夢と現実いったりきたり

テニミュ3rd氷帝大千秋楽(ライビュ)の感想

 2016年9月25日(日)@MOVIX京都

 

www.tennimu.com

 

夏が

 終わってしまいました。青学8代目は、私が初めて生で観た青学キャストになります。私にとっての「初めて」である彼らの卒業、というのは、なんというか、不思議な感覚です。2ndシーズンは映像で観たけど、それは既に知っている役者を観るときの感覚でした。青学、といってまず思い浮かぶのは古田リョーマであり、財木手塚部長であり……8代目の子たちのことなのです(くどいようですが、私にとって、の話です)。とは言っても、私は山吹からの新参者で、別に公演数入ってるわけでもない。ずっとテニミュを駆け抜けてきた彼らや、そんな彼らを見守ってきた人たちとは熱量が違っている。だから、今回の「卒業」に対するエモーショナルな気持ちを共有するのは難しいだろうな、と思っていました。つまり「泣けないだろうな」と(三浦跡部が好き、というのもあった)。そして実際、私は泣くことはありませんでした。ただ目頭はずっと熱かった。とても悔しかった。泣けなかったことが。仕方がないのはわかっているけれど、彼らをもっと前から、ちゃんと応援してあげたかった。彼らの卒業を、同じ気持ちで見送ってあげたかった。テニミュを追っている人の気持ちはこういうことなのかしら、などと、おこがましくも少しわかった気になっています。

 

三浦跡部(ディズニー作画)

 さて、長い前置きになりました。エモい感想は他の人に任せることにして、覚えていることをつらつらと書いていこうと思います。まずは三浦跡部について。3rdを観ていて特定のキャラ・役者にはまるつもりはなかったのですが、完全に三浦跡部……みうべさまに落ちてしまいました(数日前につむ鴨で青木玄徳氏をめちゃくちゃ好きになってしまった*1のを踏まえると、私は跡部役の役者を好きになる十字架を背負っているのではないでしょうか)。もう本当に、跡部さま、全国を抱いてました。全員抱かれてました。精神的に。跡部さまが映るたびに動悸がしたし、喋るたびに息がとまりました。特にシャカブン指南時にはちょっと心が抱かれすぎてリアルに「オ゛ェッ」って声出たし過呼吸になってた。死人が出ます! ライビュ後に鴨川に等間隔に座る人々を見て「あの人たち今日の氷帝戦観てへんの!? つまり跡部さまに抱かれてへんの!? かわいそう……」って素面で話してしまった程には、抱いてました。覇王です(ただし、三浦くんの写メを見て彼が十七歳なことを思い出して「本当にごめんなさい」という気持ち)。

 ところで「みうべさまの作画はディズニー」説を強く推していきたいです。アイシャドウの乗り具合、表情、眉と目の動き、歌い踊る姿、というかそもそもお顔がめちゃくちゃディズニーっぽい!*2 また、氷帝学園ホーンテッドマンション説も推しているんですが(門がキラキラ光る)、これはみうべさまがディズニー作画だからではないかとすら思います。みうべさまのよく動く眉毛は愛しい。そして首!(これもつむ鴨感想で少し触れましたが)私は首が動く人が好きなので、みうべさまが笑う時の小首をかしげるような仕草がとーーーーっても好きです。それから、みうべさま、所作が美しいんですよね。私はバレエを習っていて(まあただの習い事の域を出ませんが)、そこでいつも言われていたのが「指先までちゃんと神経を通す」こと。何を見るにつけても、指先までしっかり気を遣えているかいないかが気になってしまうんですが、みうべさまは指先まで完璧に美しくて見惚れてしまう。三浦くんがバレエ経験者(しかも全国レベルの)と知って納得しました。見た目はおぼこいのに、何倍も大きな存在に見えました。

 

S1

 他の人は結構気づいてたようですが、私は演出かと思ってました。「大阪でこんな演出あったかな?」とは思ったけど、手塚のシャツにどんどん滲んでいく血は何だか異様で、でもまさか本当に怪我してるなんて思わなかった……。カテコの挨拶で「まさか」となり、のちにツイッターで知りました。ハプニングや事故なんてない方がいいに決まってる、というのが前提ですが財木手塚は本当に美しかったです。大映しになったとき、「この人はこんなに顔が白かったかな」と思うくらいに真っ白な顔は悲壮で、でも気高くて美しかった。点を決めて、財木手塚の方を振り返りながら、振り絞るような声で手塚の名を呼んだみうべさまの姿も。血が出たとなると、映像化は難しいのかもしれないけれど、とにかくすごかった。でもやっぱり心配です、二人とも。

