夢と現実いったりきたり

YouTube Originals 韓国ドラマ「トップ・マネジメント」:各話タイトルの元ネタ一覧

 

 9月24日から、YouTube Originalsが有料会員以外でも視聴可能となるらしい。

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 YouTube Originalsといえば、YouTube Originals初の韓国ドラマ「トップ・マネジメント」にめちゃくちゃハマっていた。限定的な未来予知能力をもつ元アイドル練習生の主人公が、ひょんなことから自分のデビューをおじゃんにした落ち目のアイドルグループ・S.O.U.Lのマネジメントを担当することになり……という、アイドルものの王道でありつつもファンタジー要素が絡んでくるこれぞ韓ドラ!なストーリー。見ればなんとなーーくK-POP業界とファンダムのことがわかるつくりになっていて、K-POP入門編としてもおすすめ。何よりアン・ヒョソプがめっちゃかわいいんだ。

 

 これを機に色んな人にハマってほしいというのも込めて、「トップ・マネジメント」各話タイトル元ネタ(「トップ・マネジメント」の各話タイトルはK-POPの有名曲のタイトルになっている)をまとめておく。

 

第1話:Into the New World

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「PROMISE 100」っていう「PRODUCE 101」のパクリ番組が出てくる。

元ネタ:少女時代「Into the New World」

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少女時代のデビュー曲なんですね。えーめちゃくちゃいい曲だ!いわゆる「ザ・K-POP」な曲じゃなくてびっくり。コナンの主題歌に混ざってても違和感ない感じ。

 

第2話:Blood Sweat&Tears

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元ネタ:防弾少年団BTS)「Blood Sweat&Tears」

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さすがに知ってる。とはいえプエクで知っただけだけど……ユンソルがやってたやつ。

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 (ひとりもコンセプト評価まで残れなかったんだなって改めて見て傷ついてしまった)

 

第3話:Knock Knock

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ちなみに3話までは今でも無料。

元ネタ:TWICE「KNOCK KNOCK」

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TWICEはコンセプト的にnot for meかなと思って全然聞いてなかったから知らなかったけど、単純にかわいい曲だなって。なんかぱすぽ☆思い出して勝手にセンチメンタルに。

 

第4話:Russian Roulette

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元ネタ:Red Velvet「Russian Roulette」

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SMT LIVEを見て以来、ううううウェンディかわいいよう……という気持ちでいっぱいです。

 

第5話:As for Me

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元ネタ:MAMAMOO「Yes I am」

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これはちょっと自信ないですが、この曲が=As for Meとして出てきたのですよ。原題の「나로 말할 것 같으면 」が「As for Me」に近い意味なのかな?MAMAMOOはとにかくファサさんがカタギじゃなさすぎて好き。

 

第6話:Don't Touch Me

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元ネタ:Ailee「Don't Touch Me」

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Aileeちゃんはセブチとコラボで「Q&A」出した子ですよね。あの曲めちゃくちゃ好き。Q&Aのイメージしかないからこういうパワフルな感じなんだ!?ってびっくりした。西野カナから倖田來未になったみたいな。

 

第7話:I Don't Care

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元ネタ:2NE1「I DON'T CARE」

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10年前!!!中学の友達がBIGBANGや2NE1にめちゃくちゃハマってガラガラGOしてたんだからそりゃそれくらい前だわ。

 

第8話:Love Me Right

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元ネタ:EXO「LOVE ME RIGHT」

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チャニョルくんがとてもかわいいと思います。EXO、逆に言うことない、みたいなとこある。

 

第9話:Fake Love

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元ネタ:防弾少年団BTS)「FAKE LOVE」

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さすがにググらなくても知ってる。ちなみにこの9話冒頭はS.O.U.Lのファンフィク(しかもRPS)になっているんですが、これを無料エピソードにしてるところにあざとさを感じます。まあ私もこれきっかけでアン・ヒョソプが気になって全話見たんだけど。

 

第10話:Mr.Simple

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元ネタ:SUPER JUNIOR「Mr.Simple」

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キンプリ岸くんが似ている!と一部で話題のドンヘさんは「トップ・マネジメント」のOSTに参加してます。

 

第11話:Not Spring, Love, or Cherry...

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元ネタ:HIGH4,IU「Not Spring, Love, or Cherry Blossoms」

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タイトルにひねりを加えてきたのは11話が最初で最後でした。

 

第12話:Replay

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元ネタ:SHINee「Replay」

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ここまでめちゃくちゃ我慢してたけど言っていいですか。SM、多くね?

 

第13話:Love Scenario

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元ネタ:iKON「LOVE SCENARIO」

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開始3秒でシンプルに良い曲やん!ってApple MusicでDLした。

 

第14話:24 Hours

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元ネタ:ソンミ「24 hours」

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ソンミを見るともうクォンテのことしか思い浮かばなくなったから責任とってください。

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第15話:As If It's Your Last

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元ネタ:BLACKPINK「AS IF IT'S YOUR LAST」

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今いちばん好きなギャル、ブルピンのジェニ。

 

第16話:Me Gustas Tu

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元ネタ:GFRIEND「Me Gustas Tu」

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見るたび思うけどヨジャチングってすごいユニット名じゃない?

