夢と現実いったりきたり

ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」烏野、復活

11/27(日)マチネ@梅田芸術劇場メインホール

 

ハイステ見てきました。梅芸のメインホールは来るの初めて〜〜!とか言ってはしゃいでたら友人Rから「イレギュラーで来たやん」とつっこまれました。メインホール2回目でした。そろそろ記憶力が怪しいですね。ということで、覚えてるうちに感想を記しておこうと思います(既に1週間以上経っててあやふやです)。

 

今回のハイステは、どちらかというと主人公である烏野よりも、敗れていく常波や伊達工の方にぐっとくる話で(個人的に原作でも好きな話です)、「推しを見るぞ」と意気込んではいたんですが、結局そっちに注目してしまいました。

 

常波の演出が好きです! 文字がバラバラ降ってくる映像と、周囲の話し声が不自然に区切られているのとが、池尻の心情を如実に表してるなあと思いました。それが数度繰り返される。なんでだろう? 池尻にとって烏野=澤村で、澤村というのは池尻にとって「引っかかる」相手。たぶん池尻は澤村のひたむきさが羨ましかった。中学時代、池尻と澤村は所謂弱小校で、試合も勝てる見込みがなく、諦めムードの中、澤村だけが勝とうとしていた。池尻は澤村の言葉に賛同したそぶりを見せるのに、まわりの諦めムードに流されてしまう弱さがあった。個人的な考えでしかありませんが、澤村がいなかったら池尻は高校でバレーを続けてなかったんじゃないかな。それほど澤村の存在は池尻にとって大きい。だから、烏野が初戦の相手と知って、1人、ぐるぐると物思いに耽っていたのかなと思いました。それこそ周囲の話し声がただのノイズに聞こえるくらい。

 

前回も思ったのですが、ハイステは場面の繰り返しが多いですね。私が「旭のトラウマ」と命名しているシーンは前回公演で何度も繰り返されていました*1。こちらは旭が、「バレーを好きだけど、トラウマがあるから戻ることができない、だけどやっぱりバレーが好き、でも……」という堂々巡りをしていることを表してるのかな〜〜と思ってます。前回はトラウマを振り払ってバレー部に戻って来たわけですが、今回はその原因となった伊達工と対戦ということでフラッシュバックしたんでしょう。

 

演出というと、伊達工戦は好き嫌いが分かれそうだなと思いました。私は好みです。工業高校とラップバトル、いいんじゃないでしょうか。流行りにも乗ってるし。ただ若干内容が聞き取りづらいかな……。大人しく見てましたけど、観客参加で盛り上がりたいやつでした。木村敦はずるい。

 

音駒戦はクロ役の近藤頌利くん*2がめちゃくちゃ肉感的だったことに頭が支配されているので演出をあんまり覚えてません。ということはたぶん今までのハイステの試合と同じ感じだったのかな。今回は三試合あるから、飽きないように+各校の雰囲気を出すためにそれぞれ変化を付けたのかな。ラストに音駒が改めて出て来て、ミラーボールが回り始めるとこ、クロが真ん中にいたんですが、宇宙(クロが中心の)を感じました。トリップしかけた。

 

ハイステはOPが毎回好きです。100回くらい見たいです。でも劇中のコマ割りとか吹き出しの演出はあんまり好きじゃない……。「動く立体漫画」として捉えたら納得もいくかもしれないですけど、どちらかというと「逃げ」のように思えてしまって。というか、普通にこれはダサいのでは……? ライブカメラを使っていたり、色々挑戦しててすごいなとは思いますけど、肌には合いません……。個人的にはテンションが下がってしまう。

 

少しは推しについても書き記しておきたいんですが、なんとも……。前述のように、今回は烏野が復活する話ではあるんですけど、どちらかというと相手校にスポットが当たってるかな、という感じなので、見せ場も当然少ない。かっこいいセリフなんかはあったりしますが。私が西谷というキャラクター自体をそこまで推せないせいもあるのかな。原作は好きですが(最近読んでないけど)、ノリがちょっと苦手なところもあって、その苦手なところの八割を背負ってるのが田中、西谷、あと各校の騒がしい子達なので……。こればっかりは仕方がないかな。うーん……女装かわいかったです(頭の悪い感想)。来春も続編決まってるんですけど、推しのキャラクターにしっくりきてないと手放しで喜びづらい。

 

ところで「見ると達成にジュースを奢りたくなる舞台」として有名な(嘘です)ハイステですが、今回は出てきた瞬間奢りたかったです。

 

余談ですが、観劇後すぐにメモしていた事項が

‪・阿吽嶋田マートの距離感の変化‬
‪・常に肉感的なこんしょり‬
‪・ずるいきむらあつし‬
‪・た、たちゅ〜〜〜〜〜〜‬
‪・寝起きのかずまくんのねぐせ!!!!‬

以上の5点になります(原文ママ)。めちゃくちゃ酷いな……。

 

 

*1:今回も出て来ました

*2:劇団Patch