 

 

細かいこと

・乾海堂ペアの「一見単なる利害関係の一致と思わせておいて実はめちゃくちゃお互いを信頼している」関係性のセクシーさ

・乾のリストバンドが頭に当たった菊丸の演技がちらちら映り込むの笑ってしまった、その他も全体的にれお丸は落ち着きがない

越前リョーマとして歌ってるけど古田一紀の姿も重ねてしまう歌詞

・前アナ(山吹)の映像で森田くんの手が震えてるように見えた

・後アナ(氷帝)の映像も見たかった

・終演後の中継映像で跡部の「また試合やろうぜ」に無言で、でもじっと目を見つめる手塚(答えたくても答えられない)、二人の握手

・古田くん「おれは泣かない!」からの号泣

・開演前ライビュ映像でれおくんと涼星くんのエンドレスこんにちは(狂気)、「涼星の髪型に乱れが生じる」そして前日?泣いてたことをばらされるれおくん

・財木くんの挨拶、良いこと言ってるなあと思う反面、時事ネタぶっこんでくるのめっちゃ校長先生っぽい

・卒業ソングのあとにシャカブンの「どうしたんだよ めげてないでさ テニスしようよ」はダメだと思いました

・他校シャカブン一切やらない跡部さま

 

 

 

夏、終わってしまったなあ……。個人的に一番涙腺が刺激されたのはタカさんでした。

 

*1:

tsukko10.hatenadiary.jp

*2:参考:

www.youtube.com

だんだんエルサがみうべさまに見えてきた……

最近見たものなど軽くまとめ

 

 もうすぐ夏休みが終わってしまう。びっくり。ふた月もあったのに体感では一週間くらいなんですけど。嫌だなあ。まあ大学生なんて人生の夏休みみたいなもんですけど。

 

 この頃、インプットがあってもツイッターに書き散らして終わることが多かったなあ、と思ったので、軽くまとめておきます。自分がいつ何を観たのか全然覚えてない。本当に脳使ってない感じがする。

 

7月17日(日)昼 ブラステ3@松下IMPホール

夏休み前。椿・梓・琉生・昴ED。ブラステは個人的に割と好き。ヒロインが存在しているのに一切出てこない、という縛りがあり、一作目(再演を観ました)ではヒロインのいぬ間のサプライズパーティーの準備をしていました。二作目は観れてません。今作は「誰かがヒロインの恋人なのではないか」という疑惑から始まるサスペンスです。びっくりした。最終的には「家族」についての話だったけど。再演見て「ずるい」って思った棗(谷口賢志さん)は今回声のみの出演だったにも拘わらず相変わらずずるかった……。ところで、ラストの写真撮るとこ、ヒロインの席が空いてるのちょっとシュールだし、「実はヒロインは存在しないのに朝日奈兄弟がずっと幻覚を見てるとかだったらどうしよう」って思った。

 

7月30日(土)夜 K-Lost Small World-@京都劇場

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これもぎりぎり夏休み前。余談だけど、ロスモワ観た後、一緒に観た友達のLINE背景をアイドルキング尊さんにしてました。

 

7月31日(日)andymorinight@MAMBO CAFE

andymoriがめちゃくちゃ好きです。解散してしまってるのでライブを見ることはできないし、まあそれは仕方ないし別にいいかな、って感じなんですけど。このイベントはandyの曲だけをかけるDJイベント。友人が行くというので行ってみた。DJイベントっていうより「主役不在のライブ」って感じ(DJイベント行ったことないけど)。客層が客層なんで、ノリもライブハウスだった。個人的にあのノリはそんなに好きじゃないけど、爆音で好きな曲が聴けるのはなかなかない機会だったからまあなんでもいいです。ジントニック飲むべきだなって思った*1けど飲んだら寝るレベルで眠たかったからやめてしまったのだけ心残り。

 

8月12日(金)昼 HAKU-MYU LIVE2@京都劇場

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このとき凌くんが右で刀ふっちゃってたのはつむ鴨の稽古してたからかー、と今更気づきました。とんちゃん原田篇楽しみ。薄ミュ観たことない人もとんちゃんの原田を見てほしい。