 

おまけ:S.O.U.L「Gravity」

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K-POPを題材にしているだけあって、OSTも良い曲が多いのですが、なによりもS.O.U.Lのいわくつきのデビュー曲「Gravity」のアカペラ版が本当にめちゃくちゃいいのです。コンポーザーは Tasco, Junzo, 1MAD, 강민국, Casper。カン・ミングクでググるBTS WORLD(BTSさんのマネージャーになる鬼設定のアプリゲーム)のサントラが出てくるんだけどこういう劇伴系の人なのかな……

 

 

東京で浪費する女/2018年度のまとめ

東京で浪費する女

 2018年の3月末に東京に越してきた。就職に伴う上京、ということになっているが、ほんとうは順番が逆で、上京したかったからこちらの会社に就職した、というのがただしい。私は、どうしても、20代のうちに東京で暮らしてみたかった。地方都市に生まれ育った者が多かれ少なかれ抱く、東京へのコンプレックス。それを拗らせる前に昇華するには、住んでしまうのが手っ取り早いと思ったからだ。

 

 実際、東京だからといって、特別なことが自動的に起こるわけではない。それは越してくる前もわかっていたし、1年こちらで暮らしてみて、余計に思う。どこにいたって、受動的なひとにはなんにも起こりやしない。だけど、特別なもの・ことへのアクセスは、東京のほうが明らかに簡単だ。わたしが演劇やライブに足を運ぶタイプのオタクだから特にそう思うのかもしれないけれど。たいていのイベントごとは、関東で執り行われる。交通費も時間もかからない。すこし電車に揺られればアクセスできるから、日程のこともあまり気にかけないで応募できるのがいちばん楽だ。

 

 すこしばかり困ったことといえば、基本的に友人がみな地元就職で、気軽に遊べるひとが少ない、ということと、娯楽費が跳ね上がったことだろうか。娯楽費については、そもそも自由に使えるお金が増えたこともあるから、まあ、よくはないが、よい。ただ、いろいろ観に行ってはいるのに感想らしい感想も書かないまま放置、というパターンが増えてきているのは、いけない。言語化を諦めてはいけない。そんな気持ちに駆られている、2019年春です。

 

 というか、どんどん文章を書かなくなっているのがまずいなー、という自分の中での焦りがある。なんでもいいから、Twitterみたいな断片的な文章じゃなくて少しでも文脈の発生する文章を書かなければ・・・ということで始めたのがnoteでの日記。

note.mu

 

 ほんとうによしなしごとしか書いてないけど、2019年はできる限りたくさん文章を書くのが目標です。

 

2018年度のまとめ

 さて、そんな2018年度に観たお芝居/コンサートをまとめておく。チケットの半券見ながらまとめる(半券管理が雑すぎて、手元に全部あるのかどうかも謎だけど)。回数見てるものもあるけど、まあ平均月2~3公演くらいのペースのようです。

 

3月

■「ブロードウェイと銃弾」@梅田芸術劇場メインホール

■舞台「Take me out 2018」@DDD青山クロスシアター

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4月

■モダンスイマーズ「嗚呼いま、だから愛。」@東京芸術劇場

■舞台「メサイア-月詠乃刻-」@大阪メルパルクホール

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5月

 ■ミュージカル『テニスの王子様』Dream Live 2018@横浜アリーナ

■イキウメ『図書館的人生  Vol.4 襲ってくるもの』@東京芸術劇場

 

6月

なし(研修で意識を失っていたようです)

 

7月

 ■舞台「半神」@天王洲銀河劇場

帰り道にカナブンが死んでいるのを見たことを覚えています

■ミュージカル『テニスの王子様』全国大会 青学vs氷帝@TDCホール

当日券に並んだら最前ドサイドで虚無の空間を見ることになった

■舞台「消えていくなら朝」@新国立劇場 小劇場

■Summer Paradise 2018 SixTONES公演@TDCホール

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8月

雪組凱旋門/Gato Bonito!!』@東京宝塚劇場

■Summer Paradise 2018 SixTONES公演@TDCホール

 ■ミュージカル『マリーゴールド』@サンシャイン劇場

9月

■「少年たち そして、それから…」@日生劇場

花組『MESSIAH-異聞・天草四郎-/BEAUTIFUL GARDEN-百花繚乱-』@東京宝塚劇場

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10月

■「まさに世界の終わり」@DDD青山クロスシアター

■浅草ロック座のストリップ

 

11月

椎名林檎(生)林檎博’18-不惑の余裕-@大阪城ホール

手旗を振るのがうまくなれるのは椎名林檎のライブだけ!

月組エリザベート-愛と死の輪舞-』@東京宝塚劇場

■「Cactus Flower」@DDD青山クロスシアター

 

12月

花組全国ツアー『メランコリック・ジゴロ-あぶない相続人-/EXCITER!!2018』@富山オーバードホール

わくわくヅカオタ(との)旅行!

■舞台「Johnnys' King&Prince Island」@帝国劇場

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■柿喰う客「美少年」@Geki地下Liberty

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宙組『白鷺の城/異人たちのルネサンス』@東京宝塚劇場

 

1月

雪組『ファントム』@東京宝塚劇場

■舞台「Johnnys' King&Prince Island」@帝国劇場

 

2月

■ミュージカル『テニスの王子様』青学vs四天宝寺@TDCホール

■舞台「メサイア トワイライト-黄昏の荒野-」@サンシャイン劇場

■ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」@東京国際フォーラムホールC

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3月

■ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」@東京国際フォーラムホールC

■(予定)SixTONES単独「CHANGE THE ERA-201ix-」@横浜アリーナ

 

彼が仮面を外すとき/続・ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」2019

ロミジュリ2019感想の続き。今回はとりあえず、(最愛の)マーキューシオというキャラクターについて書く。今回も勢いでいきます。

 

平間壮一という役者について

そもそも私がここまでロミジュリに熱を上げているのも、すべて平間壮一演じるマーキューシオというキャラクターのためである。マーキューシオが紹介されるとき必ずこう形容されるーー「狂気的」と。確かに、ロミジュリの世界の中でもわかりやすく憎しみが発露したエキセントリックなキャラクターであることは間違いない。しかしそれは表面的なものに過ぎない。「狂気的な役/サイコパス/殺人鬼を演じたい」という、若手俳優の9割が口にする(ガバガバ統計)言葉があるけれども、マーキューシオ含めそういう役柄はフックが多い分、表面的になぞるだけであれば演じるのもそこまで難しくはないのではないか(そしてそれに反して評価や人気は上がりやすいのではないか)と思う。勝手な想像でしかないけれど。だけど彼らの本質まで考え抜いて、ひとりの人間としてしっかり演じられる役者はなかなかいない。平間くんはそれができる役者だった。17年版のお芝居のことを鮮明に思い出すことはできないけれど、こんなにお芝居のうまい役者だったのかと腰を抜かすほどうまかった。歌やダンスももちろん進化していて、大好きなキャラクターをこんなに魅力的に演じてくれる平間くんは最高だし、ながらく「推し」という概念は自分と反りが合わないからと避けていたけど、平間くんのオタクになることを検討するほど素晴らしかったのである。

