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NCT127「TOUCH」を聴く

TOUCH

TOUCH

Touch (Japanese Ver.)

Touch (Japanese Ver.)

 

NCTの曲がどれも良すぎて困っている。彼らのパフォーマンスがとても良いのはもちろんのこと、とにかく曲がめちゃくちゃ良いのである。視覚・聴覚の両方がミシュラン三つ星のグループ、NCT。どの曲もそれぞれ良いけれど、中でも「TOUCH」は名曲中の名曲!

 

まず歌詞について。K-POPのJapanese ver.って賛否あると思うけれど(ほんと、あえて日本語で歌わなくてもいいよ!と思う)、少なくとも私は「TOUCH」のJapanese ver.は好きだ。違和感も少ないし、サビのラインが好きすぎる。

 

Stay, Oh このままでいてよ

Baby, touch me 心寄りそう

刹那の瞬間 こぼれそうなほどに

高まる Baby, Oh 伝わっていくこの感情

 

時間がうつろいゆくことを嫌というほどわかっていながら、その刹那を永遠に留めておきたいと願う人間の傲慢。私がアイドルに対して抱いてしまうその傲慢さえ赦されたような、肯定されたような気になるから、こんなに涙が出るのだろうか。

 

そして、曲について。「TOUCH」はNCTの中でも異色でありながら、NCTの核にずっと流れている、そんな音楽だと思う。もっと言えば、生きとし生けるものの血流に乗って、かすかに流れ続けている音楽。心を落ち着けて、静かに耳を傾ければ聞こえるような。母親の心音を聴いて安心する胎児のように、私は「TOUCH」に耳を傾ける。「TOUCH」がもたらす静かな幸福感に全身で浸る。

 

NCTの曲はいつも驚きをくれる。まだ手さぐりすぎて的確な喩えができているかわからないけれど、とても珍しい石を見ているような、そんな気持ちで聞いている。そんなNCTが「TOUCH」という普遍的な曲をやることに意味がある。常人離れしたパフォーマンスを見せる彼らにも確かに私たちと同じ赤く温かい血が流れていることをしみじみと感じるのだ。

 

喩えるなら、「TOUCH」は永遠に破れないしゃぼん玉だ。完璧な調和は完璧な球体を、それでいて何度聴いても飽きない発見があるところは刻々と移り変わる虹色を想起させる。普通のしゃぼん玉とちがうのは、刹那の瞬間に消えたりしないところだ。「TOUCH」は聴くものの心に永遠に漂い続けるのだ。