夢と現実いったりきたり

1月のまとめ

 

早いもので1月が終わります。び、び、び、びびる……。1月に観たりはまったりしたものが色々あるのに書けてなかったのでざっとまとめておきます。

 ミュージカルテニスの王子様 青学vs六角公演(メルパルク大阪)

www.tennimu.com

tsukko10.hatenadiary.jp

テニミュは良い」って信頼できるのがすごいなって思います。最近は氷帝が愛おしくて愛おしくて仕方がありません。

 

 

ワンコイン文楽国立文楽劇場

www.bunrakuza.com

これ、途中までレポ書いてたんですが書き上げてないですね……。簡単にいうと、近畿圏に在住・通学通勤しているU-30の人は500円で文楽が見られる(見る前のレクチャー付き)というプロジェクトです。うーん、レポ書けるといいな……。

 

劇団柿喰う客『虚仮威』(ナレッジシアター)

柿喰う客

 ずーっと柿喰う客の公演を生で観てみたかったんですがようやく叶いました! スケジュール的に結構ぎりぎりまで悩んでたんですけど、えーい!買ってしまえ!と思い切って買いました、地獄席*1。ナレッジシアターの最後列、どこが地獄なんだ!? というくらい観やすいし後ろの人を気にしなくて済むのが良かったです。あ、でも開演後の入場は全部後方からだったので序盤はいちいち明るくなるのはちょっと煩わしいかもしれないです。感想また個別で書きたいなーと思ってはいます……。

 

ルーヴルNo.9

manga-9art.com

虚仮威と同じグランフロントで開催されてた展示。ルーヴル美術館で「9番目の芸術」とされるバンド・デシネ(漫画のようなもの)、日本の漫画でルーヴル美術館を表現する……というものです。めちゃくちゃ凝った展示で、(来場者を含めて)この展示自体が1つの作品として成立しているなと思いました。しかし、「ルーヴル美術館」の力はすごいなぁ……としみじみしました。展示物が素晴らしいだけでなく、その容れ物自体に価値が生まれるってすごいことです。ところで来場者の8割は荒木飛呂彦ファンなの?というくらいに当該コーナーが混んでいました(これは普通に文句です)。

 

 

ドラマ「大阪環状線

www.ktv.jp

大阪環状線の駅を舞台に繰り広げられる、様々な愛についてのオムニバスドラマ。見たい回しかみてないんですけど、関西でしか放送してないのがもったいないな〜〜と思いました(VOD配信はあるみたいですが)。去年放送分だとパッチのよしくん(中山義紘)が出てる3話と、大野拓朗碓井将大の8話、今放送してる分だと百瀬朔くんが出てる1話、を見てもらいたい……。役者がかわいい……。

 

ドラマ「バイプレイヤーズ

www.tv-tokyo.co.jp

ツイッターでもバイプレイヤーズの話題で持ちきりですが、例外なくはまっております。松重さんとエンケンさん、ちょー好きなんだよな……(顔が)。テレ東には足を向けて寝られない。トータルの推しは松重豊です。

 

ドラマ「男水!」

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アツいですね……冬だけど……。みんなリアタイ実況してるTLを見ながら私はA3!をやっています。関西は遅れての放送なので、孤独です。

 

ドラマ「猫忍」

neko-nin.info

なんでみんな*2見てないの!?!? めっちゃかわいいのに……主に大野拓朗青木玄徳が……。

 

ゲーム「A3!」

www.a3-liber.jp

さんかくさんかく〜〜!な廣瀬目当てで始めてみました。ゲームってすぐに飽きてしまうので、これもどうかな〜〜と思ってたんですが、期待以上に面白くて予想以上にはまっています。三角くんが演技をするシーンで、廣瀬が演じる三角くんが役を演じている……という状況をどう咀嚼すればいいかわからないながらもなんかすごい!と思いました。「演技が上手い」設定のキャラって難しそうだなあ。結局、茅ヶ崎至が好きです。

 

club SLAZYシリーズ

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これが一等賞です。AWまで観ました。ファイナルの配信がないことに困惑しています……先にライブを観るしかないのか……。

 

 

 大体こんな感じの1月でした。来月はメサイアとロミジュリがあるので気張っていきましょう。

 

*1:最後列、1000円で買える

*2:当アカウントのTL

2017観劇初め(テニミュ六角公演みてきた)

f:id:tsukko10:20170111092955j:image

2017.1.7-8@メルパルク大阪

 