 

19年版マーキューシオについて

さて、マーキューシオについての私の解釈は17年版のときから大きくは変わっておらず、どちらかといえば「答え合わせ」に近い感覚ではあった。とはいえ、平間くんは私の想定をはるかに上回る回答を弾き出してくれたので、やはり今年のマーキューシオについても書き残しておきたい。

 

「名前」をめぐる葛藤

ロミオとジュリエット」は「名前」をめぐる物語である。「血」とも言い換えられるが、キャラクターはみなモンタギュー/キャピュレットという家の名に踊らされている。"俺はティボルト"ゆえに従姉妹のジュリエットに想いを伝えられない、自由に生きる権利などないと思い込むティボルトはその筆頭で、そんな彼らだからこそ、愛のために容易に家の名を棄て、自分はただ互いの恋人であると言えてしまうロミオとジュリエットは許されず、並々ならぬ敵意を向けることになる。

ただし、マーキューシオの場合は少し事情が異なる。彼は大公の甥であり、その名はモンタギュー/キャピュレットで二分されない。そんな彼がなぜモンタギューに属しているのか、キャピュレットへ人一倍憎しみを抱くのか、という背景について多くは語られることはない。ティボルトへの個人的な憎悪と、ロミオ・ベンヴォーリオへの親愛の情があったことは間違いなく、その辺りは私の勝手な想像で補完するしかないがそれはもはや二次創作の域なので、さすがに割愛する。(知りたかったら個人的に聞いてください……)しかしひとつ言えるのは、彼はモンタギューではないがゆえに、誰よりもモンタギューであろうとしたのだろう、ということだ。名誉モンタギュー、などと言ったらきっとマーキューシオは激怒するだろうが、モンタギューの仮面をつけてモンタギューらしい振る舞いをすることが、マーキューシオにとっての寄る辺だったのだろう。彼の親がどんな人物か私は知らないけれども、叔父である大公は中立を求められる立場の人間であり、昔からマーキューシオの味方になることはなかっただろうと想像できる。大公にも甥への愛はあったことは見ていればわかるが、それでは伝わらないものもある。彼は愛情を希求していた。それを与えてくれたのがロミオや、ベンヴォーリオや、モンタギューの面々だったのだろう。しかし彼には決定的に欠けているものがあった。それが血縁、モンタギューという名前である。その欠落を補うために、彼は誰よりもモンタギューであらねばならなかったのではないか。

 

持たざる者としてのマーキューシオ

マーキューシオがモンタギューという名に執着しているのをよそに、ロミオはいとも簡単にその名を捨てようとする。そう、愛のために。「モンタギューはキャピュレットを憎まなければならぬ」という、モンタギューでい続けるためには破ってはならない鉄の掟を、ロミオは破ってしまう。それはロミオがモンタギューという名を持つからだ。持つ者と持たざる者、ロミオとマーキューシオには、ここで大きな断絶がある。やっとの思いで手に入れた「モンタギュー」というアイデンティティを、根幹から崩されたマーキューシオの自我は崩壊する。『街に噂が』以降、まるで壊れた(ティボルトに言わせれば"壊れすぎ"な)人形のように、憎しみと狂気に操られるマーキューシオの姿は痛々しく我々の目に映る。けれども『決闘』でロミオと対峙した一瞬だけ、マーキューシオはその表情に本心を滲み出させる。ナイフや憎しみや狂気でデコレーションした「道化師」が見せるその一瞬の悲しげな瞳、それこそがロミオにティボルトを殺めさせるきっかけになってしまったのではないかと思うほど、印象的なシーンだった。

 

マーキューシオの死

マーキューシオは死ぬ間際、両家を呪う。それと同時にロミオへ生きろというメッセージを伝える。彼は全てから解き放たれ、安らかに眠る。彼が吐いた呪いの言葉は、字面だけ捉えればマイナスの意味合いを持つけれども、本心ではずっと抱いてきた両家へのコンプレックスを、ようやく素直に表明できたのだ、という、プラスの言葉のように思う。マーキューシオの死からヴェローナの街の悲劇は加速するが、単なる悲劇的な死と思いたくはない。ロミオとジュリエットの愛と死と同じように、マーキューシオの死も、街の狂気を打ち止めるための礎となったのだと私は願う。

 

 

 

 

祈りを込めて灯りを吹き消す/ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」2019

2/24ソワレ、2/27ソワレ@東京国際フォーラムホールC

 

romeo-juliette.com

 

キャスト

24夜:大野/木下/木村/黒羽/廣瀬

27夜:古川/生田/木村/平間/廣瀬

 

2017年版の感想など

ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』感想 - phenomenontsukko10.hatenadiary.jp

ロミジュリについて考えたいろいろ - phenomenontsukko10.hatenadiary.jp

 

感想

ベンヴォーリオの悲しみと孤独について

 最後のエメ合唱で、灯りを吹き消す演出が好きだ。この物語は救いなのだと示してくれるから。両家に「許しあい、手を取りあおう」と説くのはベンヴォーリオ。若者の中で唯一の”生き残り”だ。正直、前回観劇時には、ベンヴォーリオというキャラクター自体にはそこまで印象らしい印象がなかった*1。それが今回、木村ベンヴォを見ていたら、彼の抱く「悲しみ」について考えざるを得なかった。憎しみや怒りが渦巻くヴェローナの街で、ひとり悲しみをたたえるベンヴォーリオはあまりに孤独だった。この人はこんなに不安定な子供だったのかと、愕然とした。今回こんな風にベンヴォーリオについて考えたくなったのは、作品を何周か観たという個人的な要因もあるけれど、木村達成という役者による解釈と表現によるところが大きい。本当ーーーに、たつなりが、めちゃくちゃ良かった!!!(エリザのたつなりルドも楽しみ)

