夢と現実いったりきたり

橋本祥平氏についてのメモ


※ 1/28 注釈追記

すべての媒体をチェックしているわけではないけれど、この1年ほど推してきた俳優のことをネイバーまとめよりは詳しく纏めたい。ネイバーまとめが嫌い。特に理由はないけど読みにくくてイラつくから嫌い(短気)。




基本情報は所属事務所のプロフィール*1で確認できますので割愛。

ソナーポケットのファンである。
最近は見かけないが昔はよく稽古着にソナポケのライブTシャツを着ていた。最近はアディダスとか謎の文字T(ex.派手な地味T)を着ている。

部屋が白で統一されている
ドラムがアクセントになっていてお気に入りらしい。ちなみに特技のドラムだが、マキシマムザホルモンなどを叩いていたらしい。

小学生の時は野球少年だった

クリームソーダは混ぜる派である

姉1人妹2人の女系家族である
それっぽい。姉は1個上か2個上、妹は4個下と7個下。姉と母は誕生日が同じ(8/8)。家庭環境がめちゃくちゃ良さそう(クリスマスには家族内でプレゼント交換をする。2015年には自分に当たっても嬉しいチェキを選んだ)。他にモモンガのひなこちゃんと犬のコウメ*2を飼っている。ブログにて、祖父のことを「じー」祖母のことを「ばぁー」と表記していたことがある。


冷麺に酢をめちゃくちゃ入れる
「なんなら来たお酢を全部入れます!!」「そしてむせます!!!w」


冬が好き
冬だなーと感じる瞬間:マックでグラコロが発売した時


週刊少年ジャンプ愛読者である
「アキラトリヤマは神」だそうです

モノマネやギャグを披露することが多いが大体スベっている*3(主観)
十八番はジャイアンのモノマネ。

ブランコは5回で酔う
三半規管弱いの?

とりあえず松田凌くんが好きで尊敬している
ブログで凌くんの名前をどれだけ挙げているのか。最近はだいぶ落ち着いているように見えるが好きなのは好き(と思う)。ファッションもだいぶ松田イズムに染まっている*4。2人の関係性はなんとなくマネージャーさんが上げてくださっている松田凌ファンミーティングの様子*5から察せるかも。


コメントが浅い・軽い
他の俳優たちから指摘される*6。確かに。判を押したような模範解答ばかりしてる気がするけど根っからいい子だから本気で思ってると思うよ!!!(擁護したいけど確かに面白みはない)

背筋が綺麗
腰とかめちゃくちゃ細い*7が、意外に筋肉はあるしよく食べる*8。上半身の筋肉はミュージカル薄桜鬼のKINNIKU LOVEなどで見られます(販促)。

川隅美慎くんと仲良し
よく2人で遊んでいる。同じ大晦日生まれ(歳は美慎くんが1個上)なので「大晦日コンビ」などと呼ばれる。ドライブ時には祥平くんが運転する*9。2人で温泉に行って浴衣着てチェキを撮る*10(そのチェキをください)。

かわいい
大体どの現場でもかわいがられている*11ので、かわいい。顔もかわいい。女装は似合わない*12

人見知りである
自称(ただし最近マネージャーさんから鳥越裕貴氏へのリプライで「ちょっと人見知りなので」と言われていた)。多分初めの方は自分を出せないタイプ。

会話時、微笑んでいることが多い
生放送・バクステなどを見ていると、よく喋らずに微笑んでいる。座談会形式の雑誌取材では(微笑)などと書かれている。アルカイックスマイルか。

シンデレラボーイである*13
もともと芸能専門学校のタレントコースに通っていたが、そのツテで「ミュージカル薄桜鬼 斎藤一篇」のお手伝いをした時にお芝居の面白さ、松田凌as斎藤一の格好良さに圧倒されてコースを変更、松田凌マネージャーに声をかけてもらって同じ事務所に所属。その後、自身のルーツである「ミュージカル薄桜鬼」の藤堂平助篇にて斎藤一役に抜擢される。所謂2.5次元舞台が土台にあるので、自身もそこに思い入れがあるっぽい発言をしている。そのへんに出演することが多いのは本人の意向もあるかも(時代の流れはもちろんあるけど)。



