夢と現実いったりきたり

はじめてのドリライ


ドリライへ行ってきた。周知のことだろうが、ドリライとはテニミュのコンサート、Dream Liveの略称である。

ドリーム、を冠するだけあって、本当に夢のような、最高の体験としか言いようがない。特別な空間で特別な時間を過ごした。興奮冷めやらぬ中、自宅へ向かう電車は暑く、そこで自分たちが汗をかいていることに気づく。まだ5月だというのに、まるで熱帯夜。血の巡りがすごい。

友人は「TSC入会しようかな」とぽつりと漏らす。わたしたちは、テニミュ3rdシーズンを追っていくことを決めていた。なんならそのずっと先もテニミュを追っていきたいという気持ちが芽生えていた。


正直言うと、序盤はあまり乗れなかった。理由はいくつかあって、ひとつめ、訳あって当日券を購入したので友人とはバラバラの席だったこと。ふたつめ、山吹出の新規なので曲もノリもきちんとわかっていないこと。そしてみっつめ、そもそも声をあげてはしゃぐタイプでもない。ただただ周りと合わせてペンライトの色を変え、曲に合わせて振るのに必死だった。しかし、徐々にそのあたりに慣れてくると、楽しむ余裕が出てくる。胸の位置でささやかに振っていたペンライトも、盛り上がりに合わせた感情豊かな振り方へと変わる。終盤にはもはやひたすらノリノリでラケットを振るオタクと化していた。

どんなにノリの悪い人間も、ドリライへ来ればラケットを振るほかないのだ。彼らの歌い踊る姿は、壮大に展開する曲も手伝って、まるで神話の物語のようである。もしくは宇宙の起源か。眩い光の中に秘められた神秘性、ドラマティックな物語、無限の可能性。この崇高さに対して、讃え崇め奉りたいと感じるのは至極普通の心の働きのように思う。あれは一種の宗教体験だった*1 。


そしてダメ押しはハイタッチ。何度か言っているが、わたしはこの手の接触が苦手だ。というか、明るいところで、美しい人たちが自分の顔を目にする、というのが本当につらい。のだが、ドリライの熱にやられて脳みそが処理落ちしている状態では、そんな自意識は捨て置かれるようだ。通路席だったので来るキャスト来るキャストとハイタッチがある。もはや一体誰とハイタッチしたのか思い出せない。財木くんと田中くんとは確実にしたので、終わってから友人に財木くんとの間接ハイタッチを施した。ハイタッチ時、キャストの手が湿っていたので、ああイケメンも手汗かくんだな、と妙にリアルな感想を抱いた。曲が終わると手足とくちびるの震えが止まらなかった*2



ということではじめてのドリライ、まじで最高に楽しかった。最近の流行りっぽく言うと#ドリライはいいぞ #テニミュはいいぞ 、というところだろうか。個人的には1stキャストの森山さんが出演していたのを見て、今の3rdの子たちが10年後のドリライにゲスト出演している姿を本当に見たいなと思ったのでした。テニミュ100周年まで生きたい。そこまで行ったらテニミュ専用劇場が全国に出来てそうだなぁ。最高!





*1:cf. 神秘体験 神秘体験 - Wikipedia

*2:誇張なしで、産まれたての子鹿の震え方をしていた

私情しかない劇場レビュー

2016年5月、シアターBRAVAが閉館してしまう。私は『ナミヤ雑貨店の奇蹟』でBRAVAともお別れである。

www.sponichi.co.jp

まあ、閉鎖は閉鎖でも「いったん」閉鎖、という形であり、(いつになるのかはわからないが)次にオープンする劇場にも期待を寄せている。しかし、思い入れのある劇場がなくなるのは少々寂しい。

 

 

ということで、というわけでもないけれど、関西の主な劇場を99%私情で紹介していこうと思います。「この劇場、初めて行くけどどんな感じだろう?」と検索して引っかかった方には申し訳ありません。音響とかその辺には何も触れていません。つまり何の参考にもなりません。

 

 

 

●シアターBRAVA!

theaterbrava.com

キャパ:1136席(1階:743席、2階:393席)

最寄駅:京橋、大阪城公園

私含め、周りでは「近くに行く度写真を撮りたくなる」と話題の劇場。あのロゴがそうさせるのでしょうか。個人的にはここでペダステを観たことから全てが始まったので、特に思い入れのある劇場です。割とアクセスが良いのでは? 周りにもいろいろあるので、ご飯なんかにも困らないのかな。大体天王寺で済ませるからわかりません。ちなみに、京橋の辺りは治安が悪いイメージがあるので観劇以外で殆ど散策しません。京橋から行く場合は片町口から出ましょう。ただただ好きな劇場です。