 

 さて、ベンヴォーリオについて考えたい。どうしてベンヴォーリオだけが生き残るのか、ということは前回にも考えて*2、ロミオ-ジュリエット/マーキューシオ-ティボルト/ベンヴォーリオ-乳母が対称になっているから、と落ち着いたところではあり、そこのところは考えが変わっていないのだけれど、それだけじゃなくて、「憎しみ」という血の呪いからいち早く解放されたから生き残るんじゃないか、と思う。

 

 もともとベンヴォーリオは「憎しみ」という感情はあまり出ていないキャラクターではあれど、キャピュレット家との諍いに気楽に参加したり、仮面舞踏会に進んで行きたがったり、両家間で喧嘩を起こすことに関しては躊躇がない。そんな彼に変化が訪れるのはロミオとジュリエットの結婚式の後、『街に噂が』以降である。

 

『街に噂が』

 皆と一緒にロミオを責め立てているものの、「怒り」に突き動かされている他の人々とは違い、ベンヴォーリオの表情は「悲しみ」に支配され、以降、それはずっと変わらない。曲の終わりでも、ロミオを取り囲んで指をさし、敵意を露わにする(マーキューシオは輪には入らないがナイフを突きつけている)皆からは少し離れた位置からロミオを見つめている。口ではロミオを責めているものの、責め切れないのである。

 

『決闘』

 ロミオとベンヴォーリオの二人は、争う両家を止めに入り、“誰もが自由に生きる権利がある”と歌う(これに対してティボルトが“誰もが自由に生きる権利などない”と歌うのがめちゃくちゃつらい)けれども、このときのベンヴォーリオはあくまでマーキューシオ側に寄り添っているという発言がアフタートークであったらしい。確かに、止めに入ろうとするロミオの前に立ちはだかる様子も見られたし、そうなんだろうなーとは思うのだけど、じゃあこのときのベンヴォーリオの叫びは誰に向けてだったのか? ロミオは争いあう人々に向けて叫んでいるけれど、ベンヴォーリオに関してはそうではなくて、自分自身に投げかけているように思える。ロミオとジュリエットの結婚を受けて、彼の中の価値観は崩れはじめた。だからこそ彼はロミオを責め切れなかったのだけれど、生まれたころから植え付けられたキャピュレットへの感情は根強く、まだ完全には受け入れ切れない、というのが本音なのである。

 

『狂気~服毒』 

  マーキューシオ、そしてティボルトの死を経てもまだ争いを止めようとしない両家のはざまで、ただひとり“せめて喪が明けるまで”と争いを止めようとする。“喪が明けるまで”というのは、もちろんマーキューシオの死を悼む気持ちも十分にあるだろうが、モンタギュー/キャピュレットという家柄だけで憎みあうその虚しさに完全に気がついている彼にとっては(そしてベンヴォーリオを血の呪いから完全に解放するのはマーキューシオの死なのだが)、何かに操られたかのように争い続ける人々の姿は狂気でしかないのである。曲の終わりにベンヴォ―リオは叫ぶように歌う。“狂ってる”と。このワンフレーズ(というか“る”のハイトーン)が本当に素晴らしく、ベンヴォーリオといえば『どうやって伝えよう』だと思っていたけれど『狂気~服毒』もそこに並ぶほど好きになった。のだけどウィーン版など海外版CDを聴いていてもこの曲が見つけられないのはなぜ!?サーチ不足!? だが、いち早く呪いが解けてしまったがゆえに、ベンヴォーリオは孤独に陥ってゆくのである。マーキューシオは死に、ロミオは国外追放、周りの仲間も狂気のさなかにいる。街全体が黒い炎に包まれたヴェローナで、ただひとり正気を保つことのつらさはいかほどだったのだろう。

 

『どうやって伝えよう』

  孤独に悲しみに沈むベンヴォーリオが、自分に為せること、自分にしか為せないことを為そうと立ち上がるこのソロ曲。17年版は真っ赤な背景に「アダムの創造」の指部分が大写しになっており、それがロミオの死に姿の伏線に……!? という宗教ミュージカル感が出ている演出で好きだったのだけれど、今回はなぜか俺たちの青春メモリー的なチェキがばらばらと出てくる、というなんともいえない味わい深い演出に変更されていて、私はしずかに泣いた。ベンヴォーリオがものすごくいいお芝居をしている後ろにあの演出があると、そっちに目線を持っていかれて集中できない……。無視してベンヴォーリオだけ見てればいいんだろうけど、当方マーキューシオ担(マーキューシオ担?)ゆえ、マーキューシオの写真が見たくてつい見てしまう。しかもキャストごとにちゃんと撮りおろしだから……。まあ演出は置いておいて、ジュリエットの死を受けて、本当にもう自分ひとりしか残されていないのだ、というショックや悲しみから、それをロミオにどうやって伝えたらいいのか? という苦悩を吐露しまくったのち、ロミオに伝えられるのは自分しかいないのだ、と腹を決めたような“伝えよう”のフレーズは思わずぞっとする。

 