この1年・・・とか言いつつ、1年前にブログ遡ってメモした紙から抜粋+αな感じなので古い情報ばかりになってしまった。大体こんな感じの子なんだな〜くらいに流してもらえればちょうどいいです。是非。



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*3:

池田「祥平は現場でもみんなにかわいがられてるよね。まあ、笑いのスキルがまだ足りないけど(笑)。」(stage PASH!インタビュー)

*4:初期の服装はTシャツにパーカーにハーパンにリュックって感じだった

鈴木「そのせいで、斎藤一が軽くならなきゃいいんだけどね〜?」
橋本「いや、役には支障がないようにします!こういうイジりも愛情だって分かっているんですから!勝吾くん、すごく優しいんですよ。僕、今回途中からの稽古参加だったんですけど、心配して連絡くれたり。その時ちょっと元気なかったんですけど、勝吾くんが心配してくれたからすぐ治った」
鈴木「浅いわ〜」
(ミュージカル薄桜鬼新選組奇譚パンフ 座談会)
橋本「でも僕、薄っぺらいってよく言われるんですよ。言葉が軽いって」
池田「ハハハッ。何も理解してないのに「わかります!」ってすぐ言うから(笑)。でも憎めないんだよね」(stage PASH!インタビュー)

*7:f:id:tsukko10:20160127112428j:image

*8:f:id:tsukko10:20160127112511j:image

*9:f:id:tsukko10:20160127112012j:image

*10:f:id:tsukko10:20160127112116j:image

*11:

井深「橋本くんの第一印象は、すごくかわいくて弟にしたい!(中略)礼儀正しいし、謙虚だし、このゆとり世代に舞い降りた天使じゃないか、って。橋本くん」(newbie!インタビュー)
ーーかわいい弟みたいな感じ?
池田「いや、ペットかな(笑)。犬でも猫でもない、祥平という生き物。(中略)ふわふわしてるように見えて、信念があるんだよね。そういう男っぽさもありつつ、後輩としてもいてくれるから、かわいいなあって。」
橋本「僕はもう純矢先輩についていきます!飼われたいです!(笑)」(stage PASH!インタビュー)
松田「祥平くんはマジで可愛くて、見ているみんなが明るい気持ちになれる。本当に太陽みたいだなって思います」(ミュージカル薄桜鬼 新選組奇譚パンフ 座談会)
舞台ハイキュー今日の2ショット第2弾は西谷夕役の橋本祥平です!顔可愛いというか、もうほぼ女の子やな。こんな彼女ほしい(笑)
これが西谷になると、全然違うんよなぁ。お調子者な所もあるけど、凄く熱いヤツ。そんな西谷夕に要チェック!! (林剛史Twitter @H0815T)

*12:f:id:tsukko10:20160127111350j:image 

*13:

「橋本君のシンデレラストーリーには胸が熱くなるものがありますね。ミュージカル『薄桜鬼』に憧れた人が、その舞台に立つところまできたんだという。彼は毎回、オーディションでミュージカル『薄桜鬼』の歌を歌ってたんですよ。それ、君がこの作品を好きなのはわかるけど、音を外したらばれるよ、っていう(笑)(毛利)」(Trickster Age)

ミュージカル薄桜鬼 新選組奇譚

 

2016年1月17日 マチネ@大阪メルパルクホール

 

