュー家」ではないのにモンタギューについててめちゃくちゃ反キャピュレットなこととか*5、マーキューシオとティボルトの確執とか、ティボルトとキャピュレット夫人の関係とか……「ここはどうなってるんだろう」「なんでこうなってるんだろう」と考え始めると止まらない。物語で示された要素をつなぎ合わせて自分勝手に解釈していくのがめちゃくちゃ楽しい……。マキュのこと考えすぎてつらいから、カテコで笑顔なマキュちゃんを見るだけで泣けてくる。

 

感想(マキュ以外)

 ベンヴォーリオ、好きです。付き合いたいです。一見仲間想いの好青年だけどニートな上にめっちゃ浮気しそうなベンヴォーリオめちゃくちゃ好きです……というのは置いといて、彼は若い登場人物の中で唯一生き残るんですよね。元々はキャピュレットへの憎しみをもっていたんですけど、事件によって憎しみ合うことの無意味さに一番に気が付くのは彼です。マキュティボの死、ロミオの追放、それでもなおお互いを憎しみ合う両家に「せめて(マーキューシオとティボルトが死んだ)今日だけは」と訴えかける様子とか、「もう残ってるのは俺とロミオだけだ、俺たちはなんでも打ち明けてきた」とロミオにジュリエットの死*6を伝えにマントヴァまで行ったのに、取り乱したロミオ(ジュリエットのことしか頭にない……)に突き飛ばされて「クソッ!」って吐き捨てて去る様子とか……。ロミオ/ジュリエット、マーキューシオ/ティボルト、が両家で対になっている中、キャピュレットにはベンヴォーリオの対がいないんですよね。だから彼が生き残って……(つらくなってきた)。やっぱり結婚してくれベンヴォーリオ。

 

 個人的にめちゃくちゃ気になったのは「死」。両家の争いの場面では必ずそっと立ってるんですよ。最初は三階に佇んでいて、黒いからカラスみたいで不気味、と思ってたらいつの間にか二階、地上、と降りてきていて。しかもその動きが特別強調されることもなく、本当に自然と、ぬらぬらと迫ってくるのが薄気味悪くてどきどきしました。二階から地上への降り方が個人的に好きです。「死」の動きを追うと結構面白そうなんですが、そっちに集中してるとメインのストーリーがいつの間にか展開しちゃう。複数回観るならチャレンジしたかったなあ。ラスト、両家が手を取り合うと「死」がめちゃくちゃ苦しみ出して死んでしまうんですけど、そこを見ようと思うと目線を上にしないといけなくて……地上の人々の動きも見たいし「死」も見たいし……って結構大変だった。ロミオと「死」の舞踏は超たぎりました。数年後の三浦くんに「死」やってほしいよ~~。ところでロミジュリ初夜で「死」が上半身裸になってなぜ!?と思ったんですが、あれってロミオが脱ぐから「死」も脱いだんでしょうか。そうすると上半身裸で舞ってたのは初夜のメタファーということになってしまい……まあいいです!

 

 私は今まで「Wキャスト」ってなんのためにあるんだろう……スケジュールとか体力の問題かな? と思っていたんですが、なんとなくわかった気がします。今回はひと公演だけなのでWキャストが観られないんですが、めちゃくちゃ小野マキュの解釈も観てみたい。同じキャラクターを二人の役者が演じると解釈がめちゃくちゃ広がりそうです。

 

 こんなにロミジュリで心かき乱されると思ってなかった。次またやってくれたらいいな~。円盤出してほしいな~。

 

 

*1:1996年当時の「現代」なので今観るとだいぶ古いけど

*2:パンフより

*3:しかも多分人差し指と中指でつくるタイプのハート

*4:「いつからロミオのこと好きになったんですかあ~~~?」最高

*5:これについては「反キャピュレットというより反ティボルトなのでは」という仮説を立てました

*6:んではいない

ミュージカル「手紙」感想

ミュージカル『手紙』2017 OFFICIAL WEB

2/11(土)マチネ(太田) @新神戸オリエンタル劇場

 

 

 ミュージカル『手紙』を観ました。2016年にやっていたものの再演、ではなく「再挑戦」版だそうです。原作未読だし、新神戸ってちょっと行くのめんどくさいし……とスルーしてたんですが、スレイジーにハマったこと*1、周囲で評判も上々だったこともあり、急遽観ることにしました。観てよかった!