 

京都劇場

www.kyoto-gekijo.com

キャパ:941席(1階:693席、2階:248席)

最寄駅:京都駅

京都駅ビルにあるのでアクセスはとっても良いですし、劇場の中では家から一番近いので好きです。私の中では完全に「劇団四季の劇場」のイメージだったので、薄ミュがここで上演されると聞いたとき驚きました。ここでも無駄に写真を撮りたくなる。レッドカーペットのせいです。座席も真っ赤です。なんだかんだ薄ミュでしか行ったことないのですが、近いし雰囲気も好きなのでもっとここでやってほしいし薄ミュは京都劇場に戻ってきてほしい。勿論キャパとかもろもろの事情があるのはわかっていますが。

 

 

森ノ宮ピロティホール

森ノ宮ピロティホール

キャパ:1030席

最寄駅:森ノ宮(駅がきれい)

なんだか今年お世話になりそうな予感がする劇場。メサイア新シリーズはここでやっていくのかな? スタッフさんのトイレ捌きが鮮やかだったのが好印象です(トイレは大事)。ピロティという特性のためか全体的になだらかな傾斜がかかっていて、どの席でも割と見やすいと思います。すぐそばにキューズモールもあって、ご飯にも時間つぶしにも困りません。というかキューズモールの陰に隠れてひっそり建っている印象が強い。冬には入口の木にイルミネーションが施されます*1。ちなみに、階段で写真を撮ると劇団Patchごっこが出来ます。楽しいよ!

 

●メルパルクOSAKA

www.mielparque.jp

キャパ:1010席(1階:738席、2階:272席)

最寄駅:新大阪

正直新大阪は本当にメルパルク行く以外で降りたことがないです。「新幹線で通過する場所」から「メルパルクのある場所」になりました。Kステで初めて行ったんですがその時お尻が痛くなったのでちょっと苦手意識が拭えません。あとちょっと遠い・・・。駅からのアクセスは良いです。周りにもビルとかあってご飯の心配はいらないかな。

 

 

梅田芸術劇場

www.umegei.com

キャパ:メインホール1905席(1階:1077席、2階:420席、3階:408席)、シアター・ドラマシティ898席

最寄駅:大阪、梅田など

梅芸には何の罪もないのだけど梅田にあるので私は迷います。そもそも大阪駅で迷子になる・・・。その点ではアクセスは悪い。近くにNU茶屋町もあるし、というか梅田なので食べるのには全く困りません。メインホールはペダステで一回行ったけど1階席だったので2、3階からの眺めはわからないんですが、どんな眺めなんだろう・・・。なんとなくジャニーズが公演してるイメージが強くて、よその現場に来ちゃった感があって緊張する劇場。シアター・ドラマシティは地下にあるのですが入口で迷いました。

 

 

新神戸オリエンタル劇場

新神戸オリエンタル劇場

キャパ:639席(1階:472席、2階:84席、3階:83席)

最寄駅:新神戸

椅子がめちゃめちゃふかふかです。そしていい感じにおしゃれな雰囲気の劇場です。新神戸からすぐ着くのですが、まあ新神戸自体が遠い・・・。さらに定期も通らないので交通費もかかる。でも好きな劇場です。なんたって椅子がふかふかだから。観劇の際お尻が痛くなる問題が一切ありません。メサイア以外で行ったことがないので、今年からは疎遠になりそうな予感。

 

 

 

関西で公演する規模の若手俳優の舞台だとまあ大体この辺りの劇場でやってるんじゃないでしょうか。しかしこう見ると新神戸から森ノ宮ってかなりキャパ違うんですね。メサイア思い切ったなあ。

 

 

*1:追記:友人情報によると、ダイステの時(4月)もイルミネーションあったそうです。謎が深まる・・・

ハイステ再演

f:id:tsukko10:20160414095829j:image
2016.04.13 ソワレ @シアターBRAVA


ハイステ再演を観てきました。再演ということで、初演とどう変わってるんだろう?というのがやっぱり一番にあって。ただ、正直初演を事細かに覚えているわけではないので、どこがどう変わって〜という話は自信を持ってはできないのですが・・・。