『罪びと~エメ』

 霊廟でロミオの遺体を見たとき、ベンヴォーリオはきっと自責の念でいっぱいになったと思う。ロミオの死の直接の原因をつくったのは、ジュリエットの死を伝えた彼自身なのだから。“許しあおう”と歌うベンヴォーリオの泣き出しそうな顔がつらい。そしてこれはロミジュリの話をするとき絶対に出てくる話なのだが、キャピュレット夫妻にキャンドルを手渡すのは他ならぬベンヴォーリオなのである。めっちゃヤバくない!?!? ラスト、祈りをささげるかのようにキャンドルを吹き消すベンヴォーリオの姿を見ていると、彼が今後背負っていくであろう十字架の重たさを考えて泣いてしまう。彼はきっと一生をかけてロミオとジュリエット(そしてマーキューシオとティボルト)の上に成り立った平和を伝えていくのだ。伝えられるのはもう彼しか残っていないのだから。

 

 

 どう考えても木村ベンヴォに対して庇護欲しかない。馬場ベンヴォは結婚したかったのに木村ベンヴォは守ってあげたいしかない。幸せになってほしい。マジで。(お酒が入った状態でロミジュリの話をするとエンドレスこの話になる)三浦ベンヴォだとまたアプローチが違いそうだし、どこかで見れたらいいなと思う。

 

 と、ベンヴォについて書いたところで疲れてきたので、平間マキュが本当ーーーーーに素晴らしかった話はまた別ですることにして、一旦終わりにします。ロミジュリはいいなァ。

 

 

 

 

 

 

 

*1:馬場ベンヴォと結婚したい!!!って駄々はこねてたけど

*2:今回パンフのベンヴォーリオ・マーキューシオ・ティボルト・死のクロストークでちょっと触れられてるところでもある

柿喰う客「美少年」

12/16(日)17:00@Geki地下Liberty

 

柿喰う客

あらすじ

昭和最後の年。閑静な住宅街で起きた美少年誘拐事件は、
地域住民や教育関係者、マスコミも巻き込む大騒動となったが、
少年が無事に保護されたことで被疑者不明のまま解決した。
あれから30年。かつて美少年だった男が新たな誘拐事件を起こし
歴史の闇に葬り去られた悲しくもおぞましい事実が露見する。

演劇界の風雲児「柿喰う客」による平成最後の新作本公演は、
男優四人による濃厚かつ耽美な幻想怪奇譚。
美しい少年に狂う、醜い大人たちの物語。

 

感想

 「美しさ」は人を虜にする。ある者は狂信者となり、またある者は嫉妬する。発露の仕方は違えど、人は美しさを前に無視することができない。なぜならそれが美しいから。

 

 石膏像のように美しい少年ひばりは、周りの人々を狂わせていく。常に注目されるひばりは、当然ながら自らの美しさを自覚している。それは賞賛されるべきものだと思っている。自分を中心に世界は回ってきたし、それはこの先もずっとそうなのだと信じている。

 

 しかし、そうではない、ということを、遠足先の動物園で知ってしまう。珍獣や猛獣に夢中で自分に見向きもしない級友たち。皆が「美少年」に夢中になったのは、ただ退屈な学校や町の中で潤いが欲しかっただけ。自分は檻の中の猛獣や珍獣と同列の存在で、いくらでも代替品のあるものなのだ。狂信者である先生は普段通り自分を見つめていたが、彼が見ているのもまたひばり本人ではなく、ひばりの「美しさ」でしかない。誰も自分を見ていない。初めて味わう状況に震えていたひばりが出会ったのが芸術家の男だった。男は自らがゼウスとなり、ガニメデスのようにひばりの美しさを永遠のものにしてくれるという。作品が完成するまでの2週間、ひばりは男とともに過ごす。

 

 家に戻ったひばりを見て、狂信者だった先生は「偽物だ」と指摘する。芸術家の男が奪ったのは、ひばりの少年性だった。「略奪こそがアート」と言って、芸術家はひばりのランドセルを略奪した。放っていてもいつかは下ろさなければならなかったランドセルを奪われて、ひばりは「美少年」ではなくなったのだ。本当は、それでひばりの美しさがなくなってしまったわけではない。あくまで、彼が少年性を失ってしまっただけの話だ。「美少年」を見た民衆が「よくわからない」と言うように、それは絶対的な美の基準なんかじゃない。だけどひばりは自分の美しさが奪われてしまったのだと思った。そこからずっと、ひばりの時間は止まってしまった。狂ってしまった先生に過去の自分の美しさを讃えさせる39歳のひばり。痛々しくてかなしい。

 

 そんなひばりを救ったのが、決して綺麗とは言えない色の絵の具で描かれた、今の自分の姿だった。ひばりはもう美少年ではない。小学生の頃みたいに特別じゃないかもしれない。だけど、キャンバスに描かれたひばりはやはり美しかった。美しさの基準はひとつではなくて、どれか一つを失ってしまったからといって崩れ去るものでもない。決して逆らえない「時間」の流れを否定してしまっていたひばりは、そこできっとそれを受け入れることができた。

 

 『溺れるナイフ』のナツメは、レイプによって自身のキラキラが失われてしまった、自分は特別なんかじゃなく、偽物だったのだと思ってしまった(実際はそんなことないのに!)。少年少女時代の儚さとそのきらめきを神聖視する大人たちの視線を意識せざるを得なかった美少年、美少女は被害者だよなと思う。それに囚われたまま39歳になったひばりが愛おしくて仕方ない。中屋敷さんの描くキャラクターは、なんだかこうやって愛おしくなってしまう子が多い。

 

 しかし柿の役者はなぜあんなにドキッとする色気を醸し出しているんだろう。玉置さんが特に好きなんだけど、今回の「美少年」で完全に加藤さんの色気にあてられてしまった。もちろんひばりちゃんの時の加藤さんがすごくいいんだけど、女役を演じている加藤さんの色気が半端なくてどぎまぎしつつ目が離せなかった! あと単純に顔が好き。最初に「うちには美少年がいない」っていう話が出てきて、いや(少年ではないにせよ)加藤さんとか全然いけるでしょうと思ってたら案の定ひばりちゃん役だったというオチ……。加藤さん、顔も出で立ちも誰かにめちゃくちゃ似てる気がするけど誰かわからなくてモヤモヤしております。