 

 

「人殺しの弟を世間は許さない」

なんて聞いて、「許す/許される」がメインのお話なのかな……と思っていました。でもそうじゃない。殺人の事実が消えることはないから、その罪も許されることはない。直貴も、ずっと「人殺しの弟」と指をさされつづける。それは当然の仕打ちであり、差別されるのは仕方がない。なぜならこの世はユートピアではないから――という社長の言葉は、わかるけれど、すんなり受け入れるには抵抗があるというか、もやっとしたままです。確かにこの世はユートピアじゃないし、直貴への差別がやむことはないんですけど、それを「当然」というのは何だかなーと、思っています。社長だけじゃなく、『手紙』の登場人物は全員引っかかるところがあります……。

 

とりあえずしんどい

最後の手紙を送るまで、直貴が兄を直接責めることはありませんでした。自分が迫害されていることも伝えなかった。兄が殺人を犯した原因は自分にあること、兄の寄る辺は自分(との手紙)だけであること、を理解しているからこそ、出来なかった。一人でどんどんぼろぼろになっていく(精神も、見た目も)直貴を見ているのは本当にしんどかったです。兄からの手紙が、まるで直貴を縛る鎖のようだった。それなのに、兄は全くそのことに気が付いてないんですよね。そこがめちゃくちゃきつかった。

 

ラスト

この作品はなんといってもラストシーンが一番良いな……と思いました。余計なものが一切排除された、二人だけの無音の時間が続くシーン(かなり長かったと思うんですけど、何秒くらいあったんだろう)。あの時の兄の表情がものすごくて、一気に心を奪われました。吉原さんすごいなあ。それに対峙していたもっくんもすごい。直貴は本当に頑張ったのだな、と感慨深くなって泣いてしまいました。

 

こまごまとしたこと

・もっくんが少年に見えて驚いた! ガラスの少年時代っぽい(?)

・もっくんの声は聞きとりやすい

・スペシウムのあらゆる意味での「大学生バンド」っぽさが面白すぎる

・直貴がバンド脱退した後の「人殺しの弟~♪」での祐輔の動き。曲の前の「お前の兄貴を殴ってやりたい」的な台詞を受けてか、新聞記事の兄の写真を殴っているところとか、手を伸ばす直貴に背を向けるところとか、気になる

・ハッピを着て踊る藤田玲さん(おもしろい)

・保育士の加藤良輔さん(かわいい)

・刑務所の時計の曲?の加藤良輔さんのパフォーマンスがめちゃくちゃ好き

・朝美が『GO』の椿とダブってめちゃくちゃむかついた

 

 

 

 

 メサイア森ノ宮ピロティホールに移った(次作はサンケイホールブリーゼだそうですが)ので、今年はご縁がなさそう……と思っていた新神戸オリエンタル劇場、早い段階で訪れることになりました。やっぱり椅子がふかふかだ〜〜。家から近ければなあ。

 

 

*1:キャストが結構かぶっている

1月のまとめ

 

早いもので1月が終わります。び、び、び、びびる……。1月に観たりはまったりしたものが色々あるのに書けてなかったのでざっとまとめておきます。

 ミュージカルテニスの王子様 青学vs六角公演(メルパルク大阪)

www.tennimu.com

tsukko10.hatenadiary.jp

テニミュは良い」って信頼できるのがすごいなって思います。最近は氷帝が愛おしくて愛おしくて仕方がありません。

 