まず、わかりやすく変わっていたのはライブカメラ。漫画のコマのようにスクリーンに表情を映し出す演出は初演でもありましたが、前撮り映像だったんですよね。再演では一部を除いてリアルタイムの映像が! どこから撮ってるんだろう? 練習試合では武田先生が撮る記録映像用ビデオカメラと連動してました。少しでも立ち位置がズレると困る演出なので、やる方は大変だなぁと思いました。

それから、レーザーが追加されていました。開演前からスモークで満ちていたのでもしや?と思っていたら、バリバリレーザー使用してました。演出とレーザーが組み合わさって、余計舞台の奥行きというか立体感が増した感じがするし、単純にレーザーが飛んでるとアガる。
もちろん他にも色々変わってたんだろうなあとは思うのですが、私にはわからなかったのでこの辺で。

再演、本当に良くて。今回は一階席のほぼセンターから観たので、映像とお芝居のシンクロ加減が本当に良く伝わってきました(初演は二階席から観ていたので)。舞台という限られたスペースが、プロジェクションマッピングを取り入れることで拡張されているのだなあと。私の浅い観劇経験から言えば、ハイステは所謂2.5次元舞台の中でも2次元に寄った舞台だと思っていて。OPでもそうだし、箇所箇所の演出でもそうですが、ハイステではあくまで物語が漫画の世界で展開されていることをずっと示してくる。一方で、たとえば及川の客降りだったり、縁下の客席煽りだったり、こちら側とあちら側が地続きだと錯覚させるようなこともやっている。結果、体感として、漫画が3次元に起こされている、というより、我々観客が2次元に飛び込むという方がしっくりくるというか。それから、もう根拠も何もないけど、舞台のもつ力や可能性を信じさせてくれる作品だなって思います。

とか、まあ色々思ったし、色々考えたけど、観劇後ほとんど「たつなりくんに合法的に缶ジュースをおごりたい」しか言えなくなりました*1。どうすればいいですか?



ニッチな感想
・青城のモデル感(特に国見役の有澤くん)。登場するたびに「メンズノンノじゃん」と思った
・花巻役の成大くんの眼光の良さ
・坂ノ下商店でスタメン発表のとき、田中が影山の口に肉まんをつっこむ
・OPで縁下が壁を壊すみたいな演出で泣きそうになるキモオタis我
・最後の得点のときに烏野全員が舞台中央に寄るところでセンター縁下のエモさ
・多分初演よりキャラ同士の絡みが多い(そしてそれに呼応するような隣のお姉様方の嬌声)
・シンクロする花巻松川の動き
・カテコ挨拶は内田さん「休演日に造幣局桜の通り抜けに行ったらめっちゃ綺麗だった」(舞台関係ない!とつっこまれる)
・祥平くん、確実にお芝居が上手くなっていってる・・・涙

追記
・練習試合後に縁下が即下手にハケてて「???」と思っていたらモップで掃除し出してこの子はもう!!!と思った
・ジャージもらうところで田中が縁下を攻撃した結果、ジャージの入っていた段ボールが壊れる
・情緒不安定な武田先生
・武田先生役の内田さんの素の声と話し方が好き
・及川の「元気に王様やってる?」のトーンがたぶん初演とがらっと変わって低くなってた





*1:初演でも言ってました

3月の記録

 

 

さて4月です。4月というと椎名林檎の『ギブス』が自動再生される脳みそです。さすが3月は去る、というだけあって、教習バイト教習バイトで慌ただしく過ぎ去ってしまいました。この1カ月全くエントリを書けずじまいだったので、3月に観た舞台の感想を記そうと思います。どうぞ。

 

 

3月2日 『ETERNAL CHIKAMATSU』

@シアター・ドラマシティ

www.umegei.com

 

わたくし大学では国文学を専攻しておりまして、授業で人形浄瑠璃なども少々嗜んでおります。なんちゃってですけど。『ETERNAL CHIKAMATSU』は近松門左衛門の『心中天網島』を題材にしたお話で、チケットも普通にとれるし~という感じで観てきました。パンフレットに(すごく個人的なことで)衝撃を受けたり 、私の中でのおさん像と若干違ったりはしましたが概ね良かったです。演出が本当に素敵でした。そして中村七之助が本当ーーーーーに美しい!女形の方の所作ってあんなにも美しいものなのか。余談ですが中島歩くんは『フェードル』でも松田凌と恋愛してたな・・・と思いました。