 今日は薄ミュを観てきました。1年前の今ごろ、なんとなく観に行った藤堂平助篇で今の推しと出会ったので私の原点です(大げさでしょうか)。今回は『新選組奇譚』というタイトル*1だったので、薄ミュはこれで終わってしまうのかな・・・という不安があったのですが、対談だったりカテコだったりを見聞きする限りは、次回作への意欲もバリバリな感じなので大丈夫な気がします。まあ、終わる終わらないの話を抜きにしても、このタイトルだと「めちゃくちゃ気合いいれてるんだろうな」と期待してしまいますね。なんといっても芹沢がいる*2! 久々に生で祥平くん、薄ミュ、ということもあって力みつつ観劇しました。以下ネタバレありの感想です。

 

 

 まず、ちょっとうーん、と思ったことから。個人的には「歌詞が聞き取れない問題」が発生しまして、色々考えてしまいました。音が大きすぎたのか、私の耳が悪かったのか、席が悪かったのか*3、はたまた演者の問題なのか? 多分音が大きすぎたのかな、と思いますが、割と重要な台詞も曲中で歌っている以上、「歌詞が聞き取れない」のは気持ちが乗り切れなくてちょっとストレスでした(幸い、薄ミュは数作品鑑賞していて流れを把握しているので、脳内で補完することはできたのですが)。それから、ほぼほぼ新曲*4だったので、どうしても今までの楽曲に馴染んだ耳と脳はとても混乱してしまい・・・。時々知っている曲が流れると安心しました。物語も、これまでの公演と比べても一番要素が詰め込まれている感じを受けました。私はまず「前知識ゼロの初見の人がちゃんと筋を理解できるのか」を考えてしまうのですが、これはどうなんでしょう。『黎明録』を踏まえての内容、ということもあってか初見には向かないのかも・・・と思いました。

 

 マイナス面はこのくらいにしまして、祥平くんのことを。本当に成長したのだな、と思いました。佇まいにだいぶカタさがなくなってきていました。2015年だけでも8本舞台に出て、確実に場数を踏んできたのがよくわかって、妙に感慨深くなってしまいました。初めの方に少し音程を外してしまっていてちょっとだけ不安になりましたが、歌も演技も着実によくなってきているので、今は色んなことを吸収して、2016年もさらなる成長を期待しています。広背筋がきれいです。ごはんの歌だったか何だったか、はける前にちらっと千鶴を見るのが、強烈にぐっときました。カテコで勝吾くんが喋っている横でずっとニコニコしていたのもとてもかわいかったです。どの現場でも「かわいい」と言われている気がしますが、松田岳くんにも言われてた・・・*5。誰からも認められるかわいさって、きっと才能だから、これからも存分に発揮してください。

 

 

 ちょっと通信簿のコメントのようになってしまいました。

 

 

 今回の薄ミュ、松田副長のかっこよさに圧倒され、原田とんちゃんのスタイルに目を剥き、でもやっぱり薄ミュで一番いい男は新八だな・・・と思いました。「千鶴ちゃん」の言い方でノックアウトです。黎明録からのキャストがみんなそれぞれ成長していて、前よりもしっくりきました。個人的にはBEAUTIFUL DRUNKARDSが本当に好きで泣けるので(特に平助ソロ)、なくなって悲しい・・・。かわりのごはんの歌か筋肉ダンスのときにアイドル感を振りまいていたアンサンブルの人がどの人だったのかが気になります。最期、千鶴が1人でまた人間の中で生きることを決意する、あのラストは好きです。ちなみにトリプルカテコでは荒牧氏が太良さんのことをおんぶしておりました。 

 

 

 

 ところで次の舞台のチケットを取っていないのでした。何を観に行こうかな・・・。

*1:原作ゲームのタイトル

*2:そして山南さんはいない。彼はどこへ行ったのか

*3:かなり上手寄りのスピーカー近くだった

*4:ですよね?黎明録の曲は聴きこんでないので自信がありません

*5:パンフの対談

2016年観劇初め

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2016年も明けましたね〜。年が明けても相変わらずです。
 