 

8月13日(土)昼 テニミュ3rd氷帝@大阪メルパルクホール

 跡部さまを好きになってしまった……。「みうべ」がメジャーな呼び方らしいけど、「もちべ」って呼んでます。もちもちしてるから。今度ライビュも行くので気が向いたらその時に感想書こう。観劇後、思わず「感動した……」って言ってしまったんですけど全然今内容が思い出せないです。面白かったことだけ覚えてる。

 

8月20日(土)昼 Kinky Boots@オリックス劇場

これ本当に面白かった! 三浦春馬が本当に好きになった。想像以上に歌えるんだなー。三浦ローラすっっっっごいかっこいい。すべてがそう、ってわけじゃないけど、『ズートピア』観たときに感じたのと同じ感情が芽生えた。ソニンちゃんがとってもチャーミングでぶっとんでて超よかった。セットも曲も衣装も素敵だった。カテコでハートマーク作ってた春馬かわいいの極みでした。余談だけどこの後に花火大会っていうアホみたいなスケジュールだった。

 

8月~9月中旬 ドラマ「仰げば尊し

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諸般の事情でDVD化が絶望的になった愛しのドラマ。テレビ局の偉い人たち、何とかしてDVD発売して。関係ないけど、最近Twitterでつむ鴨の話連投してると、仰げばでフォローしてきたっぽい人が一人また一人とフォロー外していくのがちょっと面白い。

 

9月15日(木)映画「HiGH&LOW」応援上映

年末年始にやってたドラマ一期の一挙放送を見てからハイローをじわじわ追ってました。で、映画にめちゃくちゃはまって、応援上映の前に二回見てます。回を追うごとにどんどん面白くなってる気がする。応援上映ではなんかラストの琥珀さん説得シーンで素直に感動しちゃって応援できませんでした。声出していいのは助かるんだけど、応援上映は私には向かない形式なのかもしれないなーと思いました。他の人の「応援」で「あ、なるほど!」って発見もあったりして、そこは楽しいけど。

会場がすごいアクセス悪いところで、バスに乗らないといけなかったんですけど、個人的にめちゃくちゃバスが苦手*2&帰りは終バスだったから帰れなかったらどうしようってドキドキしました。

この前の日のライビュも見に行こうとしてたけど体調が悪すぎたので大事をとって諦めました。でもめっちゃ見たいな。

 

 

9月20日(火)昼 瞑るおおかみ黒き鴨@森ノ宮ピロティホール

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つむ鴨の感想が結構RTされてて、「めっちゃdisられてたらどうしよ」とか無駄に心配してました。この翌日、一緒に観劇した友人に偶然会って、自然と青木さんの話になった。DVD予約しとけばよかった。 

 

 

 

 

 

 

*1:andymoriの「クラブナイト」の歌詞に「ジントニックで踊ろうよ」って出てくるし、それを踏まえてジントニック200円引きだった

*2:魔の京都市バスのせいでトラウマ

舞台「瞑るおおかみ黒き鴨」の感想(というか、青木玄徳氏について)

2016年9月20日(火)マチネ@森ノ宮ピロティホール

天候:めっちゃ大雨(台風)でびびる

 

www.mononofu-stage.com

 

 前作「もののふ白き虎」が好評で気になっていたところに、その続編である「瞑るおおかみ黒き鴨」*1が上演される、ということで観てきました。歴史ものなので予習して臨みたかったんですが、観劇日をすっかり忘れていて、前作未鑑賞どころか出演者すら把握しないままに……。幕末~明治頭について詳しい人以外はある程度知識入れていった方がいいと思いました。人間が多い……。

 

 正直なところ、この作品について、理解できていない部分がかなりあります。だからまともに感想が言えません。もふとらがTSUTAYAでレンタルできるみたいなのでそれを見てから、このつむ鴨もDVDで見ようと思います(友人が「買う」って言ってたので)。色んなことを考えるのはそれからでいいかな。今はとりあえず青木玄徳という衝撃についてしか考えられない。

 