私の近くに恐らく七之助ファンのおばさま方がいらしたのですが、歌舞伎役者のファンって本当にパッション溢れてるなあと思いました。この間テレビで大衆演劇の特集を見ていて思ったんですけど、将来はお金持ちのマダムになって自分の趣味につぎ込みたい。数十年後何にハマってるんだろう!?テニミュ10thシーズンとか追っかけてたらちょっと面白いな。テニミュは100年以上続いて伝統芸能になってほしい。

 

 

 

3月27日 シアターシュリンプ第2回公演『ガールズビジネスサテライト』

森ノ宮ピロティホール

www.theater-shrimp.com

【シアターシュリンプとは】スターダスト芸能三部のアイドル、私立恵比寿中学の舞台。エビ中は昔にちょっとハマっていた時期がありました。今は全然追ってないので新曲とか新メンバーのことはあまりわかってないし、このシアターシュリンプというプロジェクトも初めて知ったのですが、スタダ狂いの友人Yを軽く誘ってみたところ釣れたので行きました。若手俳優が出る舞台観劇に行くと大抵周りが女性なんですが、今回はその逆でした。トイレめっちゃ空いてるし、喫煙所で大量にたむろしてるし、あー女子ドル現場だ、と思いました。そんな肩身の狭い中、C列ドセンを引き当ててしまって戦々恐々。普段もこの運発揮してほしいところですね。

一言で言うと、とあるファミレスで起こるドタバタコメディ。でも各登場人物からすればその全てが真剣で、悲劇的状況だったりする。チャップリンの言葉で「人生はクローズアップで見れば悲劇。ロングショットで見れば喜劇」というものがありますが、何となくその言葉を思い出す舞台でした。ぁぃぁぃ(廣田あいか)が印象的でした。全然違うんだけど『道』のジェルソミーナを重ねて観ました。あとは彩花(安本彩花)の男装が本当に最高にかわいかった。日本の宝。デス電所の浅見さんもかわいかったです。

友人Yは舞台楽しいね!と言ってくれたし、テニミュにも興味があるらしいので連れていきたいと思います。彼女は観劇後、某エビダンの現場へ颯爽と向かっていきました。スターダストに搾取されるのもまた人生ですね。

 

 

 

3月27日 舞台『弱虫ペダル』~総北新世代、始動~ライブビューイング

www.marv.jp

前回のイレギュラーにそんなに入れ込めなかったこともあって、チケットをとるモチベーションがなく見送っていたのですが、なんかやっぱりペダステを見届けたい気持ちがむくむくと湧き上がってきたのでライビュに行ってきました。ペダステって演者的にめちゃくちゃ体力を使う舞台だと思うんですが、観る分にも精神的にどっと疲れるというか、気力のいる舞台です。イレギュラーは完全にそこが問題で疲れてしまったんですよね。今回もちょくちょく集中力が途切れてしまって・・・でも好きなエピソード*1、好きなキャラ*2のおかげで何とかなりました。ライビュなのも大きかったかもしれないです。個人的には100点!いや200点あげる!!と言いたい部分と、もう疲れたから休憩させて!という部分の落差が激しかったかなあ。チーム二人が倒れ込むところと杉元が優勝できなかったことを知るシーンでは割と本気でちょっと泣きました。今泉に声をかけられた時の表情だけで山本一慶は天才だって確信しました。鯨井くん、顔も身体もつよくて本当によかったです、好きです。ナミヤでも見られるので楽しみ。

 ところで「植ちゃんのアイシャドウめっちゃ綺麗」ってペダステを観たらいつも思います。ハイライトの入れ方とか、グラデとか、めっちゃ綺麗ですよね。

 

 

 短いですけどこんなところでしょうか。とりあえず4月はハイステ再演が控えていますのでそこに向けて調整に入っていこうと思います。今回も私は達成くんのブロマイドを買ってしまうのか。

 

*1:合宿、ウェルカムレース

*2:手嶋、杉元

テニミュをみている

 

最近はもっぱらテニミュを見ています。先日3rd山吹を見てから、友人に借りたDVDだったり前にWOWOWで放映されたものだったり、少しずつ。2ndの不動峰・ルド吹・氷帝は見ました。

 

感想はもう「最高」の二文字に尽きる。これまで見てなかったのが不思議なくらい最高です。教習行ったりバイト行ったりしている中でも、常に「テニミュが見たい・・・」と言っています。中毒患者のようだ。下品な言い方をすれば、テニミュはもはや合法ドラッグですね・・・。

 