観劇初め

テニミュ六角公演をみてきました。2017年観劇初めです。そういえば去年もテニミュ(山吹)から始まったんだな、となんだか感慨深くなってしまいました。つまりテニミュを生でみてから1年! 今回はテニミュ初生観劇の友人2人を連れて1回、いつもの友人とともに1回、と2回みました。両方サイドシートです。1日目は2階席のめちゃくちゃ下手で、下手側のベンチがほぼ見えなかったのですが、2日目は1階席で通路横くらいだったのでほぼ見切れなしでした。というか普段先行でチケット取っても基本サイドブロックなので、いつも通りだなって。

 

1日目

青学は、初公演にしてはだいぶいい滑り出しなのかなと思いました。顔が好きだな……と思ってたマキシマムが歌上手くてびっくり。ところで大石は手塚のことをなんだと思ってるんだ。

前回公演で氷帝(というか三浦跡部)に落ちた身なので、氷帝のターンでめちゃくちゃテンションが上がってたんですが、めっちゃ尺取ってるな〜〜(好きなので嬉しいんですが)。カテコで跡部様が氷帝を呼んで全員で挨拶するとき、ちょっと笑っちゃってた三浦くん、めちゃめちゃにかわいかったです。幕下りるときにお手振りがあったんですけど、高貴なお手振りでした。好き……!

ところて、アンコールは基本ステージ上の跡部様を見ていたんですが、近くまで不二がやってきたときはさすがにそっちを見ました。定本不二、見ててなんとなく不安になる顔で好きです。

新EC曲、唐突に振り付けを要求してきて面白かったし、後ろにHOT!って出てくるの反則だと思います。

 

2日目

正直、1日目は、歌詞が本当にわからないし、曲中の台詞もなんだか聞き取りづらいし、六角は元気で仲良しだなァ……と思ってたら試合が終わった感じで、うーん……と思ってたんです。でも2日目にはするする入ってきて、1日目の10倍くらい面白くなった。1階席と2階席で聞こえ具合が違うのかな?と思ったんですが、友人は聞き取れないと言っていて(それもミュージカルとしては問題ではあるんですけど……)、これはもう、ストーリー展開を知っているか否かの問題なのかな。私は原作を少ししか読んでいないし、テニミュも3rdからなので、ストーリーは公演をみて初めて知るので……。山吹と氷帝は初見でもエモい!エモい!って騒げたんですけど、六角は2回目に「いっちゃんが泣いてる!」って気づいて静かなエモを感じました。あとサエさんがかっこいい。横を通っていったときにいいにおいがしました。チュー♡ハグハグ♡でのサエさんの嫌味のない投げキッスが大好きです。

 

 

跡部様のソロ

どうやら賛否両論あるみたいですが(あれは跡部ソロというよりもはや三浦くんの曲になってる、とかそういうことかな? 違うかな……どちらにせよ私にはその観点からものを言うことは出来ないので置いておきます)私は大好きです。本当に歌が上手くなっててびっくりしました。氷帝のときの5倍くらい上手くなってませんか。わからないんですけど、ここでこうして歌って踊っている三浦宏規を目撃できてよかった……という気持ちです。この子の行く末を見てみたい!という欲求が湧いてくるような感覚は久々です。

 

 

ライブビューイングにも行くぞ!と意気込んでいたんですが、どうやらインターンと被っているらしいです。どうにかして行けないかな。

 

 

 

スレイジーって、最高じゃん!(Club SLAZY初見感想ログをトゥギャりました)

 

あけましておめでとうございます

めでたく就活イヤーです(めでたくない)。年越しは寒い中くるりと岡崎体育とキヨピー*1と共に過ごしました。ということで、今年は去年以上に無理せず観劇を楽しみたいです。でも色んな現場に行ってみたい! 近々文楽には行きますとりあえず*2。ちなみに観劇初めはテニミュ六角です。色々あって二日連続で観ることになりました。楽しみだ~。

 

ところで

先日幕を下ろしたと思いきや2017年にドラマ化するらしいクラブスレイジーを観ました。

 

www.clie.asia

僕らのクリエちゃん制作のオリジナル作品。「俺だけのところへおいで・・・」(怪しい!!!)