 青木玄徳という役者については元から知っていたし、映像でテニミュ2ndの跡部をやっているのも見たことがありました。彼がとても整った容姿をしていることも、もちろん理解していました。観劇前には「つねさまは外斜視っぽいワイドな目がいいね」*2とか、わかってる風に上から目線で申しておりました。ごめんなさい。何もわかってなかった。私は何もわかってなかった。まずOPで殺陣の前に首を鳴らすその仕草で「やべえ」と思いました(首が動く人が好きです*3)。見た目が完璧。あまりにも整いすぎた人間を見るとどうやら「こんな美しい人間が同じ次元に存在するはずがない」と脳が理解を拒むようです。青木さんが舞台上にいる間じゅう目はオートフォーカス状態で、ずっと見てしまうのに、理解ができない。こんなことは初めてです。美しいただそれだけでなく、まるで発光しているかのような、そんなオーラのある人。コウちゃん*4かよ!

 

 もちろん見た目だけに魅力を感じたわけではないので内容の話もします。作中、斎藤一は鬼の副長・土方からも「恐ろしい」と評される男ですが、青木さんの「全方位無敵感」がそこにすごくマッチしていて、「斎藤一めっちゃつよそう!!!」感がビンビンに伝わってくるのがすごかった。負けそうにないもん。さきちゃん*5もそりゃ気になるよね。あんな男が現れたら好きになるよね。わかるよ。対さきちゃんの斎藤、死ぬほどオラついてて死ぬほど好きです。そんな斎藤が地べたを這いつくばって半次郎に「無様だな」と言われるシーンや、島田*6希死念慮(のようなもの)を吐露するシーンは本当にぐっときた。何より一番「やられた!」と思ったのは、ラスト、客席からハケていく時の表情です。私はセンブロの下手寄りの席だったので運よく表情がよく見えたのですが、もう、「なんでそんな表情ができるの!?!」って叫び出したくなるものでした。最後の戦を終えて、憑き物が落ちたような、すべてを受け入れたような、とても穏やかなのにどこか泣き出しそうな微笑みが、スポットライトでありありと照らされていた。近くを通っていったのは一瞬の出来事だったのに、時が止まったみたいにずっと脳裏に焼き付いているこの感覚。

 

 終幕して、「はあどうしたらいいの私は」、みたいな気持ちになってるところに、カテコでふにゃっと笑いながら「北九州公演もあるのでお暇があれば是非」的なことを言われたら、普通なら「いや北九州まで気軽に飛べたら苦労せんわ」って突っ込んじゃうけど、「うん…行くね…」ってすんなりうっかり財布を開いちゃいそうになる。そんなのずるいでしょ。というか、カテコ全体的にふんわりしてたんですけど普段からあんな感じなんですか?

 

  私にはこの青木さんへの感情をうまく言葉にできません。つむ鴨で「うまいな」と思ったのは勝吾くんだし*7、キャラクター的にはどう考えても村田新八が好き(性癖)。でも観劇後にずっと考えちゃうのは青木玄徳さんと、青木さん演じる斎藤一のことなんですよ。恋かな? 一番近いのは「俺の衝撃*8」かもしれない。抜刀隊が心を戊辰戦争に置いてきたっていうなら、私は心を森ノ宮ピロティホールに置いてきたよ。なんとなく青木さんの出演舞台と私が観劇する舞台は被らない感じがするけれど、今後私の衝撃と相見えることはあるのでしょうか。パタリロ観に行きたいから関西公演どうにかしてやってくれないかな(傲慢な地方民)。

 

 

  久々に震えるくらいどきどきしました。

 

 

 

*1:略して「つむ鴨」ですが「もふとら」の語呂がよすぎて「もふとら」って呼んじゃう

*2:

*3:フィギュアスケートの髙橋大輔はめちゃくちゃ首が動くので好きです

*4:溺れるナイフ

*5:山川捨松さん、史実では大山巌と結婚するんですけど、大山の薩摩弁がキツすぎて何しゃべってるかわからず二人とも英語で会話したって話が面白くて好き

*6:ところで島田と斎藤の関係性が好きだし林田さんのお顔も好みです

*7:役柄自体も良かったし、勝吾くんの演技がすっごい良かった

*8:溺れるナイフ』17巻のコウちゃんの台詞

HAKU-MYU LIVE 2に行ってきた

8月12日(金)マチネ@京都劇場

 

ミュージカル薄桜鬼HAKU-MYU LIVE2に行ってきた。初日だし、ネタバレを気にしてツイッターでつぶやくのも憚られるので、ブログで、衝動のままに書きます。まだ耳が若干遠い。

 

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「仰げば尊し」第四話感想

前回のエントリで散々宣伝した「仰げば尊し」の第四話が昨日放送されました。

tsukko10.hatenadiary.jp

 

仰げば見てる時はTwitterで実況しながら見てて、週に一度の祭り気分なのですが、なんやかんやTLで仰げば見てる人、自分含め2人しかいなかった……。これからもマーケティング活動に勤しみます。1人でも多くの人が仰げば見てくれますように。謎のゆるいイラスト推しの公式グッズ以外はすべてが最高ですよ!?!