歌も演技もダンスも(時々上手い人はいても)全体としてレベルが高いとは言えないんだろうな、というのは素人目にもわかります。でもそんなの全部すっ飛ばして最高なんですよね。観客を楽しませる夢の世界です。ディズニーランドに負けてません。本当に最高の総合エンタメ作品だと思います。見るだけで楽しいし、きらきらしてるたくさんの男の子たちに声援を送ることをめちゃくちゃ肯定してくれる。

 

軋むテニスシューズの 音を覚えていてね
弾んたテニスボールの ラリーを覚えておいてね
試合が終わった後も 人生は続いて行くよ 

滲む悔し涙の きらめき忘れないで
決まった勝利のポーズ 瞳に焼き付けておいてね
今後の俺たち全員 この日を忘れはしないよ

 『頑張れ 負けるな 必ず勝て』の歌詞、俳優たちのことを考えながら聴くとめちゃくちゃ沁みるんですよね。三ツ矢雄二よ・・・。

 

 

ところで、情報として知ってはいたのですが、見てみると本当に知ってる子ばっかり出てるな~と驚きます(2ndの話)。まさしく若手俳優の登竜門。みんな初々しくて最高にかわいい・・・。

 

 

 

テニミュ、全人類に見てほしい。日本に生まれてよかった。東京オリンピックテニミュやんないかなー。クールジャパンっつって。

 

 

公開する前に 読み返してみたら、このエントリ、「テニミュは最高」の一言でおさまる・・・。

 

The calling

2月20日(土)HEP HALL


劇団パッチ4期生お披露目公演『Four contacts』企画パートの感想は既に書いたので、芝居パートの感想を。


しかし梅田はあまり行かないので迷います。さすがウメダンジョン。HEP HALLに入ると、ユニバーサルシティを彷彿とさせるセット*1が。真ん中には大きな4!


ちっぽけな街の4人の少年たちは、高校の卒業を間近に控えていた。
もうすぐそれぞれの道を行くが、自分たちの友情は永遠だと信じていた。
しかし遠い夏休みの思い出が、固い絆で結ばれた彼らの未来に影を落とす。
高校生最後の日々を謳歌する彼らの身に、やがて事件は巻き起こる!
青春・友情・UFO!呼び掛ける声を追い求め、目指せファーストコンタクト!
ストーリーはこちら。(公式HPより)

このあらすじを読んで想像していたストーリーと全然違いました。幕が開けると(幕ないけど)荒廃しきった世界が広がっておりまして、食糧も十分になく、ラジオから流れるニュースによれば地球の人口が激減しているとのこと。(「えっ・・・世紀末・・・?」という戸惑い)なぜこうなったのか?をタケルが回想する、という構成です。

タケル・トオル・ユウヒ・ダイゴの4人が軽音楽部*2に所属していて、その演奏を聴いた先生(山浦さん)が「ブライアン・エプスタイン*3になった気分」「演奏は上手い下手じゃなくて、大事なのは心」的なことを伝えたのが、山浦さんから4人への温かいメッセージと思うとちょっと嬉しくなりました。

ボーカルのユウヒが実家のとんかつ屋を継ぐから辞める!と宣言したのをきっかけに、4人の平和な日常が崩壊し始めるわけですが、ここから中盤にかけて、ユウヒの精神状態がヤバい。ユウヒがバンドを辞める理由は、実は「地球が危機に瀕していると伝える声が聞こえる」というものだったのですが、誰にも信じてもらえない。更には、トオルやダイゴが実は宇宙人なのではないか?という猜疑心から、暴走してしまう。暴走の結果、父親を亡くしてしまう・・・という目も当てられない状況に。「嘘じゃないんだ、信じてくれ」と訴えかけたり、信じてもらえなくてカッとなってしまったり、そのことに気づいてすぐ謝ったり、感情の忙しいこと。演じるぶんにはわかりやすいっちゃわかりやすい役柄ですが、体力消耗が激しそう(注目:ゆうひくんの汗の量)。

結局、ユウヒが言っていたことは全部本当で、オリオン座のベテルギウス超新星爆発し、ガンマ線が降り注いでなんやらかんやらで地球に紫外線が降り注ぎ、冒頭の世紀末状態に陥るわけです。ユウヒが聞いた「声」は、実は宇宙人向けの放送だったのですが、なぜそれが人間のユウヒに聞こえたのかは劇中で明かされません。なんでだろう・・・。