 

 これは完全に余談だけど、開演前に玉置さんが客席にやってきてパンフレットを手売りしていて、そのさまがかわいらしかったです。そしてアフタートークでなぜかヤドンのぬいぐるみを握りしめている中屋敷さんの謎……。加藤さんは両手でマイクをぎゅっと握っていてこちらもかわいらしかったのでした。

 

 小さい劇場だけど、ステージ数は多いので、みんな観に行って、そしてひばりちゃんの愛しさに打ち震えてください。

 

 

 

よくわからないまま花組『MESSIAH-異聞・天草四郎-/BEAUTIFUL GARDEN-百花繚乱-』を見てきました

9/29(土)15:30@東京宝塚劇場
kageki.hankyu.co.jp

 

 先月、雪組の『凱旋門』を見たばかりですが、今回は花組を見てきました。なんでチケットをとったのか定かではないのですが、多分周囲のヅカオタからの「BGを見ろ」という圧力に屈したからだと思います。雪組については事前に『ひかりふる路』を見ていたので数名はわかる状態だったのに比べ、花組は全然知識がない……果たして楽しめるのかしら……という心配は杞憂に終わりました。めーーっちゃ楽しかったです。

 

MESSIAH

 結構悪評を見かけていたので、どんなもんや……と構えてかかったけど、普通に面白かったです。嫌いじゃないです。ラストの十字架についてはちょっとどん引いたけど。品がないなって。ただ、お話本体に対してというより、リノの感情にグッときたというのが正しいかもしれない。リノという人の信仰と四郎に対する感情にグッとこないオタクはいません!レベルのとんでもなさ。

 

 この苦しい状況下で、一体神が何をしてくれたというのか、祈り続けて何になるのか、皆の中に神はいるのだ、立ち上がろう、という四郎を救世主だと崇め、熱狂するっ民衆たちの中、リノだけはじっと黙って(歌にも参加していない)、何かを考えながら十字を切っている。リノにとっては四郎の考え方は受け入れがたいもので、熱狂に加わることはできない。それは彼がずっと信仰し続けてきた神を棄てることと同義だから。だからこそ、彼は自分の神に向かって祈り続けた。人々の神への信仰は、言ってしまえば苦しい生活を紛らわすためにあったようなものだったから、祈り続けても解決しない現状に、「神などいるのか?」という不安をどこかしらに抱えていて、ゆえにその不安を口に出してくれた四郎を熱烈に支持するけれど、リノの信仰はもっと揺るぎないものだったように思う。微妙な物言いになるけれど、「本当の」信仰を持っていたのはリノひとりだったのかもしれない。

 

 リノは彼の信仰に忠実であるために、四郎のもとで共に戦う、という選択はできなかったけれど、しかし一方で、現状を放置しておけるわけでもなく、一揆の成功は祈っているわけで、そこのジレンマの落としどころとしてのあの旗なんだなって。喜ぶ四郎に「あんたのためじゃない」って言うのめっちゃかわいいですよね。で、そんなリノがせっかく幕府側との交渉人に名乗りを上げたというのに、「四郎の首を持ってこい、そしてその後棄教すれば、攻撃はしかけない」という無理な条件を出されてしまうという。四郎に暴言を吐きかけて、わざわざ戦う理由をつくる姿を見ていたら切なくなってしまった……。あの時点でのリノは四郎の人間性を十分認めていたと思うし、そんな四郎を手にかけるために、わざわざ自分に暗示をかけている部分もあったと思うので。ありえないIFだと思うけど、もしあそこでリノが四郎の首を取っていたとして、その後棄教なんて出来なかったと思うんだけど。そういう条件出すのよくないと思うよ幕府~~

 

 地下牢*1に入れられて、朝日が昇るのを見つめるリノのところに現れて鍵を開ける四郎、リノの行動の理由を全部お見通しだったんだ~さすが四郎さん!って言おうと思ったらまさかの鈴木。鈴木、十万石おかしくない?って進言したところからちょっと推せるな……と思ってたら、やっぱりめちゃくちゃいいやつ。四郎が死ぬところで泣いてたのも鈴木ですよね? 最後もやっぱり鈴木がめちゃくちゃいいやつ……と思って終わった。めっちゃいいやつだけど、大名社会で生きていくには不器用なんじゃないかな。鈴木のこと好きだから、私は心配です。っていう鈴木の話は置いといて、ここで四郎に十字架背負わされるリノがいとおしい。その後、 島原の乱を起こした民衆のうち唯一の生き残りとして、ひとり十字架を背負ってひっそりと生きていく、そういう男が私は永遠に好きなんだと思う。

 

 そんなリノが少し前を向くきっかけになるのが、権力によって都合よく書き換えられてはならない、お前がただしい真実を伝えてくれ、という将軍のひとこと、そして鈴木。鈴木は最高。最後に四郎たちが現れるところ、すごく絵画的だなと思ったんだけど、リノが描いた絵という可能性も無きにしもあらずなのでは……。ずっと神を描いてきて、四郎を救世主として崇めるのを拒否してきたリノが四郎を描いているとしたらめちゃくちゃ感慨深い。

 

 リノ(と鈴木)以外だと、視覚的にバチっとくる演出が多くてよかった*2。事前情報として、原田先生はショーをよく作ってて、ビジュアルにこだわりがある、というのを聞いていた通りだなという感じ。

 視覚の話でいうと、四郎とリノの衣装が赤と青の対比になっているのは意図してだと思う。宗教画で赤=天の愛情、青=天の真実をそれぞれ示す(諸説あるようですが)*3という話もあって、それが愛情で島原の人々を導いた四郎、生き残って真実を後世に伝える役割を担ったリノ、というのにもぴったり当てはまるので。こんなにあからさまな二人なのに、リノから四郎への感情はものすごく拾いやすいわりに逆はあんまり印象に残ってないのが不思議。リノばっかり見てたからというのもあるのかもしれないけど。

