夢と現実いったりきたり

phenomenon

見たものの感想 思ったことなど

ここ1週間のSixTONESと、「JAPONICA STYLE」という曲についての所感

 

 11月5日、ジャニーズJr.チャンネルにて、SixTONESの「JAPONICA STYLE」のMVが公開された。

 

youtu.be

 

 SixTONESが、(日本のアーティストとしては初めて)YouTubeのアーティストプロモに選ばれた、という情報が飛び込んできたのは、10月29日の朝。布団にくるまりながら、Twitterで品川の吊り広告の写真が流れてきて、一気に目が覚めた。一体どういうことなんだ? 少し落ち着いて、さまざまなWEBニュースの文章をよく読むと、どうやらYouTubeのキャンペーンにSixTONESが選ばれたらしい。その一環で、品川に続いて各所にポスターが貼りだされ、そして、ミュージックビデオが制作される、らしい。

 

 正直、その時は、ことの重大さがよくわからなかった。

 

 とにかく、Twitterで流れてくる品川の写真を眺めて、我が軍、顔が良いな、という感嘆と、ミュージックビデオはきっとJAPONICA STYLEだろうな、というぼんやりとした予感だけ持って、会社に向かった。

 

 じわじわと、今回のことの「やばさ」に気づき始めたのは、実際に品川の広告を見に行ってからだった。中央改札にたどり着くまでもすでに心臓はどきどきしていたけれど、あの広告を目の前に、私は立ち尽くしてしまった。「ジャニーズをデジタルに放つ新世代」という力強いキャッチコピーと共に、私の大好きなアイドルたちが、じっと前を見据えていた。なんだか感慨深くなってしまって、写真を撮るミッションをこなした後も少しその場にとどまっていたら、彼らの姿を目に焼き付けようとする人たちが続々とやってきた。楽しそうに自撮りする女子高生たち、興奮気味なお姉さま方、しみじみ見つめている親子連れ。それだけじゃない。きっとSixTONESのことを知らないサラリーマンも、あの広告を見ていた。こんなに大勢の人たちが往来する駅の、こんな中央に、こんな大きな広告を吊るすということは、そういうことなのだ。あまりにも感傷的になってしまい、思わず花を買って帰りかけたが、自分の部屋の散らかりようを思い出して、やめにした。

 

 それから数日は、毎朝起きるのが楽しみだった。どこかしらで新しい広告が貼りだされ、そのたびにTwitterが色めきたつ。私も例に漏れずそこにいて、その輪の中心にいるのはSixTONESの6人であることが、何よりも嬉しかった。昼休みに広告の出ている場所まで行って、早歩きをしすぎて脚が痛くなったりもした。ルーティンになりかけていた日常に、急に色が添えられたような感覚は久々だった。

 

 そして、11月5日。すっかり20時のアップロードだと思って油断していたところに、ジャニーズJr.チャンネル公式Twitterからの通知が入った。私は深呼吸してから、「JAPONICA STYLE」の再生ボタンを押し――そこから1時間くらい、ずっとMVを見ていた。他のことが手につかなかった。何度も聴いた曲なのに、いくら再生しても飽きることはなかった。居てもたってもいられなくなって、私はジョギングに出かけた。どこまでも走れるような気がした。実際は体力が落ち切っていて無理だったけど。

 

 私は、個人的に、MVが制作されたのが「JAPONICA STYLE」だったことを嬉しく思っている。それは、私が所謂「ジャポニカ新規」だから(ブログには何度か書いているが、今年はじめから少年倶楽部を見始めて、「JAPONICA STYLE」の松村北斗くんに撃ち抜かれた)、という、自分にとっての「きっかけ」が、ある意味でのSixTONESの「門出」の曲として選ばれ、そして未来のSixTONESファンにとっての「きっかけ」になっていくのだ、という嬉しさがひとつ。そしてもうひとつが、この曲の歌詞に籠められている(と、私が解釈している)意味にある。

 

 すぐに散ってしまう桜の花と、儚いアイドルの命(あるいは、アイドルとして成功すること)を二重写しにして、自分たちの進む道に一瞬立ち止まって迷う。だけど、それでもやっぱり散りゆく花に美しさを見出す日本人の美学、つまり日本のアイドルとして、ジャニーズとしての美学、を胸に、なんとしてもデビューして成功してやる、という夢に向かって、一心不乱に駆け出していく、そんな決意。それを歌っている「JAPONICA STYLE」。YouTubeのプロモーションという、大きなチャンスに際して、あまりにも完璧すぎるピースだと思う。

 

 MVが公開されてから、いろいろな人から、見たよ、という連絡をもらった。見て、と言っていない人も、どこからか噂を聞きつけて見てくれて、良かったよ、と言ってくれた。このエントリを書いている時には、MVの再生回数は199万回だった。今夜中か、遅くとも明日には、きっとダブルミリオンに乗るだろう。公開1週間でダブルミリオン、というのは、きっと既存のYouTube視聴者だけでは難しかったんじゃないか、と思う。各所の広告と、それからTVで取り上げられたおかげで、既存ファン以外も再生してくれているんだろうな、というのが、再生数によって感じられるのが、たまらず嬉しい。

 

 この一週間で、いろいろなことが変わった。このタイミングで、全員じゃないけれど「世にも奇妙な物語」に出演したし、それがなかなか面白くて、きっとたくさんの人たちの目に触れて、記憶に残ってくれた(と思う)。来週はYouTubeの公開生放送をやるらしい。正直に言うと、急にこんなに供給があると、今後のことを思って不安にならないこともない。だけどここがゴールじゃなくて、ここからがきっと新たなスタートだ。未来のことなんてわからないけれど、彼らとともに、美しい夜明けを見たい、今はそう思う。その時には、きっと花を買おう。