ユウヒに宇宙人と疑われたトオルは、本当に宇宙人だったうえに、なんと地球に来てからまだ数年しか経っていなかったことがわかります。回想で小五の夏に4人で先生の尾行をした思い出が語られるのですが、そのときにトオルは一言も喋ってないんですね(気になったので覚えてます)。それはトオルが植え付けた偽の記憶だったから。少しズレた言動*4も、宇宙人だったからでした。トオルは、超新星爆発が起こる前に、「一緒に地球外に逃げよう」とタケルに持ちかけます。なぜタケルなのかというと「小さいから」「いいやつだから」。タケルが腰を抜かして後ずさりしているのに、キラキラした顔で「一緒に逃げよう」とせまるトオル、タケルの「自分だけじゃなくてみんなを助けなければ」という考え方にいまいち共感できないトオル、やっぱりちょっとおかしくて最高だなと思いました。*5でも、なんやかんやで1人で逃げずに地球に残って環境に適応できず弱るトオル、愛おしい。

ユウヒに疑われた人その②のダイゴは、高校卒業後はニューヨークに行くとか言ってて、メガネだしニヒルとか称されてるから勉強できるキャラかと思いきや授業中がっつり寝ているという。昔と性格がガラッと変わったから宇宙人が入れ替わってるんだと言われたり(ユウヒに)、殴られて入院したり(ユウヒに)、割と災難な目にあっている人。病院で「自分は宇宙人だ。一緒に逃げよう」とタケルに持ちかけ、拒否されると「冗談だよ、人は変わるもんなんだよ」と遠い目をするんですが、なんやかんやで本当に宇宙人でした。しかも父親が宇宙の偉い人だった(ボンボン!!!)おかげで、上と掛け合って地球を救ってくれる救世主。おいしいところもっていく。

トオル、ダイゴの両方に「一緒に逃げよう」と持ちかけられるタケルくん、モテモテだな。彼女のみっちゃん*6に振られるのですが、みっちゃんも多分宇宙人だったんでしょうね。宇宙人に好かれる男、タケル。「いいやつ」と評される彼ですが、周りがエキセントリックすぎる感はあります。明言されてはないですが、実質タケルが主人公だと思います。


演技力に関しては、もちろん発展途上だとは思いますが、想像よりよかったです。キャラ的なものもあると思うんですが、ユウヒとタケルが言い合いをして叫ぶ場面が多くて、足し算の印象が強かったので、これからうまく引き算が出来ていけばいいな・・・などと思いました(余談ですが、情緒不安定になったユウヒ、兄と激似でまともに見られませんでした)。

4人の色んな格好が見られるのも良かったです。学ラン、半袖半パンの小五、リーゼント、セーラー服、病院服、とんかつ屋・・・特にゆうひくんとだいごくんはいっぱい衣装替えがあって大変だな!と。リーゼントのときの2人、輝いていた・・・。殴られ役お疲れ様です。納谷くんは納谷くんで、回し蹴りしたり、50人と戦うの本当大変そうだな〜と思いました。

細かい部分で気に入ったのは、「近所の引きこもりが山の模型をつくりだした」という『未知との遭遇』ネタっぽい台詞ですね。SFってあまり見ないジャンルなのですが『未知との遭遇』は見たことがあって。もしかしたら他にも色々SFネタが散りばめられてたのかもしれない。おさびし山はムーミンですよね?


そして何より山浦さんがめちゃくちゃ良かった・・・。他のお芝居も見てみたい!と思いました。素敵です(余談ですがお隣のお姉さんが山浦さんが好きっぽい反応を示していました)。山浦さん、インタビューで半分あてがき、という話をされていたのですが、タケルの主人公気質とか、ダイゴのおいしいところもってく感じとか、なんかめっちゃわかるな・・・と思いました。全体的に世紀末感を漂わせながらも最後は友情で世界が救われる*7という明るい終わり方になっていて、船出の公演にはふさわしいし、山浦さんには頭上がらんな・・・などと思いました。ありがとうございます。


一度しか見られなかったのがちょっと残念。面白かったです。




*1:ユニバーサルシティ駅からUSJまでの間にあるお店の看板の感じ

*2:先生曰く「けいおん!!楽部」

*3:ビートルズのマネージャー

*4:絡んできた不良のリーゼントをみて「ハンチング」とか言う。ちなみに不良はゆうひくんとだいごくん

*5:惜しむらくは舞台中央の低い位置でのお芝居だったので席的にあんまり見えなかったことですね・・・。

*6:ハダカデバネズミ似

*7:セカイ系、オタクだからテンション上がる

フォアコン企画パート覚え書き

 
劇団パッチ4期生のお披露目公演をみてきました。パッチは関西を拠点にしているので、どっかで観に行きたいなと思ってはいたのですが、まさか4期生のお披露目を初めに見ることになるとは・・・。とりあえず主に第二部(企画パート)の感想を。こういうイベント系の感想は早い方がいい気がするので。細かくは覚えていないので、全てニュアンスだと思ってください。
 