 

 

BEAUTIFUL GARDEN

 文句なしでめーーっちゃ楽しいショー。世界観がANNA SUI。色んな場面があるけど、私が一番気に入っているのは闘牛の場面。そもそもマタドールの衣装が好きというのもあるけれど、なによりも牛(に扮した死、もしくはマタドールの影)を演じている水美さんが良すぎてずっとオペラグラスで追ってました。いちいち表情が全部良いし水美さんの身体性もめちゃくちゃ素敵で完全に“恋”っぽい。それにしても概念の擬人化とそれに惑わされる人間の構図が好きすぎる。語りを担当してた鳳月さんもパッと目を引くビジュアルで最高だった。あとは柚香さん中心に娘役が青い服着て円になってるところも好き。そもそも青が好き。バカだから青い!好き!って思った。かっこいい。

 

 最後の紫(すみれ色?)の衣装でエターナルガーデンタカラヅカ~~♪って歌ってるところも好き。そうかタカラジェンヌの人たちって基本的に「宝塚が好き」ってところから出発してるんだなっていうのを改めて感じたり、なんかあったらここに戻っておいで、って宝塚からやさしく語りかけられてる気持ちになって、社会の世知辛さを日々感じてる身にはめちゃくちゃ沁みた。完全に教化された気分。

 

 

 ショーの感想めちゃくちゃ短いけど、全てが最高ゆえに逆に言及しづらいということです。余談ですが、観劇後ヅカオタに囲まれてご飯食べてたんですけど、ヅカジョークが全然わからなかったので、私の修行はまだ始まったばかりだなと思いました。果たして私が今後ヅカオタになるのか否かは私にもわかりませんが。とりあえず次は月組エリザベートを見に行きます。BADDYを見せてもらった感じだと愛希さんと月城さんが好きだと思います。楽しみです。

 

 

 

*1:これ十字架の下にあったの笑っちゃったんだけど……

*2:十字架は除く

*3:美術と「色」 | 2016年度「色」 | 南京大学集中講義 | LAP: TODAI Liberal Arts Program

テニミュ3rd バラスマリリイベ(5/27昼)覚書

5/27(日)13:45〜@サンアゼリア

 

バラスマのリリイベに行ってきました。立海リリイベもサンアゼリアだったので月に2度足を運ぶことになりましたね。

 

個人的に要くんとゆうごくんのかけ合いがとても好きなので、二人のかけ合いを逃してなるものか!メモを取るぞ!……と前日に意気込んでいたら、案の定メモを忘れました。帰りの電車でiPhoneの充電と戦いながら必死の形相でレポを打っている女を見かけた方はそれが私です。

 

記憶を手繰り寄せてリプツリーでレポを流したのですが、ブログの方にも残しておきます。ざっくりと。

 

 

【登壇者】

青学:阿久津、永田

立海大隅、後藤

六角:佐藤、二葉

司会:田代哲也

 

 

並び順

下手から、大隅後藤阿久津永田二葉佐藤の順。長机が2脚あり、その前に椅子が配置されていた。

椅子について、佐藤が「前よりいい椅子になってる!」と発言していた(たしかに今回びろうどみたいな質感の高級感のある椅子だった)。

 

進行

1.司会挨拶
2.キャスト登場、自己紹介
3.トークコーナー
4.生スマッシュクエスチョン
5.ゲームコーナー
6.締めの挨拶
7.ハイタッチ

 

1.司会挨拶

田代:今回テニミュの仕事をもらってからDVDを見た。もともと原作を読んでおり、好きなキャラは乾。立海戦の柳との試合がお気に入り。ドリライ2018にも参加した。客席降りの時乾役の加藤将くんが近くに来てくれた(ここで客席が笑う)。男な上、となりが空席だったのでハイタッチはしづらいかな、と思ったが、しっかりハイタッチしてくれて嬉しかった。今回のイベントでは加藤くんと会えないのでお会いしてみたかった(ここで客席がまた笑う)。

 

みんな将さんの名前が出ただけでちょっと笑ってた。愛されてる証拠である。田代さんにはぜひ将さんと出会ってほしいものですね。

 

 

2.キャスト登場、自己紹介

上手側からキャスト登場。なぜかおもちゃの弓矢を持って登場する立海ふたり。六角ふたりはお揃いのマーチンを履いて登場。ゆうごくんが要くんの真似して買ったやつですね。

 

後藤「仁王雅治役の後藤大乱闘スマッシュブラザーズで好きなキャラはピット!ピットピット!(おもちゃの弓矢をもって揺れながら)」

大隅もそれに被せボケ(詳細は失念)

二葉「えー……自己紹介改め謝罪会見を開きます」

 

 

3.トークコーナー

佐藤、トークコーナーに入る前に挙手。

「バラスマのDVDをもらってすぐに六角の分は見たんですけど、母親に『まだ?』って催促されたからそのあとすぐに送っちゃって、立海と青学の分は見れてません!」

みんなとちょっと立場が違う、ということを事前報告したかったらしい。

 

Q.各校ロケの裏話

どの学校も、基本的に映像に残っているものが全てで特に裏話はないよね、という話になりつつ、各校ロケの裏話。

 

青学

阿久津チームのケーキはあまりにも出来が酷すぎたからか、映像では差し替えられていた(佐藤・二葉「ヤラセやん!」)。実際1番おいしかったのは、加藤・牧島のケーキ。ただ、ケーキの焼き上がりまでの待ち時間でみんなお弁当を食べてしまったため、お腹が割といっぱいになっていた(撮影が結構夜遅かったらしい)。

ロケといいつつ、青学はロケ行ってないよね、どこか行きたいところとかある? と聞かれて「バーベキューしたい!」「それロケじゃなくて普通に遊びやん!」「六角も釣りじゃん」

 