 

気前よく貸していただいて(レターパックで)本当に感謝です。まだ1と2のみですが、完全にドハマリの予感です。こんなことになるならもっと早く観始めてライブいけば良かったんじゃ? という・・・。後から見返して笑う用に、初見の感想ツイートログを残しておきます。ちなみにディープくんとブルームさんが好きです。

 

 

togetter.com

初トゥギャり。全然関係ないのですが、ツイッターでお友達になってもらえると嬉しいです。

 

新年そうそう最高なものに出会えて幸先がいい! みんなスレイジーを観よう。

 

*1:関西(京都?)で超局地的に超知名度の高いラジオDJ。カウントダウンで超強い上着を着ていた52歳 

www.instagram.com

*2:手を出したいと思ってるのはTRUMPシリーズと劇団Patchの本公演とOSK歌劇団です。

2016年ふりかえり

 

師走に入り、すっかり寒くなりました。ちょっと早いですが今年を振り返ってみようと思います。個人的には、思わぬコンテンツに色々はまった年でした。テニミュLDH、それからKpopも(局地的にですが)。きっかけさえあれば何にでも興味が湧くの、もしかして人生を楽しむのにすごく向いてるのでは。

 

 

●舞台

1月

テニミュ3rd山吹

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薄ミュ新選組奇譚

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2月

劇団Patch4期生お披露目公演

〈企画パート〉

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〈芝居パート〉

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3月

ETERNAL CHIKAMATSU
ペダステ総北新世代
ガールズビジネスサテライト

まとめての観想のみ。

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4月

ハイステ再演

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5月

ナミヤ雑貨店の奇蹟

感想書いてない・・・。面白かったです。

 

ドリライ

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7月

ブラステファイナル

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Kステロスモワ

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8月

薄ミュLIVE2

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テニミュ3rd氷帝
Kinky boots

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9月

つむ鴨

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テニミュ3rd氷帝大楽ライビュ

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11月

ハイステ烏野復活

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舞台を観てないのは6月、10月。12月も特に観劇予定がありません。

6月は免許とってました。あとは何してたんだろう……。今年の手帳が気に入ってなくて、6月~9月くらいの予定が全然記録されてないです。10月は大学の発表準備してたり、レッドレイン観たりはしました。今も発表準備とか説明会とか、主に現実の方面で忙しいです。悲しいですね。

 

 

●舞台以外ではまったもの

HiGH&LOWシリーズ:年間通して

ドラマ「仰げば尊し」:8月~9月

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ハイローはこれからもどんどん続いていくようなので安定して楽しめそうです。仰げば尊しはもう未来永劫円盤化も再放送もされない(悲)から俺たちで語り継いでいこうな・・・の気持ち。

 

 

 

とりあえず年明けにはテニミュ六角公演とか、初の生文楽とか、少し後にはメサイアとか、が控えています。虚仮威も観に行きたいな。Patchも本公演が観に行けてないので、行きたい・・・。いや、仮にも就活生なんで就活メインで頑張りますけど、合間合間にいろいろ観たいな~~。舞台に限らず、おすすめがあったらガンガンプレゼンしてもらいたいです。それから、今年は観たものの感想をちゃんとつけられていないことも多かったので、来年はちゃんと全部書きたいなと思います。時間が経つといろいろ忘れてしまう。

 

ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」烏野、復活

11/27(日)マチネ@梅田芸術劇場メインホール

 

ハイステ見てきました。梅芸のメインホールは来るの初めて〜〜!とか言ってはしゃいでたら友人Rから「イレギュラーで来たやん」とつっこまれました。メインホール2回目でした。そろそろ記憶力が怪しいですね。ということで、覚えてるうちに感想を記しておこうと思います(既に1週間以上経っててあやふやです)。

 

今回のハイステは、どちらかというと主人公である烏野よりも、敗れていく常波や伊達工の方にぐっとくる話で(個人的に原作でも好きな話です)、「推しを見るぞ」と意気込んではいたんですが、結局そっちに注目してしまいました。

 