さて、昨日1月5日、観劇初めでした。なんとテニミュです。予定では薄ミュで観劇初めだったんですけども誘われたので急遽行ってきました(当日引換はじめてやりました)。実はテニプリは20巻までしか読んだことがなく、今回の山吹戦は本当にキャラも内容も知らなかったので「これ楽しめるのかな・・・」と不安になっていたのです。キャストも数人名前は耳にしたことあるかなくらいだしはまらなかったら2時間しんどいかなあと思って。
 
が。
 
結果、シャカリキ!ファイト!ブンブン!!しました。演技とか歌とかで時々ずっこけかけるところもあったのですけど、テニミュに関しては見る場所は多分そこじゃない。とりあえず最後のシャカリキファイトブンブンで全ては許された。偶然前通路席が当たり、キャストが数人やってきて役得なお席だったのですが、ちょっとでも躊躇するとハイタッチとかはできませんね・・・(異様な自意識でハイタッチできずにひたすらシャカリキファイトブンブンを踊ろうとしていた人*1)。近くに来たのはたしか裕太、海堂、手塚かな? 小さい男の子ににこにこしながらシャカリキファイトブンブンしてる手塚部長はまさにかわいいの最終形態でした。終わった後に同行者と「シャカリキファイトブンブンしか言えへん」「脳みそ溶けたな」「IQだだ下がり」という話になりました。シャカリキファイトブンブン! 
 
個人的にはルドルフにときめきを感じました。観月はじめくんめちゃくちゃ好きなんですけど彼は一体何者なんでしょうか。知略家っぽいのになんとなくポンコツ気味。2幕明けにルドルフが羽子板をやっていて、赤澤VS金田、観月VS裕太だったのですが、観月さん酷かったんですよ。空振りばっかりでストレート負けな上、べちゃっ・・・って転び方をされていた。ポンコツ風味・・・。それから、ルドルフの曲(背景にステンドグラスか出てくるやつ)における観月はじめ美川憲一感よ・・・。短い距離を移動するときの走り方もまたかわいくて、気をつけの姿勢のままちょちょちょっと走る感じで・・・。観月はじめよ・・・。
 
観月さん以外だと、木更津淳くんの佇まいと声がすごく素敵だったのですが、木更津役の佐藤祐吾くんは声優さんなんですね。納得。青学だと菊丸英二くんがキャラ的に好きかなあと思った。台詞がないときも、いちいち動きがかわいいのですよ*2
 
あとはいちいち楽曲がいいですね。昭和歌謡ショーを感じました。昭和に生まれてないですけども・・・。2幕はじめの青学三人娘的な子達とかジミーズとかいい曲もらってんなあと思いました。
 
 
お見送りで不二役の神里くんを近くで見たのですが異様に顔が綺麗だったので、思わず離れて歩きました*3
 
 
とりあえずテニミュは原作を知らなくても、途中からでも、とりあえず楽しめるので気軽に観に行っても損はないんじゃないかなあと思います。舞台として云々とかじゃなく、もう本当にエンタメとして面白いよ!( 通いまくる人の気持ちがとてもよくわかりました)テニミュといいハイローといい2016年早々面白いエンタメに出会いまくっている。何事も経験ですね。
 
 
ところで、おみくじは吉だったけれどキャストコーポレーション的には大吉なので幸先がとてもよいです。
 
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*1:しかしあまり上手く踊れなかった

*2:あと、謎の闇を感じる

*3:こわいよ~~こわいよ~~イケメンこわいよ~~

Dステ17th『夕陽伝』をみた

 

大阪公演11/21ソワレをみてきました。

森ノ宮ピロティホール、ライトアップされてた。
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わたしにとっての初のDステ、D-BOYS未知との遭遇。本当にD-BOYSのことを全然知らなくて、俳優がいっぱいいて、瀬戸康史とか遠藤雄弥とか、あとちょっと前には城田優がいたよね?くらいの認識であり。ただ、お話のベースが日本神話で気になったのと、友人に誘われたので観てきました。
 