六角

六角は海釣りと聞いて、「クルージングまでやらせていただけるんですか六角が!」とテンションが上がっていた二葉。しかし実際は違った。

陽向が最後に釣り上げた大物はヤラセなどではなく「ガチ」。ただし、生餌ではなく撒き餌で釣り上げた。

冒頭で陽向が手につけていたパフは矢代がポケットに入れていたもの。本番前に皆でいじっていたら矢代が怒ってしまい、和ませる意味もこめて陽向が持っていた。矢代は割といつもパフをポケットに入れていて、公演本番でもパフを入れたまま出そうになって怒られていた。

他に裏話的なものはない。カメラが回っていないところで二葉・佐藤で遊んでいたくらい。

 

立海

かなり厳粛な雰囲気の中ロケをおこなっていた。大隅・川﨑・後藤でどうにかふざけようと画策していたら、過去に弓道ロケでふざけて怒られた事例を調べてきた井澤に「やめた方がいい」と止められた。が、結局ふざけた。最終的には先生たちと仲良くなって笑ってくれるようになった。

映像では先生が一発目に的に命中させたようになっていたが、実は一発目を外していたので、あれはテイク2。

 

 

4.生スマッシュクエスチョン

箱から紙を引き、そこに書かれている人に対して質問する。挙手制。

 

佐藤「じゃあ俺やります!」

 

佐藤→永田

佐藤「なんでそんなにふわふわしてるんですか? とか聞きたいけど答え返ってこなさそうだな……自分でもよくわかってなさそう」

永田「わかってないよ! 生い立ちのせいだよ!」

 

Q.一番印象が変わったキャストは?

永田「ふまたん! クールな感じ、一歩引いて後ろから見てる感じだと思ってたらそうでもなかった」
阿久津「ドリライのバクステで一人でノリノリで踊ってるのを後ろから撮られてるのに気づいてヤベ!ってなってた」
大隅「要くん仲良いよね、俺より一緒にいる」

佐藤(?)「なんで嫉妬してんの?」
二葉「イヤ同じ事務所やから答えづらいわ!ふうまは不二役っていうのもあってより気い張ってたんちゃうかな」

 

二葉「じゃあゆうごが行ったから次俺行こ!」


二葉→阿久津

Q.正直一番キツイナンバーは?

阿久津「いっぱいあるけど…ハードル」
佐藤「あれ好き!」

二葉「(好きって)言うてたな〜」

ハードルは凱旋からテンポが速くなった。遅い方がキツイ。
逆に二葉がキツかったのはアクジニ。ゲットゥザトップ→試合→アクジニの流れがキツイ(永田とあれキツかったね〜とわかりあう)。

佐藤「俺あれ後ろから見てたんだけどゲットゥの後不二に話しかけるとこで息あがってんの! でも佐伯だからクールにやらなきゃいけない」
二葉「俺あのとき絶対鼻の穴広がってたわ」

 

永田→佐藤

Q.休みの日は何をしてる?

佐藤「ストレッチ」
二葉「嘘やん!そりゃお風呂とかと一緒で1日の流れには入ってくるやろけど」
休みの日も動かないとなと思ってレッスン行ったりしてるらしい。

 

 

後藤→二葉

Q.落ち着いた今やりたいことは?
二葉「海外行きたい!!ベタですけどハワイとか……(なんかかわいい動き)ゆうごは何したい!?」
佐藤「(二葉と二人でかわいい動き)俺もハワイ行きたい!」
要「俺と一緒に行く!?」

 

大隅→後藤 

Q.このメンバーの中で誰と入れ替わりたい?
菊丸。アクロバットをやってみたい。仁王と逆でずっと笑顔。

 

阿久津→大隅

Q.母の日は何した?
ラインしただけ。そもそも札幌で一人暮らししてたころからほとんど会ってない。

ドリライがある意味プレゼントなのかなと思う、と照れ臭そうに話す阿久津。

 

他に変わったプレゼントをした人は?
佐藤:傘を着払いであげた(クレカがないので。後からお金は渡した)。
二葉:双子の勇くんが母の日のプレゼントを送ってるのをインスタで知り、焦って「ドリライのグッズとかあげたよな?」って言った。

 

5.ゲームコーナー

トークコーナーからゲームコーナーの切り替わりで皆が水を飲んでいるとき、二葉が佐藤の水をとって、紙コップをぐるぐるしてどこに入ってるでしょうみたいなクイズ(伝え方がわからない)みたいな感じで、自分の水と佐藤の水をわ〜っとやってどっちでしょう!? みたいに絡んで、佐藤にしばかれていた。かわいい。

 

各チーム釣り竿とバケツを持って登場。入場時に配られていた色んなものがプリントされている紙(私は味玉だった)を、各チーム10枚ずつ釣り上げて、そこから3枚を選んでケーキをデコレーションしましょう、というルール。最後に客席から拍手で投票→最も得票が少なかったチームが罰ゲーム。

 

結果


六角:ハム×3
→唯一3枚揃ってるのがハムだったので。これはジューシーないいハム!と主張。食べるときはハムをよける。


青学:一番上に味玉、左に苺、右にメロン
→トップにジャッカルを鎮座させた。あとは高級なものを選んだ。色味も肝。

 

立海:松ぼっくり×3
→そもそも松ぼっくりや草などしかもらえなかった。お客さんを信じる。ポイントは右の松ぼっくりだけ逆さになっているところ。あくまで飾りなので、食べるときはよける。

 

立海と六角が同数くらいだったが、司会判断で立海が罰ゲームに。大隅が後藤をおんぶしながらスクワット、後藤は他メンバーのいいところを言う。

 

 

 

 基本的に六角のふたりを見ていたので、他校のことは多々漏れがあると思いますが、大体こんな流れだったと思います。要くんが終始ゆうごくんの方をちらちら見ていたのがかわいかった! 本当に仲良しですね。

 

 

 

ハワイ俺旅、ありなのではないでしょうか?(俺旅スタッフの方、お願いいたします)