常波の演出が好きです! 文字がバラバラ降ってくる映像と、周囲の話し声が不自然に区切られているのとが、池尻の心情を如実に表してるなあと思いました。それが数度繰り返される。なんでだろう? 池尻にとって烏野=澤村で、澤村というのは池尻にとって「引っかかる」相手。たぶん池尻は澤村のひたむきさが羨ましかった。中学時代、池尻と澤村は所謂弱小校で、試合も勝てる見込みがなく、諦めムードの中、澤村だけが勝とうとしていた。池尻は澤村の言葉に賛同したそぶりを見せるのに、まわりの諦めムードに流されてしまう弱さがあった。個人的な考えでしかありませんが、澤村がいなかったら池尻は高校でバレーを続けてなかったんじゃないかな。それほど澤村の存在は池尻にとって大きい。だから、烏野が初戦の相手と知って、1人、ぐるぐると物思いに耽っていたのかなと思いました。それこそ周囲の話し声がただのノイズに聞こえるくらい。

 

前回も思ったのですが、ハイステは場面の繰り返しが多いですね。私が「旭のトラウマ」と命名しているシーンは前回公演で何度も繰り返されていました*1。こちらは旭が、「バレーを好きだけど、トラウマがあるから戻ることができない、だけどやっぱりバレーが好き、でも……」という堂々巡りをしていることを表してるのかな〜〜と思ってます。前回はトラウマを振り払ってバレー部に戻って来たわけですが、今回はその原因となった伊達工と対戦ということでフラッシュバックしたんでしょう。

 

演出というと、伊達工戦は好き嫌いが分かれそうだなと思いました。私は好みです。工業高校とラップバトル、いいんじゃないでしょうか。流行りにも乗ってるし。ただ若干内容が聞き取りづらいかな……。大人しく見てましたけど、観客参加で盛り上がりたいやつでした。木村敦はずるい。

 

音駒戦はクロ役の近藤頌利くん*2がめちゃくちゃ肉感的だったことに頭が支配されているので演出をあんまり覚えてません。ということはたぶん今までのハイステの試合と同じ感じだったのかな。今回は三試合あるから、飽きないように+各校の雰囲気を出すためにそれぞれ変化を付けたのかな。ラストに音駒が改めて出て来て、ミラーボールが回り始めるとこ、クロが真ん中にいたんですが、宇宙(クロが中心の)を感じました。トリップしかけた。

 

ハイステはOPが毎回好きです。100回くらい見たいです。でも劇中のコマ割りとか吹き出しの演出はあんまり好きじゃない……。「動く立体漫画」として捉えたら納得もいくかもしれないですけど、どちらかというと「逃げ」のように思えてしまって。というか、普通にこれはダサいのでは……? ライブカメラを使っていたり、色々挑戦しててすごいなとは思いますけど、肌には合いません……。個人的にはテンションが下がってしまう。

 

少しは推しについても書き記しておきたいんですが、なんとも……。前述のように、今回は烏野が復活する話ではあるんですけど、どちらかというと相手校にスポットが当たってるかな、という感じなので、見せ場も当然少ない。かっこいいセリフなんかはあったりしますが。私が西谷というキャラクター自体をそこまで推せないせいもあるのかな。原作は好きですが(最近読んでないけど)、ノリがちょっと苦手なところもあって、その苦手なところの八割を背負ってるのが田中、西谷、あと各校の騒がしい子達なので……。こればっかりは仕方がないかな。うーん……女装かわいかったです(頭の悪い感想)。来春も続編決まってるんですけど、推しのキャラクターにしっくりきてないと手放しで喜びづらい。

 

ところで「見ると達成にジュースを奢りたくなる舞台」として有名な(嘘です)ハイステですが、今回は出てきた瞬間奢りたかったです。

 

余談ですが、観劇後すぐにメモしていた事項が

‪・阿吽嶋田マートの距離感の変化‬
‪・常に肉感的なこんしょり‬
‪・ずるいきむらあつし‬
‪・た、たちゅ〜〜〜〜〜〜‬
‪・寝起きのかずまくんのねぐせ!!!!‬

以上の5点になります(原文ママ)。めちゃくちゃ酷いな……。

 

 

*1:今回も出て来ました

*2:劇団Patch

映画「溺れるナイフ」

 

gaga.ne.jp

 

映画「溺れるナイフ」を観てきました。そろそろ公開終わっちゃうところ、駆け込みで。原作が本当に大好きなので複雑な思いはありつつも、おおむね満足かなあ、という感じ。色んな制限がある(だろう)中では、うまく映画化されてたのかなと思います。

 

観る前の懸念

原作のオタク(敢えてこういう言い方をします)なので、観る前から色々懸念がありました。ざっくり言うと、①ビジュアル②設定の変更③監督④ターゲット層の4つです。

 