 
結論から言うと、面白かったです。舞台自体もそうですが、D-BOYSが。幕が下りたと思ったら色とりどりのスポットライトが点いて、大阪初日公演スペシャルカーテンコール*1が始まったり。ただ、これはD-BOYSが好きでちゃんと知っていた方が面白かったろうなと思いました。舞台中の日替わりネタも然り。思いついたまま感想を書きます。
 
 
舞台全体の感想は、正直ちょっとわからないところもあったりしたのですが(2度目の死を迎えたら魂が死ぬのはわかったけれど体はどうなるの?とか)、概ね良かったです。シリアスなシーンに唐突に挟みこまれる笑い要素とか、BGMがぷつっと途切れるのとか、はわたしにはいまいち合わなかったですが・・・。どうしても現実に引き戻されてしまって。世界に入り込んで観たいタイプです。しかし、そういう微妙なもやっと感を払拭するくらい熊曾側の演技が良かった!特に毘流古はもう主役でいいのでは級に良かったです。最期に凪大王がようやく毘流古を抱きしめることができたシーンはとても切なかった。毘流古が産まれた時、宮中で再開した時、大王は彼を抱きしめようとしながらもいつも叶わなかったので。毘流古が真多羅を傀儡のように操りながら話すところは腰の動きが最高に気持ち悪くて良かったです。
 
 
朝廷側に関しては、都月がめちゃくちゃ怖かったです。陽向が「お前じゃない」とばっさり切り捨てた時はひやひやしました。登場人物の中で一番怖かった。「海里がいなければ自分が選ばれていた」と無条件に信じていそうなところが怖いですね。月は夕陽を常に追いかけるけれど決して追いつかない。海里は、個人的に彼の気持ちがすごくよくわかるのですが、それ故か彼に格好良さをあまり感じず。彼が主役である以上、夕陽伝は「自分の運命から逃げていた海里がそれと向き合う」という成長譚の面があるはずなのですが、そこにあまり感動できなかったのが惜しいかなあと・・・。海里に格好良さを感じられていれば、海里が覚悟を決めて舞台が青い光*2に包まれた時(どの場面か失念しました)に興奮出来たはずなのに・・・。それも海里らしいといえば海里らしいのですが。
 
 
登場人物がみんなコンプレックスやら劣等感やら、何かしらの闇を抱えている舞台でした(農民兄弟と出雲は除く)。出雲が単純に格好良かったです。
 
 
 
 
しかし、幕が上がって下りる舞台はいいですね。あの瞬間はなんとも言えない興奮があります。大好き。
 
 
 
 
 

*1:本当に初日だけだったんでしょうか?

*2:序盤で海里=青、都月=黄、陽向=赤のスポットライトが当たっていたのでイメージカラーかと思います

RENTを見てきた(10/17マチネ)


ロジャー:堂珍嘉邦
ミミ:sowelu
エンジェル:IVAN
コリンズ:加藤潤一
モーリーン:ソニン

 『RENT』という作品は、「LGBTを扱った有名なミュージカル」ということだけ耳にしており、かねてから観たいな・・・と思っていたところに村井くんの出演決定、ということでチケットをなんとか手にした。前知識を入れるか入れないかで少し悩んだが、所謂「初見の衝撃」を味わえるのは1度きりなのだからその機会を潰すのは勿体無い。開演前にパンフレットでキャラクター名と時代背景だけ頭に入れて臨んだ。結論から言えば「もっとちゃんと知ってからもう1度観たい舞台」だった。

 「LGBTを扱った作品」という理解はこの作品の本質からはズレているのだろうなと思った。『RENT』で描かれているのは単純に「人間」と「愛」だ。ポスターにもアオリとして載っていた「人生を愛で測ろう(measure your life in love)」という文句の通りに、『RENT』の登場人物は愛に生きている。それは決して恋愛至上主義という意味合いでなく、友人への愛や夢への情熱といった「何かを大切に想う気持ち」を持っているということだ。