 

ワンコイン文楽国立文楽劇場

www.bunrakuza.com

これ、途中までレポ書いてたんですが書き上げてないですね……。簡単にいうと、近畿圏に在住・通学通勤しているU-30の人は500円で文楽が見られる(見る前のレクチャー付き)というプロジェクトです。うーん、レポ書けるといいな……。

 

劇団柿喰う客『虚仮威』(ナレッジシアター)

柿喰う客

 ずーっと柿喰う客の公演を生で観てみたかったんですがようやく叶いました! スケジュール的に結構ぎりぎりまで悩んでたんですけど、えーい!買ってしまえ!と思い切って買いました、地獄席*1。ナレッジシアターの最後列、どこが地獄なんだ!? というくらい観やすいし後ろの人を気にしなくて済むのが良かったです。あ、でも開演後の入場は全部後方からだったので序盤はいちいち明るくなるのはちょっと煩わしいかもしれないです。感想また個別で書きたいなーと思ってはいます……。

 

ルーヴルNo.9

manga-9art.com

虚仮威と同じグランフロントで開催されてた展示。ルーヴル美術館で「9番目の芸術」とされるバンド・デシネ(漫画のようなもの)、日本の漫画でルーヴル美術館を表現する……というものです。めちゃくちゃ凝った展示で、(来場者を含めて)この展示自体が1つの作品として成立しているなと思いました。しかし、「ルーヴル美術館」の力はすごいなぁ……としみじみしました。展示物が素晴らしいだけでなく、その容れ物自体に価値が生まれるってすごいことです。ところで来場者の8割は荒木飛呂彦ファンなの?というくらいに当該コーナーが混んでいました(これは普通に文句です)。

 

 

ドラマ「大阪環状線

www.ktv.jp

大阪環状線の駅を舞台に繰り広げられる、様々な愛についてのオムニバスドラマ。見たい回しかみてないんですけど、関西でしか放送してないのがもったいないな〜〜と思いました(VOD配信はあるみたいですが)。去年放送分だとパッチのよしくん(中山義紘)が出てる3話と、大野拓朗碓井将大の8話、今放送してる分だと百瀬朔くんが出てる1話、を見てもらいたい……。役者がかわいい……。

 

ドラマ「バイプレイヤーズ

www.tv-tokyo.co.jp

ツイッターでもバイプレイヤーズの話題で持ちきりですが、例外なくはまっております。松重さんとエンケンさん、ちょー好きなんだよな……(顔が)。テレ東には足を向けて寝られない。トータルの推しは松重豊です。

 

ドラマ「男水!」

tsukko10.hatenadiary.jp

アツいですね……冬だけど……。みんなリアタイ実況してるTLを見ながら私はA3!をやっています。関西は遅れての放送なので、孤独です。

 

ドラマ「猫忍」

neko-nin.info

なんでみんな*2見てないの!?!? めっちゃかわいいのに……主に大野拓朗青木玄徳が……。

 

ゲーム「A3!」

www.a3-liber.jp

さんかくさんかく〜〜!な廣瀬目当てで始めてみました。ゲームってすぐに飽きてしまうので、これもどうかな〜〜と思ってたんですが、期待以上に面白くて予想以上にはまっています。三角くんが演技をするシーンで、廣瀬が演じる三角くんが役を演じている……という状況をどう咀嚼すればいいかわからないながらもなんかすごい!と思いました。「演技が上手い」設定のキャラって難しそうだなあ。結局、茅ヶ崎至が好きです。

 

club SLAZYシリーズ

tsukko10.hatenadiary.jp

これが一等賞です。AWまで観ました。ファイナルの配信がないことに困惑しています……先にライブを観るしかないのか……。

 

 

 大体こんな感じの1月でした。来月はメサイアとロミジュリがあるので気張っていきましょう。

 

*1:最後列、1000円で買える

*2:当アカウントのTL