①ビジュアルに関しては、夏芽が黒髪というのがすごく引っかかっていました。原作では、夏芽の髪は明るい茶色?金?のような色です。何もかも原作通りにしろとは思わないし、黒はダメ!という理由も特に無いんですが、「小松菜奈ちゃんだから黒髪なんじゃない?」という気持ちがどうしても生まれてしまうのがオタク心ですね。「小松菜奈ちゃんのための映画になってたらどうしよう……」とかね。これは④のことにも関わってきますが、監督の過去作の評判を検索してると、「思春期の少女が云々」って文言がやたら目についたので余計不安になってました。オタクはめんどくさいね。

 

②設定の変更、これはメディアミックスの際には仕方のないことです。というか、原作そのまま映画化されてもそれこそ何の創造性もないしつまらんな……ってなります。原作を一度丁寧に分解して、そこに監督とか役者とか、色んな人による解釈が組み合わされて、再構築される。それを私たち消費者が受け取って、原作の新しい側面を知ったり、新しい解釈を得たりする……というのがメディアミックスの醍醐味だと思ってるので。ただ、どうしても快く受け入れる気になれなかったのが、夏芽が浮雲町に越してくる時期が、12歳の頃から15歳の頃に変更されていたこと。物語が展開してゆくのは中学生時代からだし、小学生時代から描いていたら尺の問題とか、それは色々あると思います。それでも主張したいのは、コウが一番全能感に溢れていて、「神さん」に近くて、発光していた時期と、コウも夏芽も彼の力を疑わず信じることが出来る幼さを持ち合わせていた時期が同時に成り立つのはやっぱり12歳の頃なんだ、ということ。「仕方ないんだ」と思いつつも、7やっぱりこれは小松菜奈ちゃん(と菅田将暉)を撮りたいだけなのかな……」と絶望しそうになっていました。オタクはめんどくさいね。

 

③監督は、これは山戸監督の作品が苦手……とかそういう真っ当な感じではなく*1ツイッターとかインタビューからなんとなく嗅ぎ取った匂いが、こう、「同族では」と。完全に同族嫌悪というか、本当に単に私の自意識の問題です。オタクはめんどくさい!!!

 

④ターゲット層。公式サイトを見て「ターゲット層間違えてない?」と思いました。魔法のiらんどとコラボしたロック画プレゼントとか、まじか!?って感じ。女子高生?女子中学生?限定試写会みたいなのもやってたし、なんかいわゆる少女漫画原作映画にきゅんきゅんを求めている層へのアピールがすごい気がした。たしかに溺れるナイフは少女漫画だけど、どっちかっていうと拗らせてる人間が読んでるイメージ(偏見)だったから大丈夫?って。しかし魔法のiらんどってまだあるんだな〜〜。

 

と、不安要素がたっぷりあって、でもやっぱ見にいかないわけにはいかないな……と悶々してたら早いもので12月になっておりました。映画化を機に原作読破した友人と見にいきました。流石に小さいスクリーンに追いやられてた……。

 

 

観た後の感想

第一に大友。大友は夏芽にとっての太陽なんですよね。夏芽が「普通の女の子」としての青春を手に入れて、「いいもの」になれる、そんな相手。(コウとの関係性は恋愛と呼べるか微妙なので)夏芽がちゃんとした恋愛が出来たのも、真っ直ぐな大友だからなんですよね。そういう部分が200パーセントくらい表現されてたと思いました。観ていて照れるくらい青春だったし恋愛してた。あれほとんどアドリブなのかな。途中関西弁出てたけど、重岡くんずるくない? 原作だと(顔がそんな好みじゃないから)大友よりコウ派ですけど、映画だったら大友派かな……。吉幾三を熱唱する姿とか、いいやつすぎるだろ……。そのへんはちょっと原作から乖離してるけど*2、映画大友ガチ恋気味なので、いいです。オッケーです。

カナちゃんもすっごくよかった。カナちゃんって中盤から気味の悪いくらいの存在感を放ちだす、エンドロールで最後にクレジットされるタイプのキャラクターだと思ってます。映画だと出番がものすごく短くて、映画だけ見た人だと「なんかコウちゃんのことが好きな地味な子」くらいの印象になりそうだけど、原作既読だと、節々から「カナ臭」が……とぞわぞわしました。特に高校上がってから夏芽に声をかける時の表情がえげつなかったです。中学生時代の髪の毛の感じもめっちゃカナちゃんだったな。こわいよ~~~。

