夢と現実いったりきたり

phenomenon

見たものの感想 思ったことなど

花道だけを歩こう( SixTONESのデビューによせて)

꽃길만 걷자(コッキルマンコッチャ)というのは韓国の慣用句みたいなもので、花道だけを歩こう、という意味合いだ。私はこの言葉をたいそう気に入っている。

 

その報せを受け取ったのは帝国劇場地下のトイレでだった。2019年8月8日、よりにもよってその日、私がいたのは東京ドームでもお茶の間のテレビの前でもなかった。

 

エリザベートの幕間に駆け込んだトイレ*1iPhoneを起動し、真っ先に飛び込んできたのがデビューの文字だった。正直言って、意味がわからなかった。配信を見ているであろう人たちがおめでとうの応酬をしている中、理解が追いつかなくて倒れそうになった。 SixTONESがデビュー。SnowManと同時に。2020年。19ヶ所でのツアー決定。

 

この「デビュー」というのは、彼らと私たちがずっと望んでやまなかったものと同じ「デビュー」なのか?見間違いじゃないのか?どこかに落とし穴があるんじゃないか?ぬか喜びで傷つかないために何度も見返したけれど、何度見てもそこにあるのは「CDデビュー」の文字だった。

 

震える手で呟いた「もうにまくみられん」「エリザもうむりみられん」(ママ)というツイートを見たのか、連番していた友人からは「おめでとう、大丈夫? 帰ってもいいよ」と声をかけられたけれど、2幕には私の最愛のルドルフの出番があるから帰らなかった。

 

結局、2幕の間じゅう全く集中できなかったし、ルドルフを見るオペラグラスはがたがた震えて酔いそうになった*2。人って動転すると本当に手足震えるんですね。幕が閉じると、いろんな人から「おめでとう」のメッセージが届いていた。私は何もしてないくせにそのすべてに「ありがとう」と返す自分まで含めて、へんなの、と思った。あーお酒飲みたい、と思ったけど、翌日友人とお酒を飲む約束をしていたから我慢して眠りについた。

 

夜が明けても、 SixTONESがデビューすることに変わりはなかった。夢ではなかったのだ。WSではドームでのデビュー発表の映像が流れていた。Twitterを開いて、自分のbio欄に書かれた「ジャニーズJr.」の文字を眺めて、少し考えてから、そこから「Jr.」を消した。たった3文字。この、たった3文字が取れるまでの彼らの旅路に想いを馳せて、たまらなくなった。

 

私は彼らと長い時間歩んできたわけじゃない。だけど、彼らが努力を積み重ねてきたことは知っている。悔しい思いもたくさんあっただろうに、いつも笑顔で私たちを迎えてくれる姿が大好きだった。きっとデビューまでの数ヶ月間で、彼らと私をめぐる環境は目まぐるしく変わっていくだろう。もしかして、彼らも私も変わってしまうのだろうか、と少しだけ不安を抱いたけれど、すとらじ生配信で普段と変わらない彼らの姿を見て、杞憂に過ぎなかったと知った。

 

彼らの精神はきっと変わらない。We're gonna stand with our heads up, Even when the time is hard.というのはJAPONICA STYLE English ver.の冒頭の詞だが、彼らがそのようにあり続けてくれる間は、私は願い続けていたい。彼らが花道だけを歩いてくれますようにと。

 

*1:豆知識:下手に劇場内のトイレに並ぶよりエレベーターで地下のトイレに降りる方がはやい

*2:それでも三浦りょんりょんのルドルフは素晴らしかった