 

さて第四話です。今回は合宿回かつ副部長・井川(演:健太郎)回でした。ちょ~~~~~~かわいかった。井川は最初から不良たちに対して反感を持っている様子でしたが、それはそもそも「明宝の受験に失敗して美崎にいること」に燻りがあったから。更に「次失敗したらお前は負け犬だ」と父に言われる井川。合宿でも周りと一緒に楽しむことができず、近くに明宝がいることでコンプレックスが刺激されまくり、やる気が空回りする井川。抱きしめたい……。

 

そんな井川、中学の同級生で明宝に進学した小池とその友人らの喫煙現場を目撃してしまいます。「こんなんでびびってるからなめられんだよ」と喫煙を勧められ、その現場を写真に収められてしまう(未遂だけど)。いや、それ本当に友達?????井川きゅんの肺を汚そうとするやつ許したくない……。でも、煙草をくわえた数秒間の井川の表情は百点満点をあげたい良さでした。

 

喫煙疑惑が浮上した時、樋熊先生に「信じてる」と言われても、パート替え(蓮様と1st2ndを入れ替えられた)の一件に不満を抱えていた井川は、「先生は僕らのことを信じてない」「吹奏楽部を壊した」と先生を責める。それに対して裕人が「人のせいにするなんてだっせえな」と言うんですが、「先生が壊した」という台詞、以前蓮様も言ってたんですよね。もうその壁を乗り越えた蓮様たちと乗り越えられていない井川。これまで5人組+先生の関係性ばかり描かれてきたので、先輩後輩関係が見れて良い。

 

井川が、先生がなぜ自分たちのパートを入れ替えたのかを知り、自分たちをすごくよく見てくれていることも知り、先生のところへ戻ると、そこには明宝高校に対しなんとか井川の疑惑を晴らそうと頭を下げる先生と、それを見守っている5人組の姿が。井川に喫煙を強制されたと主張する生徒と話がしたい、という先生の懇願を受け入れず、走り出す明宝のバス。望みは絶たれたかと思った瞬間、バスの前にゆっくり立ちはだかる5人組!!!!ヘッドライトに照らされて影になった5人の後姿がめちゃくちゃかっこいい。裕人の「樋熊の……先生の話がまだ終わってねえだろ」という台詞は、彼らの成長が顕著に出ている。「先生」って呼んだーーーー!!!!!そしてその後、先生に「退きなさい」と言われてからの蓮様の「退いたら井川が悪者になっちゃうよ」。蓮様、井川のことを後輩としてちゃんと目にかけてくれていた……。感動。

 

結局、対外的には喫煙疑惑を晴らすことはできず、来週にも引っ張られるみたいですが、この一件を通じて井川は成長できたし、コンプレックスも解消された。部員全員の前で「木藤良先輩、席をかわってください」と頼んだこと、父親に「部活はやめない。負け犬にはならない」ときっぱり告げたことによく表れている。井川、プライド高いし、途中入部の不良(しかも国宝級に美しい顔面を持ち、音楽留学を考えるくらいには技術もある。ついでに英語も堪能)に1stを取られるの本当に嫌だったんだと思うんですよ。アツい……(正直「退いたら井川が悪者になっちゃうよ」あたりからちょっと惚れたでしょ、という感じ)。

 

第四話、触れてない部分(木部が不良組と仲良くなってる・寝起きドッキリ・高杢など)も含め最高でした。ということで、回を重ねるごとに最高になっていくドラマ「仰げば尊し」なんですが、なんとTBS公式で最新話絶賛無料配信中です!!!!!次回放送まで無料なので、とりあえず見ましょう。

www.tbs.co.jp

 

ちなみに来週は放送なしで、第五話は再来週放送です。よろしくお願いします。

 