夏芽は、高校時代の田舎くささというか、「元芸能人なのにオーラなくね?」って言われてる時期の埋もれ感がすごくよく出てた。「小松菜奈ちゃんってこんなんだったっけ……?」ってなってたんですが、広能さんに撮られてる時や最後の授賞式の時には息をのんでしまう程美しくて、何やらすごいなあと思いました(ナレーションだと幼い声なのもすごいよかった)。でも原作よりも彼女のめんどくささとか幼さが強調されすぎてるかな。

コウは……うーん……という感じでした。悪くはないけど、私の中ではあんまり印象に残らなかった……。大友に心持ってかれたからかな~とは思いますが、「全能感あふるる神の子」というより、「田舎のちょっとヤンキー入った目立つ子」って感じ。火祭りはすごいよかったけど。神々しさみたいなものが足りない気がしました。

映像で見れてよかったな、と思ったのは海の中のコウと夏芽のシーン。美しかったです。あと二度目の火祭りで蓮目とやりあうシーン。ちょっとカタルシスを感じました。

 

 どうしても「うーん」となったのは挿入歌とオチ。挿入歌、覚えてるのは大森靖子ちゃんが二曲くらいとtofubeatsの水星、あともう一曲くらいを女の人がカバーしてる感じだったんですけど、合わなくないですか? 両方嫌いじゃないけど、なんか夏芽って大森靖子聴かなさそう。というかジョージ朝倉大森靖子聴かなさそう……とか、冷静になってしまいました。ただの監督の趣味かな、とすら思ってしまう。オチに関しては、あれじゃ夏芽だけハッピーエンドみたいじゃん、っていう。コウもカナちゃんもあれじゃ救われてなさすぎて、えーーー!って。コウと夏芽がバイクに乗ってニコニコしてたけど、あれも夏芽のただの妄想で、この世界線だとコウは神さんの海に身投げしない?大丈夫?ってもやもやして終わりました。

 

 

というわけで、7割くらいはよかったかな……。ダヴィンチかなんかのインタビューで、監督が「何度も映画化されて、若手の登竜門みたいになったらいい」的なことを言ってた記憶があるんですが、たしかに5年ごとくらいに若手集めてやってほしいなって。

 

 

 

*1:監督の過去作ひとつもみてない

*2:原作は別れ際の大友はそんな感じじゃなかったはず

テニミュ3rd氷帝大千秋楽(ライビュ)の感想

 2016年9月25日(日)@MOVIX京都

 

www.tennimu.com

 

夏が

 終わってしまいました。青学8代目は、私が初めて生で観た青学キャストになります。私にとっての「初めて」である彼らの卒業、というのは、なんというか、不思議な感覚です。2ndシーズンは映像で観たけど、それは既に知っている役者を観るときの感覚でした。青学、といってまず思い浮かぶのは古田リョーマであり、財木手塚部長であり……8代目の子たちのことなのです(くどいようですが、私にとって、の話です)。とは言っても、私は山吹からの新参者で、別に公演数入ってるわけでもない。ずっとテニミュを駆け抜けてきた彼らや、そんな彼らを見守ってきた人たちとは熱量が違っている。だから、今回の「卒業」に対するエモーショナルな気持ちを共有するのは難しいだろうな、と思っていました。つまり「泣けないだろうな」と(三浦跡部が好き、というのもあった)。そして実際、私は泣くことはありませんでした。ただ目頭はずっと熱かった。とても悔しかった。泣けなかったことが。仕方がないのはわかっているけれど、彼らをもっと前から、ちゃんと応援してあげたかった。彼らの卒業を、同じ気持ちで見送ってあげたかった。テニミュを追っている人の気持ちはこういうことなのかしら、などと、おこがましくも少しわかった気になっています。

 

三浦跡部(ディズニー作画)