 わたしが特に好きなのはマークだ。彼はモーリーンに振られた後、他メインキャラクターとは違って「誰かと恋に落ちる」ことはない。彼は傍観者としてカメラを回し続ける。どれだけ楽しそうに皆と歌っていても彼は傍観者であり、彼自身の言葉を借りると、「どこにもいない」。時々、マークがカメラを回し始める合図(これってなんていうんでしょうか?)が入るのだが、これに毎回ぞくぞくした。観客に対する場面説明であると同時に、マークが傍観者であることを忘れかけた頃に再確認させてくるのだ。1幕を見終わった時点で『RENT』は楽しいな・・・と思っていたのだが、どうにもそこが引っかかっていた。クリスマスの夜から皆がそれぞれ様々な出会いを果たすことで成長したり、何かしらの変化を為している中で、唯一変わらないマーク。そんなマークが2幕では傍観者から脱却する。ぐるぐる回るセットの中で、ロジャーと拳を合わせて「1人ではない」と歌う「What You Own」。

 マークがいちばん好きだと言ったが、登場するカップルみんなが魅力的な作品だった。コリンズとエンジェルのカップルはいちばん泣いた。ミミとロジャーが歌っている時、ベッドから舞台中央にエンジェルを運ぶコリンズの姿にまず泣いて、エンジェルが亡くなったあとのミミの台詞で泣いて、2人で歌っていた「I'll cover you」を1人歌うコリンズで泣いた。上の方に現れたエンジェルにも泣いた(なんでこの時は男の子の格好になっていたんだろう?)。近頃涙腺がゆるいのでめちゃくちゃ泣いた。ジョアンヌとモーリーンは泣くより笑う方が多かったけれど、どちらもとても強くて素敵だった。モーリーンちゃん、お尻出してたよ・・・。すごいな! ミミとロジャーは、前の2組が愛だとすると、恋をしていたという印象。「Light My Candle」とかめちゃくちゃかわいい! ただ、ミミがロジャーに惹かれた理由がいまいちわからなくて、最後まで「なんで・・・?」が抜けきらなかった。しかし2人ともかわいい。情緒不安定だけど・・・。

 もう1度観たい作品だったが、どうやら東宝RENTはDVD化されていないらしいのでもう観れないかもしれない。悲しいな・・・。ブロードウェイ版を観てみようと思う。


NO DAY BUT TODAY!とりあえず村井さんはとても楽しそうでよかった。





間宮はセイレーンだったのかもしれない

 

間宮=セイレーンとする説

 
 鋼の感想でちらっと書いたのですが、「星廉」という名前がギリシア神話に登場する怪物「セイレーン」と響きが似ている、という話。書いた時点では響きが似てるよね、という程度だったのですが、その後wikipediaで少し調べるうちに「本当に間宮の名はセイレーン由来なのでは?」と思うようになりました。
 
 

セイレーンについて

 
 わたし自身セイレーンのことを詳しく知るわけではなく、wikipediaで調べたことを纏めるだけになりお恥ずかしい限りですが、大体以下のような怪物で間違ってはいないと思います(おそらく・・・)*1
 セイレーンというのは、美しい歌声で船乗りたちを惑わせ、遭難・難破させてしまう半鳥半女の怪物です*2。2〜4人の姉妹で構成されています*3
 元々は「ニュムペー」という歌や踊りを好む美しい下級女神で、ペルセポネー*4に仕えていましたが、彼女が冥府の神ハデス*5に拐われた後に怪物になったと言われています。ここの経緯が『ギリシア神話集』『変身物語』『オデュッセイア』でそれぞれ異なっているのですが、間宮=セイレーン説をとるならば、「ペルセポネー捜索のため自ら神に願って鳥の翼を与えられた」とする『変身物語』が一番合うかな、と思います。ニュムペーは「恩寵を与える者」としてしばしば信仰の対象とされますが、一方で粗野な妖精とする説もあるそうです。人間の若者に恋をすることもあり、ニュムペーの恋愛譚は神話・伝承に多く残っていますが、悲劇に終わることが多いといいます。
 また、セイレーンの歌を聴いた人間が生き残った場合、セイレーンは死ぬ運命となっており、その死体は岩となって岩礁の一部と化したのだとか。
 歌声で惑わせ人を殺す、というと似たような伝承にローレライがありますが、これはセイレーンの一種だそうです。
 

