夢と現実いったりきたり

受け入れがたいものにはNOを言いたいという話

※追記:コメント欄は閉じてませんが承認制にしており、基本は公開しない仕様にしています。

 

 SixTONESの新曲、「RAM-PAM-PAM」について、思ったことをつらつらと書く。

 

 

SixTONESは「RAM-PAM-PAM」という新曲をそれぞれひっさげ熱唱。「RAM-PAM-PAM」では6人が歌いながらパンツの前をワザと下げインナーのパンツをセクシーに露出するプレイも。

 

 正直、「少年たち」開幕前のこの情報を見て、ある程度心構えはしていた。今年は「少年たち」を観劇しなかったから、「少年倶楽部」で放送されたパフォーマンスを恐る恐る見た。危惧していた通り、いや、想像以上にダメだった。

 

 何も面白くない、それが正直な感想。曲自体はいいと思った。曲の良さも何もかも殺したのが、「RAM-PAM-PAM」の"売り"であろう「パンツの前をワザと下げインナーのパンツをセクシーに露出する」振付けだった。チラ見せ程度ならまだ飲み込めたかもしれない。だけど執拗に赤い下着を見せつけてくる。私には面白くない、というか、不愉快ですらあった。せっかくもらえた新曲、しかもいい曲なのに、もうパフォーマンスを見たくないと思った。

 

 私はSixTONESが好きだ。彼らのやることなすことをある程度贔屓目で見ている自覚がある。できることなら彼らが自分たちに関するマイナスな情報を目にしないで済むようにしたい、と思っている。だから、少し前までは「うーん……」と思うことがあっても、基本的には非公開のSNSでしか呟かないようにしていた。

 

 だけど、今回のパフォーマンスを受けて、「受け入れがたいもの/ことにはNOと意思表示しなければ」、と思ってこのブログを書いている。

 

 

 私がショックだったのは、まず、「こういうセクシャルなパフォーマンスをしておけばファンが喜ぶ」と思われていること。続いて、それを喜んで享受する人への絶望と、意思表示が足りなかった過去の自分への怒りが湧いた。

 

 実際、これまでのコンサート等々で披露されてきたセクシーなパフォーマンス(シャツをはだけたり、腰を振ったり)やセクシャルな意味を含ませた発言に、客席は湧いていた。コンサート後にはそれらを嬉々とレポートするツイートが拡散されていた。私はそれらを嫌だな、あんまりやってほしくないな、と思っていた。あくまで思うだけ。ネガティブな感情を呟くこともあったけれど、できるだけ検索に引っかからないように、または非公開のアカウントでしか呟かなかった。それが彼らのためだと思っていた。

 

 そうやって見て見ぬふりをしていたところに、今回のパフォーマンスがあった。つまりは、制作側(誰がつくって、判断したのかはわからないけれど)は「SixTONESのファンはこういうものを求めている」と判断したということだ。そしてその判断は、悲しいことに、ある意味では間違ってなかったんだろう。私がSNSを確認した範囲では、SixTONESのファンによる「RAM-PAM-PAM」のパフォーマンスへの称賛が並んでいた。絶望だった。

 

 このパフォーマンスを止める人たちがいない環境であること、これを嬉々として消費しているファンが大勢いること、その両方を改めて突きつけられて、地獄にいるような心地になった。

 

 恐らくは、意思表示が足りなかったのだ。私の周りの人たちは「安易な下ネタやセクシャルなパフォーマンスはやめてほしいよね」というスタンスが多かったから、ある程度は制作側にも伝わっているものだと見誤っていた。「それは嫌だ」という意思を、他でもない自分が示さなければならなかったのに。

 

 (本人たちはもしかしたら気にしていないかもしれないけれど)彼らがあまりにも簡単に性的に消費されるのを見るのがつらい。何も言わなければ今後もこれがエスカレートしていくかもしれない。私には、それは耐えられない。

 

だからここに、私の考えを示した。Twitterのような、すぐ流れていくSNSではなく、ブログとして。いまは怒りとか悲しみとか、色んなものが渦巻いていて、うまく言語化できている気がしてないし、冷静なことも書けていないと思うけれど。