 

 

日曜9時は「仰げば尊し」を見よう

 

八月ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。私は、盆地の暑さに切れながら、日曜劇場「仰げば尊し」を見ています。

www.tbs.co.jp

 

あらすじを本当にざっくりと説明すると、「めちゃくちゃ弱い吹奏楽部の顧問になったなんかすごいおじいちゃんによって、色々あった不良たちが頑張るドラマ(実話)」です。なんか実況しながら見てるせいか、正直ストーリーが面白いのかどうかは私にはわからないんですが、俳優萌え的なものさしをもつ身としては、「仰げば尊し」が最高のドラマであるのは間違いないです。

 

偏った登場人物紹介

青島裕人(演:村上虹郎

不良グループのリーダー。木藤良、安保、高杢、桑田とバンドを組んでいたが、演奏中の乱闘で左手に怪我を負い、ギターが演奏できなくなる。それ以降、バンドは解散するという過去を持つ。 

めちゃくちゃ庇護欲を掻き立てられる子。いっつもシャツがぶかぶか。髪型はちょっと謎。不器用すぎるけど、たぶん、めちゃくちゃ優しい子。自分に遠慮してみんなやりたいことがやれてない、って責任感じてて、でも自分は前に進めなくて、って葛藤してそう。台詞量は多分多くはないけど、その代わり目でめっちゃ語りかけてくる。 きれいにカットしてないダイヤみたいな目をしてる・・・。あの目で見られたら「守ってあげなきゃ・・・」ってなるか、「めちゃくちゃにしたい」ってなるかのどっちかだと思う。後者が陣内先輩だったんじゃ、と思ってる。ただのムカつく後輩にあそこまで執着する理由がそれ以外に思いつかない。他に虹郎くんが不安定な少年役やってたら教えてください。見たい。

 

木藤良蓮(演:真剣佑)

不良グループの一員。全ての物事を客観的な目で見ている、冷静沈着な人間。しかし、樋熊と出会う事で、自分の気持ちを徐々に押し出すようになっていく。青島裕人とは幼なじみ。

美の化身。このドラマ、全体的に「不良とは・・・?」ってなりがちなんだけど、その最たる人物。品が良すぎる。先生に対して「おじいさん」って言う不良いる!?いた!!!美崎高校、絶対木藤良蓮ファンクラブあるでしょ!?蓮様にチケット代巻き上げられたい・・・。二話で陣内先輩に喧嘩吹っかけてたのとか最高だった。割と困り顔してる。裕人のことをめちゃくちゃ心配してるのはわかるけど、行動のほとんどが裕人中心なのすごくない?グループの中で一番えげつないのこの人だと思うし、なんなら若干メンヘラ説が出てる(私の中で)。

 

安保圭太(演:北村匠海

不良グループの一員。正直な性格で、ギター演奏が出来なくなった青島を気遣っている。

安保ちゃんめちゃくちゃかわいい。二話は安保ちゃんメイン回だったんですが、なんかめちゃくちゃ幼女みを感じた。桑田に諭されるところとか、めっちゃ幼女だった。素直な性格してるけど、その先のことまで考えが及んでないところとかが。

 

桑田勇治(演:佐野岳

不良グループの一員。おしゃれ番長的な存在。表面上は軽いが、実は熱いハートの持ち主。

二話で、安保ちゃんが「吹奏楽やりたい」って言い始めた時に「青島には言うな」って釘刺したり、節々でこの人の頭の良さが垣間見えるなという感じ。さのがくがこの役をもらったのはオールスター感謝祭での発言(とその時のファンからの熱い支持)によるものらしく、めっちゃドラマを感じる*1。結構走ったり飛んだりするシーンもあって、愛されてんなーと思う。二話の殴られ顔が最高*2!!!ところでgoogleで「佐野岳」って入れたら「ナダル」が二番目にサジェストされるのはよくないと思います。

 

高杢金也(演:太賀)

不良グループの一員。独特のスタイルかつおバカキャラを持った、ムードメーカー的存在。

高杢の存在がもう癒し。最初は高杢・桑田がバカキャラなのかなと思ってたけど、どうやら高杢は本物だった。高杢桑田コンビめっちゃかわいい。二話で高杢・桑田・安保が追っかけられるけど、この時に限っては高杢別に煙草吸ってないのに追いかけられてるし、屋上のシーンも割と無意味に殴られてた気がする。かわいそう・・・。父が高杢を見て「山岸やん!*3」って喜んでた。

