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夢と現実いったりきたり

見たものの感想 思ったことなど

舞台「メサイア-暁乃刻-」感想

messiah-project.com

2/26(日)ソワレ@森ノ宮ピロティホール

 

 

まずは

 大千秋楽、本当に本当にお疲れさまでした。カーテンコールのキャストのみなさんや西森さんのお話を聞いていて、そしてそれを見守る客席の様子を見ていて、関わる全ての人に大切に思われている作品なんだな、と改めて感じました。あとお花! 普段お花ってあんまり気にしてないんですけど、公演後、余韻に浸りたくて会場外のお花を見ていたら、どのお花も意匠が凝らされていて、愛を感じました。キャラクターのモチーフを取り入れたお花だったり、メンズノンノが添えられたお花だったり、インスタグラムのお花だったり。

 

 

 キャスト挨拶が終わり、西森さんが出てきて、廣瀬くんも出てきまして。そこでのお話を聞いていて、廣瀬くんってすごく素敵な人だなあ……と思いました。元々、出演オファーは(声の出演だけでも! と言われたけど、それすら)断ってたこと。別現場で一緒だった安里くんから「燈くんがヤバい*1」って聞いて、久々に連絡して、「少しでも燈くんを元気づけられれば」と稽古場に顔を出して、そこでキャストの熱量に驚いたこと。「この作品に携わらないで、自分は本当に後悔しないのか?」って考えて、今回の声の出演に至ったということ。最後の挨拶の時、「ぽっと出の自分が真ん中にいるのは失礼だ」と言って脇に避けようとしていたこと。言動の全てが作品やキャストへのリスペクトに満ちていて、メサイアという作品を大事にしてくれているんだろうなあ、と……(私の想像ですが)。

 

 さて、今回から制作会社も変わり、新キャラクターも増えました。新章が始まったわけですが、これ、今回が初見という人はどういう感想を抱いたんでしょう。随所で「誰の話?」「何の話?」ってなっちゃうのでは? と知らない誰かのことを心配してしまいました。護の初登場からは6作目、その間に積み重ねてきたものが多すぎるので仕方ないんですけどね。ちなみに私は影青から入って、紫微を未鑑賞のまま観に行きました。感想ですか? 自分の頭を銃で撃ち抜いた上で海に沈めたいですね。

 

 

本編

 ところですごくどうでもいいんですが、今は唯一持っている翡翠ノ章のDVDを流しながらこのエントリを書いています。なんで翡翠だけ持ってるんだろう……多分会場でテンション上がってDVD予約したんだろうな(逆に、鋼は鬱になったから予約しなかったんだろうな)

 

 今回のお話は、『暁乃刻』というタイトルに全てが表れていたなあと思います。「昨日が死に、今日が生まれる」。『鋼ノ章』では、間宮の裏切りを通して「正義」を描き出している、と思ったんですが、今回は「死」に向き合った結果の「生」、を描いているのかな、という印象を受けました。最後は明るい方を向こうとするのがメサイアらしくて(というか、毛利さんらしさ、なのだろうか)好きです。「僕らは暁を知り、黄昏を越えていく」というサリュートの言葉。明けない夜はないと知ったサクラたちは、これからはどんな闇が迫ってきても、その先にある暁を信じて生きていくことができるんでしょう。

 

 ところでまだ謎だらけのサリュートですが、

 

サリュートロシア語: Салютとは、ソビエト連邦の開発した宇宙ステーションである。宇宙に長期滞在するために作られた施設としては世界初のものであった。サリュートとはロシア語で「礼砲」「花火」を意味する。

 

礼砲(れいほう)とは、国際儀礼上行われている、大砲を使用した、軍隊における礼式の一種である。空包を発射し、敬意を表明する。

 

なんか悪いやつではない気がしています。

 

 

それぞれの「死」を乗り越える

 メインは淮斗の死と向き合う護、なのですが、それ以外にも、間宮の死と有賀、新人サクラたちの蘇生、雲井蓮の死と加々美、黒子のかつてのメサイアの死・・・各人が様々なかたちで「死」と向き合って、悩んでいました。

 

 私はどうしても有賀と間宮のメサイアに思い入れがあって、有賀といつきのメサイアを複雑な気持ちで見てしまうんですけど、有賀は間宮を殺したことを乗り越えて、いつきとしっかりメサイアとしての関係を築いている、ということを実感しました。二言目には「間宮」って言ってしまってごめんね。「間宮レポート」って単語が私の心をかき乱すんだ……。

 有賀と間宮・いつきの関係だけじゃなくて、有賀と護の関係も描写されていたのがすごく好きでした。護がチャーチから離れるとき、言葉を交わさず銃を交換する有賀と護。彼らはそういえば仮メサイアだったし、二人とも自分のメサイアを亡くしているんだなあ。「銃を交換する」って、互いを信頼している証に他ならないと思います。

 「白」崎と「黒」子の対比、淮斗に生きていてほしい護とおじさんに死んでいてほしいいつきの対比も面白かった。暁を迎えられなかった黒子ちゃん。彼はまだ救われていないと思うので、今後どうなっていくのかが楽しみです。

 

 新人サクラ三人だとじゅんじゅん(小暮洵)が好きです。かわいい。何やら意味深に一嶋に話しかけていたのはどう展開するんでしょう。有賀くんになついててかわいい。髪型も有賀くんリスペクトなのかな??? というか新人が有賀くんになついててかわいい……。

 他の二人もそれぞれ気になるところがあります。万夜様はなんとなく薄幸の美少年ポジだと思ってたから、あんな生意気な感じのキャラでびっくりした。生前は死を望んでいたような発言が飛び出してきたので「心で泣いてるタイプだ、好き」って思いました。単純。御神体として扱われてきたけど中身はただの男の子だもんな死にたくなるよな。万夜様の戦闘スタイルはくるくる回るし蹴りが多くて好きです。

 小太郎*2は普通の感覚を持った子で、ネクロマンサーにも「きっと天国にいける」って声をかけちゃうような優しさがある。その優しさがいつか課題になりそうですが。万夜様とは(表面的な)相性がめちゃくちゃ悪そうですけど、ここをメサイアにするんでしょ一嶋は!わかってるんだからね!!! 万夜様は小太郎を知ってるけど小太郎は万夜様を知らないんだなー。万夜様は多分自分が原因で小太郎が殺されたと思ってそうだな……小太郎がこのことを知ったときに起こるひと悶着を想像すると俄然楽しみになってきました。

 

 

 今回、飛び込んでくる情報量が多く、鈍い脳を動かして頑張って処理しようとしていたせいで細かいことを記憶できていないのですが*3、やっぱメサイア最高、大好き。西森さんの挨拶で、メサイアが深紅で終わらなくて本当によかったな、と思いました。映画も次作舞台も楽しみです。

 

 最後に私の性癖の話をすると、一嶋係長と、有賀くんと、ハーフアップクズおじさんこと雲井蓮と、ドクタースリーが、めちゃくちゃ好きです。自分でもいい趣味してるなって思う並びですね。ハーフアップクズおじさん、死ぬには惜しい人材だった……(死ぬタイミングも最高でしたけど)。

 

 

 

*1:体力面でも精神面でも、かな

*2:メサくない名前だ

*3:すっごい頭使って観てたので、「観てると脳が開発されていく舞台だ」って思いました。西森さんによるメサイア講義を受けたい……ダメ元でアンケに書いた