夢と現実いったりきたり

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間宮はセイレーンだったのかもしれない


間宮=セイレーンとする説


 鋼の感想でちらっと書いたのですが、「星廉」という名前がギリシア神話に登場する怪物「セイレーン」と響きが似ている、という話。書いた時点では響きが似てるよね、という程度だったのですが、その後wikipediaで少し調べるうちに「本当に間宮の名はセイレーン由来なのでは?」と思うようになりました。


セイレーンについて


 わたし自身セイレーンのことを詳しく知るわけではなく、wikipediaで調べたことを纏めるだけになりお恥ずかしい限りですが、大体以下のような怪物で間違ってはいないと思います(おそらく・・・)*1
 セイレーンというのは、美しい歌声で船乗りたちを惑わせ、遭難・難破させてしまう半鳥半女の怪物です*2。2〜4人の姉妹で構成されています*3
 元々は「ニュムペー」という歌や踊りを好む美しい下級女神で、ペルセポネー*4に仕えていましたが、彼女が冥府の神ハデス*5に拐われた後に怪物になったと言われています。ここの経緯が『ギリシア神話集』『変身物語』『オデュッセイア』でそれぞれ異なっているのですが、間宮=セイレーン説をとるならば、「ペルセポネー捜索のため自ら神に願って鳥の翼を与えられた」とする『変身物語』が一番合うかな、と思います。ニュムペーは「恩寵を与える者」としてしばしば信仰の対象とされますが、一方で粗野な妖精とする説もあるそうです。人間の若者に恋をすることもあり、ニュムペーの恋愛譚は神話・伝承に多く残っていますが、悲劇に終わることが多いといいます。
 また、セイレーンの歌を聴いた人間が生き残った場合、セイレーンは死ぬ運命となっており、その死体は岩となって岩礁の一部と化したのだとか。
 歌声で惑わせ人を殺す、というと似たような伝承にローレライがありますが、これはセイレーンの一種だそうです。

間宮の最期

 間宮が有賀と闘うラストシーンでは、ずっと波の音が聞こえていたこと、そして舞台の上段しか使っていなかった*6ことを考えると、あそこは下に海が広がる岩場か崖か、その辺りの何かかな、と。岩礁に生息していたセイレーンと被ります。そして九州という土地。スクリーンに映し出される地図を一瞬見ただけなのですが確か福岡でしたよね?*7福岡には人魚伝説の残る寺院*8があるらしく。本当に関係があるかはわからないですが、人魚が埋葬されている寺院のある土地で亡くなった、というのは、なんとなく運命的なものを感じずにはいられません。

セイレーンの声

 セイレーンが死んだあとにも声だけは残り、今でもある時期になると歌だけが聞こえてきて船を沈めるそうです。間宮のヴァイオリンの音はどうなんでしょう。あの地で亡くなったあとも、有賀には彼のヴァイオリンが聴こえるんだろうな、というのはなぜか確信しているのですが。それが有賀を破滅に導くのかそれとも彼の生きる希望になるのかは深紅ノ章でわかるような気がします。願わくば後者でありますように。



しかし ほとんどネットからの孫引きで、文献に当たれていない状態で色々語ってしまって本当にお恥ずかしい! とりあえずギリシア神話に興味が湧いたので時間がとれたら勉強したいです。


9.24追記
 「海の事故で弟を亡くした淮斗にやたら嫌われてたのもセイレーンっぽい」という指摘をいただいて、なるほど・・・と思いました。気づきませんでした。やっぱり影青から見直したいなあ。ところで、部屋でヴァイオリンを弾いていて、淮斗に切れられるシーンがありましたが、その時弾いていた曲が『タイスの瞑想曲』といって、歌劇『タイス』において、娼婦が回心する場面で演奏される曲だそうです。
回心(かいしん、英: conversion)は、神に背いている自らの罪を認め、神に立ち返る個人的な信仰体験のことを指す。
 『タイスの瞑想曲』を演奏するシーンが「影青時点で間宮は既にクアンタムキャットであったが、なんらかのきっかけでサクラとして生きようとした」ことの比喩であれば、淮斗にそれを非難されて止めてしまった、ということになりますかね。流石に深読みしすぎでしょうか。


*1:『変身物語』を読もうかなと思っているので、また追記するやも

*2:現在は人魚として描かれることも

*3:物語によって異なるようです

*4:ローマ神話ではプロセルピナという春の女神

*5:ローマ神話ではプルート

*6:一度観ただけなので不確実です、時間がとれ次第ニコ生で確認します

*7:これも要確認

*8:龍宮寺 人魚の骨で無病息災・不老長寿 | 博多の魅力