 

井川宏達(演:健太郎)

吹奏楽部の副部長。パートはSax(多分アルサク?)。不良グループに対して結構反発的。もちもちしてる。もちもち。かわいい。公式サイトの顔写真はクリックすると笑顔の写真に切り替わるはずなのに、この子は口角が数ミリあがるだけのアハ体験みたいになっててかわいい。多分同じパートになった蓮様とひと悶着起こすと思うから期待。

 

木部郁夫(演:藤原薫

赤髪パーマの子。樋熊先生による挨拶運動により徐々に心を開き、入部。パートはホルン。髪色とか、単に警戒心が強くて相手になめられたくない的な強がりっぽくてかわいい。この子も割ともちもち。検索したらこの子「鈴木先生」に出てたのか・・・。つまり匠海とも共演してたのか・・・。このもちもちしてる子が匠海より年上っていうのが奇跡。

 

 

ドラマ見てほしい!って意気込んで書き始めた(タイトルだけその名残がある)けどただの感想になってしまいました。たぶんですけど、数年後にバリバリ活躍する俳優たちがいっぱい出てるはずなので、見ておいて損はないと思います。寺尾聰尾美としのりをはじめとしたおじちゃんたちもたいそうかわいいです。みんなで一緒に木藤良蓮の美しさに圧倒されましょう。

 

 

 

ロスモワを観た

 

舞台『K -Lost Small World-』7月30日(土)ソワレ@京都劇場

 

ロスモワを観てきました。 鉄は熱いうちに打て、この興奮が冷めないうちに勢いで書き残しておきます。

 

まずは本編の感想 

ここには盗まれて平気なものはなに一つなかった。

 

Kはアニメ一期と舞台(第二章)だけ見ているので本作のストーリーはほんのりとしか知りませんでしたが、ひたすらつらかった!!!!アニメ本編で何やら因縁のありそうだった二人、八田美咲と伏見猿比古の過去を描いたの今回のお話、猿比古に救いがなさすぎてどうにもなりません。猿比古のことを思って酒を煽って泣くことしか私にはできません。

 

つまらない街、つまらない生活に嫌気がさし、「隕石でも降ってきて全部滅びちゃえばいいのに」と同じように願っていた二人。八田は、頭の良い伏見を純粋に尊敬し、伏見は、そんな八田の素直な(言い方をかえれば無神経な)部分、自分の話をきらきらした瞳で聞いて褒めてくれるところに惹かれる。二人は、お互いがいれば世界を変えられるとすら信じていた。けれど、結局世界を変えることなど出来なかった。壊れてしまったのは二人で築き上げた、小さいけれど幸せな世界だった。二人の中身は何一つ変わっていないのに、伏見は八田がつまらないものになってしまったと失望し、八田は八田で、相棒だったはずの伏見が急に裏切った理由がわからず憤る。

 

ロスモワを観た人のほとんどが考えるだろう、二人の世界の崩壊は、どうやったら回避できたのだろう?という問い。私は、伏見が、父親(仁希)と何かしらの形で決着をつけなければならなかったのだと思う。けれど、伏見はそれをうまくできなかった。できないまま父親は死んでしまった。自分を追いつめていた父親の幽霊(を装った阿耶)はもう倒したのだと語る伏見に、アンナはこう問いかける。「本当に大丈夫?」と。吠舞羅を抜け、セプター4に加入した伏見は、八田の大事にしているもの――二人同じ位置にある吠舞羅の印――を見せつけるように焼き消し、怒った八田の顔を満足そうに見る。これは、伏見の大事なものを壊しては楽しんでいた自身の父親と全く同じ行動である。伏見仁希はまだ死んでなどいない。猿比古の中に息づき、猿比古の精神を蝕んでいる。伏見がまだ赤の能力を使えること、十束から八田への言葉、それから、あのラストシーンを見る限り、二人が(同じ王に仕えなかったとしても)和解する将来もあるんじゃないか?という希望が少しでも持てたことだけが救い。でもやっぱり伏見猿比古がつらすぎてつらい。設定が夢小説の主人公並みに盛られている。

 