 

企画パート

休憩を挟んで第二部で、まずダンスから始まりました。みんな上がパッチの新しいTシャツ、下が私服のパンツだったのですが、大悟くんだけなぜかアディダスのジャージ(細身)。でもめちゃくちゃ似合っていて、正直今まで見た中で最も綺麗に着こなされていたジャージ。動きやすいよね・・・。
 
司会の大塚さん(4期生とナベプロでほぼ同期らしい)が登場して、緊張した?と話をふられ、
納谷「ど緊張しました」
田中「ど緊張しました」
藤戸「ど緊張しました」
尾形「あんましなかったっすね!」
綺麗な流れだ・・・。そしてタイトルコールからの着席、だったのですが、大悟くんはタイトルコールを忘れてすぐに着席しようとしていてつっこまれてました。着席順は下手側から尾形藤戸田中納谷
 
 
企画は、企画パート内で最も輝いていた「ミスター4期生」を観客に決めてもらうというもの。まずは30秒自己紹介から。
 
納谷
「納谷健」の漢字が覚えにくいので覚え方を。納豆食べたら谷間が健康 納谷健・・・みたいなことをジェスチャーつきで。時間が余ったのか、「飛び込む前のペンギン」の物真似を二度ほど・・・。4人の中だと一番綺麗にまとめてました。
 
田中
グランプリをとったパッチのオーディションでは1分間自己紹介があったので、それと同じことはしちゃダメ!と大塚さんに言われてました。「田中亨です」「高校2年生です」「ディズニーが好き」「携帯のケースもディズニー」「特にモンスターズインクが好き」・・・ということを上を見ながら必死に絞り出してました。最後時間が余って一発ギャグ(ツイッターでも載せてた目パチパチのやつ)をして〆。ちなみにオーディションでは1分間ずっとシャドーボクシングをしていたそうです。大塚さんに「そっちのが面白いやん」と言われてました(確かに)。
 
藤戸
将来の夢は国歌斉唱をすること!ということで、君が代の一節を歌ってました。癖が強い。「パッチで有名になるよりも国歌斉唱をとる?」と聞かれてそうですね!と・・・。そのあとちゃんと訂正してましたが。(劇中で4人がバンドを組んでいたので)4人で国歌斉唱とか・・・とも言われてたのですが、4人じゃなくてソロがいいと。
 
尾形
王様じゃんけんが得意なので三回で客席全員に勝ちます!と言って始めたのですが、結局3人ほど負かすことができず。昔王様じゃんけんで折りたたみ自転車をもらったそうです。ふわっと終わりました。一番笑った・・・。
 
 
そして次に事前募集した質問に答えるコーナー。質問が選ばれた人はメンバーのサイン入りチェキをプレゼント(いらない場合は大塚さんと山浦さんのチェキを渡すとか)。
 
第1問「ここはHEPです。観覧車があります。(4期生に限らず)パッチのメンバー誰か1人と一緒に乗るなら誰?その理由は?」
 
尾形
田中を選択。
「実はゆっくりしたいタイプなので、二人で乗って、無言で・・・」すると大塚さんに「実は暗いの?さっきの自己紹介とか無理してたの?」とつっこまれる。その後の対応がかわいかったのだけど、細かいことは覚えておらず。
 
田中
(尾形に選ばれた流れで)竹下を選択。
「ドラマで共演して、仲良くなれたと僕は思ってるんで」「ゆっくり話そうっていってくれたけど、そのあと話せてないので」
大塚さん「健人はそういうの(観覧車で二人)望んでないと思うけどね!」
藤戸「本当にうれしかったみたいで、普段自分からあんまり話さないのに、健人くんと仲良くなれた!って報告してきた*1
 
藤戸
中山を選択。
「健人くんも考えたけど、以前二人でカラオケに行ったとき、面白くなくて・・・*2」「(中山と)ご飯行かせてもらったことがあるけど、後光が射してるというか、人間じゃないみたいな」「仏さまのような感じで・・・自分もそういうパワーをもらえる気がする」
ご飯行ったときに駄目だったんでしょ?と言われると「サイゼリヤだったので!」
 
納谷
(誰を選ぶか発表する前に大悟くんが自分を指さしてアピールしてたのがたいそうかわいかったです)三好を選択。
「脚本を書いたりもしてて。自分は二人だと結構あつく話したいタイプだから、将来のこととかいろいろ話せたら」
 