間宮の最期

 間宮が有賀と闘うラストシーンでは、ずっと波の音が聞こえていたこと、そして舞台の上段しか使っていなかった*6ことを考えると、あそこは下に海が広がる岩場か崖か、その辺りの何かかな、と。岩礁に生息していたセイレーンと被ります。そして九州という土地。スクリーンに映し出される地図を一瞬見ただけなのですが確か福岡でしたよね?*7福岡には人魚伝説の残る寺院*8があるらしく。本当に関係があるかはわからないですが、人魚が埋葬されている寺院のある土地で亡くなった、というのは、なんとなく運命的なものを感じずにはいられません。
 

セイレーンの声

 セイレーンが死んだあとにも声だけは残り、今でもある時期になると歌だけが聞こえてきて船を沈めるそうです。間宮のヴァイオリンの音はどうなんでしょう。あの地で亡くなったあとも、有賀には彼のヴァイオリンが聴こえるんだろうな、というのはなぜか確信しているのですが。それが有賀を破滅に導くのかそれとも彼の生きる希望になるのかは深紅ノ章でわかるような気がします。願わくば後者でありますように。
 
 
 
しかし ほとんどネットからの孫引きで、文献に当たれていない状態で色々語ってしまって本当にお恥ずかしい! とりあえずギリシア神話に興味が湧いたので時間がとれたら勉強したいです。
 
 
9.24追記
 「海の事故で弟を亡くした淮斗にやたら嫌われてたのもセイレーンっぽい」という指摘をいただいて、なるほど・・・と思いました。気づきませんでした。やっぱり影青から見直したいなあ。ところで、部屋でヴァイオリンを弾いていて、淮斗に切れられるシーンがありましたが、その時弾いていた曲が『タイスの瞑想曲』といって、歌劇『タイス』において、娼婦が回心する場面で演奏される曲だそうです。
回心(かいしん、英: conversion)は、神に背いている自らの罪を認め、神に立ち返る個人的な信仰体験のことを指す。
 『タイスの瞑想曲』を演奏するシーンが「影青時点で間宮は既にクアンタムキャットであったが、なんらかのきっかけでサクラとして生きようとした」ことの比喩であれば、淮斗にそれを非難されて止めてしまった、ということになりますかね。流石に深読みしすぎでしょうか。
 
 

*1:『変身物語』を読もうかなと思っているので、また追記するやも

*2:現在は人魚として描かれることも

*3:物語によって異なるようです

*4:ローマ神話ではプロセルピナという春の女神

*5:ローマ神話ではプルート

*6:一度観ただけなので不確実です、時間がとれ次第ニコ生で確認します

*7:これも要確認

*8:龍宮寺 人魚の骨で無病息災・不老長寿 | 博多の魅力

メサイア鋼ノ章を観てきた(9/20マチネ)

――同じ景色を見たいと望めばいい。

 

 

 

 

 

 

 

噂には聞いていたけれど

すごかったです。観終わったあとは本当に茫然自失というか、頭を殴りつけられて、心を揺すぶられて、現実を受け入れられない状態でした。以下ものすごくネタバレします。憶え違い等々あるかと思いますがご勘弁ください。

 

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