最高でした。ありがとうGoRA。でもいい感じに物語に入り込んでるところ、スクリーンに「GoRA」って文字が燦然と輝いてOPが始まったときは真顔になったよ。ロスモワに関してはOPなくてよかったと思う……。

 

そして問題の第二幕

―アイドルKとは?―

 数年にわたる世界規模の戦争が終わり、陸軍将校で同盟国ドイツへ参与として赴任していた國常路大覚は荒廃した祖国へと戻ってきた。倒壊した建物、疲弊した国民。明日の食事さえままならず、希望はなく、淀んだ悲しみと無邪気な苦しみだけが国土を支配していた。日本はあまりに多くのモノを失いすぎたのだ。國常路は己が国を立て直すことを決意する。元々、日本の闇の社会で絶大な影響力を持つ國常路家の出だったが、戦後は積極的に政治、経済、教育の分野に関与し、その才覚によって多大な貢献をした。そうして日本において盤石の支配体制を築き上げていくのと同じ過程で國常路は新たな教育システムを立ち上げ、運用する。日本を導くカリスマを養成するためのシステム。人々はそのカリスマたちを「アイドル(偶像)」と呼んだ。これはもうひとつの『K』の物語── 

 

「アイドルK同時上演!」と発表された時には「いやアイドルてなんやねん意味わからんやろ」という感想しかなかったのだけど*1、このキャプションを読むと「ちょ、ちょっと面白そうやんか……」という気持ちになり、でもやっぱり本編が終わって休憩してる時には「いやこれどういう気持ちでアイドルK見ればいいわけ!?!」と混乱し――思い返してみればアイドルKにあまりにも翻弄されすぎている――そして今、実際にアイドルKを体感した私は、「吠舞羅芸能事務所の赤のアイドルキング・周防尊のファン」という設定でこれから生きていきたいと思っている。つまり最高でした。

 

前説は日南田顕久くんと松井勇歩くん。ゆーほくんが伏見の眼鏡にキス未遂をしたところで脳が壊れました。ゆーほくんには毎日深夜にしんたくんから電話がかかってくるそうです(かわいい)。

 

アイドルK、ここはジャニーズカウントダウンの会場なのでは?というくらいめちゃくちゃアイドルしてたし、曲もいいし*2、ライブ単体でもやってほしいレベルで最高だった。ドリライの時になぜか手足と唇が震えていたのだけど、今回も同じ現象が起こり、終いには自然と体全体でライブを楽しんでおり、「この震えは私の内部から沸き起こるRythem」と悟りました。地蔵派だと思ってたのに……!

それから、赤のアイドルキング尊さんが最高の最高の最高で、最初から最後まで尊さんしか目が追ってくれなかった。尊さんは踊ったりしないし、笑顔もふりまかないし、ほとんどステージの上で煙草を吸ってるだけなんだけど、時々煙草でリズムをとってたり、客席に向かって指でくいっとファンサをしてくれるの……新規だからまだ尊さんの単独ライブに行ったことないんだけれど、特効の中ポップアップで登場した尊さんが「燃やすぜ」って言ったらファンが「No blood! No bone! No ash!」って合唱するんだろうな(アイドルキング周防尊の新規ファンとしての感想)。真剣な話、通路の少し後ろくらいの席だったので結構キャストが通ったんですが、尊さんが来たときは硬直してしまって手拍子すらできなかった。まさなりくんが特別好き!というわけではないんですが、Kステで尊さんを演じてるときのまさなりくんの美しさはこの世の美の頂点だと思います。確実に劇場にいる人全員尊さんに抱かれてた。こんなとち狂った企画をしてくれた偉い人本当にありがとうございます。Kは狂ってるのK。

 

カテコできしたくさんの挨拶に思わずつっこみを入れたまさなりくんに対して「(尊さんじゃなくてただの)和田じゃん」というしんたくん、そんなしんたくんに対して「お前もただの安西じゃん」と返すまさなりくん、そんな二人に「楽屋でやれ」と治める植ちゃんの図もたいそうかわいかったです。

 

 

 余談

www.youtube.com

 

www.utamap.com

めっちゃ伏見猿比古っぽいなって思った曲です

 

 

 

 

*1:追記:アイドルKって公式でそういうパロディ?があるらしいですね・・・!のちに知りました

*2:八田曲はKAT-TUNのReal FaceっぽさがあるしキングのデュエットはKinKiっぽさがあった