 
第2問「14日はバレンタインでしたが、今年はチョコレートをいくつもらった?これまでもらったチョコレートの数は?」
 
大塚さんは、今年はおばあちゃんから1個もらったそうです。
 
納谷
「自信もって言えます!0個です!」
大塚「そういう好感度の上げ方は違う」
藤戸「俺あげたやん、アレ。アルフォート
納谷「それは含めない。しかもそれ15日とか」
これまでもらった本命は3個ということ。
 
藤戸
「本命1個もらいましたよ。朝起きたら、お母さんから」
これまでもらったのは7、8個。
 
尾形
「1個です。起きたら枕元に置いてあった。早起きして妹が作ってくれた」
これまでもらったのは7、8個。「高校の時に(友チョコで)もらいました」
 
田中
「今年は(指折り数えて)8個*3くらい」
他の4人から「本命は?」「(本命をもらっても)気づかなさそう」
「電車通学してるんですけど、毎朝見かけて気になってたのでってもらいました」「しかも1個下なんですよ」ドラマだ・・・
 
 
第3問
大塚「先輩パッチからいただきましたが、かなり突っ込んだ質問なので、どうしても無理なら黙秘権の行使も可能です。岩崎真吾くんからの質問です。・・・「ウサギとカメ、どっちが好きですか?」
 
このあとにちゃんとした質問があったような・・・なかったような・・・質問のかわいさで記憶が飛んだ。
 
 
企画パートは以上で終了。ミスター4期生は拍手の大きさで決定(優しい・・・)。納谷・田中が大きかったので、二人で決選投票をしたものの、いまいち差がわからず、じゃんけんすることに。ところで自分に拍手した人の顔を確かめて「覚えました」って言った納谷くんはプロだなと思いました。
 
納谷「俺はパーを出す」
大塚「心理作戦ですね」
田中「俺はグーを出す」
みんな「なんで????」
納谷「まあ年上やからな(圧力)」
田中「年下やからな」
納谷「そうやな」
 
つっこみどころしかない亨くん。じゃんけんは納谷くんがパー、亨くんがグーで納谷くんの勝利。
 
納谷「信用されてなかった!!!」
 
ということで、第1回ミスター4期生は納谷くんでした。おめでとう。正直本当に一番しっかりしてて、受け答えとか喋りとか、彼がいなかったら割と収集ついてないのでは・・・と思ってみてたので、「ミスター4期生」の冠は相応しいと思います。
 
 
握手会
魔の時間がやってきた。本当に接触系のイベントが苦手なので、半ば死にたい・・・と思いつつ握手してきました。剥がしとかがほぼないので、思った以上に握手時間が長い。尾形→藤戸→田中→納谷の順で握手だったのですが、特に大悟くんとの握手時間が長くて、思わず「(ジャージ)似合ってますね」「ありがとうございます~!ジャージなんですけどね!」というすごくどうでもいい会話をさせてしまった・・・。背が高いために毎回ちゃんと屈んで握手する大悟くんはかわいかったです。納谷くんの手は結構な人数握手してるにかかわらず湿り気がなくて、手までプロなのか・・・と衝撃を受けました。
 
感想
個人的に、生で動いてるところを見て印象がすごく良くなったのが亨くんかなと思います。見た目も、肌が真っ白で、透明感もあって、美少年という形容が一番合う感じの男の子でした。写真で見るのと全然違ってびっくり。話を聞いてる限り、自分から積極的に喋らないみたいですが、たぶん、話したら面白いタイプだと思います。高2か・・・。辛いですね。
全体を通して、大塚さんの言うことにちゃんと反応してしっかり受け答えする納谷くん、ほやんとしている亨くん、時折二人でわちゃつく佑飛くんと大悟くん、という感じで、なんとなく、なにかしらが「わかる~」と思いました。
4期生みんながみんなかわいくて、本当に頑張ってほしいなと思えたので、何かしらでお金をおとしたい・・・でも公演グッズがない・・・ということで、公演のフォトブックを予約してきました。指定のメンバーのサイン入りで郵送してくれるそうです(納谷くんにしました)。
 
 
うーん、磯部磯兵衛もみにいこうかな・・・。
 
 

*1:間違ってるかも

*2:失言扱いされてたけど、「二人とも真剣に歌ったりハモったりしてたから喋ったりとかあんまりなかった」ということらしい

*3:多分