 さて、長い前置きになりました。エモい感想は他の人に任せることにして、覚えていることをつらつらと書いていこうと思います。まずは三浦跡部について。3rdを観ていて特定のキャラ・役者にはまるつもりはなかったのですが、完全に三浦跡部……みうべさまに落ちてしまいました(数日前につむ鴨で青木玄徳氏をめちゃくちゃ好きになってしまった*1のを踏まえると、私は跡部役の役者を好きになる十字架を背負っているのではないでしょうか)。もう本当に、跡部さま、全国を抱いてました。全員抱かれてました。精神的に。跡部さまが映るたびに動悸がしたし、喋るたびに息がとまりました。特にシャカブン指南時にはちょっと心が抱かれすぎてリアルに「オ゛ェッ」って声出たし過呼吸になってた。死人が出ます! ライビュ後に鴨川に等間隔に座る人々を見て「あの人たち今日の氷帝戦観てへんの!? つまり跡部さまに抱かれてへんの!? かわいそう……」って素面で話してしまった程には、抱いてました。覇王です(ただし、三浦くんの写メを見て彼が十七歳なことを思い出して「本当にごめんなさい」という気持ち)。

 ところで「みうべさまの作画はディズニー」説を強く推していきたいです。アイシャドウの乗り具合、表情、眉と目の動き、歌い踊る姿、というかそもそもお顔がめちゃくちゃディズニーっぽい!*2 また、氷帝学園ホーンテッドマンション説も推しているんですが(門がキラキラ光る)、これはみうべさまがディズニー作画だからではないかとすら思います。みうべさまのよく動く眉毛は愛しい。そして首!(これもつむ鴨感想で少し触れましたが)私は首が動く人が好きなので、みうべさまが笑う時の小首をかしげるような仕草がとーーーーっても好きです。それから、みうべさま、所作が美しいんですよね。私はバレエを習っていて(まあただの習い事の域を出ませんが)、そこでいつも言われていたのが「指先までちゃんと神経を通す」こと。何を見るにつけても、指先までしっかり気を遣えているかいないかが気になってしまうんですが、みうべさまは指先まで完璧に美しくて見惚れてしまう。三浦くんがバレエ経験者(しかも全国レベルの)と知って納得しました。見た目はおぼこいのに、何倍も大きな存在に見えました。

 

S1

 他の人は結構気づいてたようですが、私は演出かと思ってました。「大阪でこんな演出あったかな?」とは思ったけど、手塚のシャツにどんどん滲んでいく血は何だか異様で、でもまさか本当に怪我してるなんて思わなかった……。カテコの挨拶で「まさか」となり、のちにツイッターで知りました。ハプニングや事故なんてない方がいいに決まってる、というのが前提ですが財木手塚は本当に美しかったです。大映しになったとき、「この人はこんなに顔が白かったかな」と思うくらいに真っ白な顔は悲壮で、でも気高くて美しかった。点を決めて、財木手塚の方を振り返りながら、振り絞るような声で手塚の名を呼んだみうべさまの姿も。血が出たとなると、映像化は難しいのかもしれないけれど、とにかくすごかった。でもやっぱり心配です、二人とも。

 

 

細かいこと

・乾海堂ペアの「一見単なる利害関係の一致と思わせておいて実はめちゃくちゃお互いを信頼している」関係性のセクシーさ

・乾のリストバンドが頭に当たった菊丸の演技がちらちら映り込むの笑ってしまった、その他も全体的にれお丸は落ち着きがない

越前リョーマとして歌ってるけど古田一紀の姿も重ねてしまう歌詞

・前アナ(山吹)の映像で森田くんの手が震えてるように見えた

・後アナ(氷帝)の映像も見たかった

・終演後の中継映像で跡部の「また試合やろうぜ」に無言で、でもじっと目を見つめる手塚(答えたくても答えられない)、二人の握手

・古田くん「おれは泣かない!」からの号泣

・開演前ライビュ映像でれおくんと涼星くんのエンドレスこんにちは(狂気)、「涼星の髪型に乱れが生じる」そして前日?泣いてたことをばらされるれおくん

・財木くんの挨拶、良いこと言ってるなあと思う反面、時事ネタぶっこんでくるのめっちゃ校長先生っぽい

・卒業ソングのあとにシャカブンの「どうしたんだよ めげてないでさ テニスしようよ」はダメだと思いました

・他校シャカブン一切やらない跡部さま

 

 

 

夏、終わってしまったなあ……。個人的に一番涙腺が刺激されたのはタカさんでした。

 

*1:

tsukko10.hatenadiary.jp

*2:参考:

www.youtube.com

だんだんエルサがみうべさまに見えてきた……