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夢と現実いったりきたり

見たものの感想 思ったことなど

呪いとは



小・中学生のころ、口癖は「YUKIちゃんの声帯がほしい」だった。JUDY AND MARYはとっくに解散していたが、あの頃の私にとってジュディマリは特別な存在だった。現在はさすがにYUKIワナビーではないけれど、相変わらずYUKIの曲は好きだ。もちろんジュディマリも好きなんだけれど、敢えて序列をつけるならばYUKIソロのほうが好きだ。

自分語りはここまでにするとして、YUKIの「呪い」という曲をご存知だろうか。なんとも不吉なタイトルだが、ソロになって初のアルバム「PRISMIC」を締めるのがこの曲だ。


歌詞だけをみていると、何を言わんとしているか全くわからない。が、YUKIは雑誌のインタビューで、JUDY AND MARYこそが彼女にとっての「愛しくてせつない呪い」だと明かしている。らしい*1。これを念頭に読んでいくと、「過去の栄光であるジュディマリは、YUKIに魔法をかけて、輝かしいステージに立たせてくれた。しかしジュディマリが解散して(=魔法がとけて)、YUKIがソロで活動しだしても、いつまでもついて回る『元ジュディマリ』のイメージ(=呪い)」くらいの意味ではないだろうか。

最近、この曲と2.5次元舞台に出演する俳優たちを重ねて物思いにふけっている。2.5次元舞台で俳優たちは魔法にかかり、観客もそのキラキラに魅せられる。しかしその魔法が強ければ強いほど、キャラクターのイメージに引っ張られる。ファンは「俳優=キャラクター」ではないことをもちろん承知しているのだが、それでも多かれ少なかれその役と俳優とを混同してしまう。元気なキャラクターがハマっていれば似たイメージのキャラクターばかり求められたり(これは2.5次元に限ったことじゃないけど)。某俳優が「テニミュ人気は2年まで」と言っていたそうだが、「○○の役で好きになったけど、なんか違うな」と言って少ししたら離れてしまうファンもいる。魔法がとけてしまった彼らに残るのは一体何なのだろう。高木ユーナ『ドルメンX』*2の1話に出てくる元・リキミュ俳優の台詞がぐるぐると回っている。
「初めての仕事がリキミュでキラキラした舞台から信じられない景色を見て…ここからもっとかけのぼるって信じて全力で仕事した。(中略)舞台に立つたびに…アリーナをうめつくす、「あの景色はもう見られない」ことを突きつけられた。」
このキャラクターは完全に「呪い」に囚われてしまった典型だ。私は具体例が思いつかないが、きっと同じように「呪い」をとくことができずに表舞台から去っていった人もいるんだろう。舞台の上でキラキラ輝く俳優たちを見て、どうか皆「愛しくせつない呪い」を乗り越えられますようにと祈るばかりだ。


いつも以上に散らかった文章を書いてしまいました。お粗末さまでした。





*1:私は本文にあたったわけではないので

*2:試し読みできます作品詳細『ドルメンX』高木ユーナ | 小学館の新青年コミック誌「ヒバナ」公式サイト